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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記=

   (169)

 

3月12日

冷たい朝でした。でも今はお日様が照りだして暖かくなってきました。春らしいなと空を見上げるとなんと今年初めてのツバメがやってきたのです。2週間ほど早いです。遠いフィリピンから海を渡って危険にさらされながらも、去年3、4か月過ごした我が家へ帰ってきてくれたかと思うと胸がいっぱいになります。ツバメさんたち今年もよろしくね。野の花や草が春になっていっせいに勢いを増してきました。人間たちはコロナウイルスの危険にさらされていますよ。

白梅の咲き続きをる日数かな。

雑木山薄紫に山笑ふ。

寸刻の吹雪で済みて合羽着ず。

ゆふづつとならぶ上弦春の月。

春愁や春の一と日を配達す。    馬塲路哉

 

3月25

 キリシタン生まれし山田受難週。

右近祭近づき媼草を刈る。

黄の光まき散らすなり竹の秋。

黄梅を咲かす農家の門の前。

文芸を好みし祖母や山桜。   馬塲路哉

 

玄関先では朝からツバメがにぎやかにさえずっています。春ですね。そして4月がやってきます。新年度のスタートです。気持ちだけでも若くありたいと願うこの頃です。

 

3月28

 待っていたソメイヨシノが咲き始めました。ちょうど朝の散歩道で桜とあいさつできます。昨日はまだつぼみだったのに今朝はもう10輪以上は花を咲かせていました。土手を見るとラッパ水仙が黄色い花を咲かせています。すぐそばの畑にはスモモの白い花が咲き始めました。春爛漫となっています。どちらを見渡しても花盛りです。たくさんの花たちに出迎えられて心うきうきしてきますね。

青き踏みジュスト右近碑訪ねばや。

伊賀街道吹きさらしなる春疾。(はやて)

笠取の山へ揚げたるいかのぼり。

黄を点じ吹かれてをり柳の芽。

坂道に停まり難きあられかな。   馬塲路哉

 

今日も一日雨が続きそうです。でもその恵みの雨をいただいて木々はとてもうれしそうです。もう、6月に花を咲かせるアジサイが緑の若葉を勢いよく芽吹かせています。その勢いに力をもらって、感謝して一日一日を過ごしたいものです。

 

4月3日

今日は朝は寒さを感じましたが午後からは暖かくなり気持ちよく散歩ができました。

でも桜が満開に咲いているのにいつものように心から“キレイだな”と感じられないのです。心なしか満開の桜も遠慮がちです。

伊賀街道春の流れに沿ひにけり。

白梅に目白の木たる朝かな。

早天に感謝を捧ぐ受難週。

父植えし杉太きこと山笑ふ。

梅が枝に湖の連立ちにける。   馬塲路哉

 

1週間分の食料を買い求めに伊賀上野まで出かけてきました。スーパーも人が少なく感じました。でも、私たちが行くスーパーはお年寄りが多いのです。最近ではお互いに声を掛け合って励ましあっています。今日は、“沢山リンゴを買ってどうするの?と尋ねられました。主人の血圧を下げるためにジュースを作っているのですよ”というと、“それはよいことね”と励ましてくださいました。

 

4月8日

 緊急事態宣言が発令され、一層緊張感が増してきました。今日は診療所へ定期検査に行きました。待合室には患者さんらしき方は見当たりません。医師と看護師2人と補助の方1人いるだけです。待ってもなかなか診察してくれません。尋ねてみると今日すぐ近くでコロナの患者が発生したというのです。私はいつもの診察室とは別の部屋に連れていかれました。看護師さんに血圧、採血をしてもらい、後はいつもの薬をもらって帰るというのです。多分主治医がその患者さんと接触したために診察を避けているのだとわかりました。あまりにも身近での患者さんの発生で驚いています。しっかり免疫力を高めて何とか乗り切りたいと願っていますが。

朝散歩、降り注ぎたる柳の芽。

外出の場所限られぬ春愁。

ジュンサイの育ちをるかと覗きけり。

無条件選び説かれぬイースター。

初ツバメ、古巣に入りて鳴きにけり。   馬塲路哉

 

山添村の同じ場所を行ったり来たりの毎日です。私たち夕の散歩は二人が密着して話をしているので、しばらく一人で散歩を続けるようにしました。

 

4月10日

 二人での夕の散歩は密になる時が多いのでしばらくやめることにいたしました。その代わり一人で、山道を散歩しています。昨日はもうモンシロチョウ、モンキチョウに出会いました。まだ生まれたばかりの小さな羽をひらひらと靡かせながら私の前を横切っていきました。桜は風に吹かれて桜吹雪となっています。もう、梅の枝からは新緑の芽が噴き出ています。いよいよ緑したたる新緑の季節に移り変わろうとしているのですね。

山人の、今朝会費にける初ツバメ、

梅に来てすぐ離れもす目白かな。

畑跡ドッグランさせ草青む。

日当れる山のなぞへよ狸かな。   馬塲路哉

 

コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、外出が限られると、気持ち的にストレスを感じるものですね。でも道路も静かでとても過ごし易いのです。

 

4月15日

 今日はとても暖かい春の日差しが降り注いでいます。今まで外で草をひいたり、お花に水をやったりしていました。背中にお日様がいっぱいに入り込んでポカポカに暖かくなっています。私たちは今までなら外に出るのは散歩と食料の買い出しでしたから、今は別に不便を感じません。ただ、散歩の途中で皆さん声をかけてくれるようになりました。お互いに声を掛け合って励ましあっているのです。最近は歩いている時間より口を動かしているほうが長くなっています。もちろん5メートルは離れての会話です。とても大きな声を出し合っているのです。田舎ならではの光景と言えますね。

 

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」 

 

  

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
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「あとがき」より
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エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
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鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
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