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第94課 キリスト者生活の実践的義務
=12:1~15:13=・・・51・・・
G キリストの非利己的な態度を見習うことが、すべてのキリスト者の義務である。
・・・15:1~13・・・1・・・
「どうか、忍耐と慰めとの神が、あなたがたに、キリスト・イエスにならって互いに同じ思いをいだかせ、…」(15:5)。・・1・・
「互いに同じ思いをいだかせ」という表現は、教会の会員の間に意見の相違があってはならないという意味ではない。それは、会員は調和した感情と態度とを相互に持っていなければならないと言っているのである。小事についての意見の相違はあっても、お互いに調和ある態度をとることは可能なのである。「キリスト・イエスにならって」、すなわち、「キリストを手本にして」、または「キリストの命令に従って」の意味である。強い者と弱い者とは、食物についての意見が違うであろう。
しかし、その違いにも関わらず相互の関係において、両者は調和と一致を求めなければならないのである。
しかし、この調和と一致の態度は、人間に意思や計画によって来るものでは決してなく、神の賜物なのである。すなわち、忍耐と慰めの源であり作者である神によりあたえられるものである。だから、パウロはローマの教会の人々が互いに同じ思いをいだくことを神が許されるようにと祈っているのである。
私たちが現代の諸教会における分裂や分派精神を是正しようとするとき、このことをよく銘記しておかねばならない。真の調和と一致とは、人間の計画や立案によって来るのではなく、神によって与えられるものなのである。
「こうして、心を一つにし、声を合わせて、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神をあがめさせて下さるように」(15:6)。
「キリスト者の間におけるこの調和と交わりとは、彼らが正しく神の栄光を現わすために必須なことである。神を正しく崇めるためには、人々の間に不必要な不和があってはならない」(ホッジ)。
J・G・ヴォス著
玉木 鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」