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『その愛のゆえに』
=時々の記=
(169)
3月12日
冷たい朝でした。でも今はお日様が照りだして暖かくなってきました。春らしいなと空を見上げるとなんと今年初めてのツバメがやってきたのです。2週間ほど早いです。遠いフィリピンから海を渡って危険にさらされながらも、去年3、4か月過ごした我が家へ帰ってきてくれたかと思うと胸がいっぱいになります。ツバメさんたち今年もよろしくね。野の花や草が春になっていっせいに勢いを増してきました。人間たちはコロナウイルスの危険にさらされていますよ。
白梅の咲き続きをる日数かな。
雑木山薄紫に山笑ふ。
寸刻の吹雪で済みて合羽着ず。
ゆふづつとならぶ上弦春の月。
春愁や春の一と日を配達す。 馬塲路哉
3月25日
キリシタン生まれし山田受難週。
右近祭近づき媼草を刈る。
黄の光まき散らすなり竹の秋。
黄梅を咲かす農家の門の前。
文芸を好みし祖母や山桜。 馬塲路哉
玄関先では朝からツバメがにぎやかにさえずっています。春ですね。そして4月がやってきます。新年度のスタートです。気持ちだけでも若くありたいと願うこの頃です。
3月28日
待っていたソメイヨシノが咲き始めました。ちょうど朝の散歩道で桜とあいさつできます。昨日はまだつぼみだったのに今朝はもう10輪以上は花を咲かせていました。土手を見るとラッパ水仙が黄色い花を咲かせています。すぐそばの畑にはスモモの白い花が咲き始めました。春爛漫となっています。どちらを見渡しても花盛りです。たくさんの花たちに出迎えられて心うきうきしてきますね。
青き踏みジュスト右近碑訪ねばや。
伊賀街道吹きさらしなる春疾。(はやて)
笠取の山へ揚げたるいかのぼり。
黄を点じ吹かれてをり柳の芽。
坂道に停まり難きあられかな。 馬塲路哉
今日も一日雨が続きそうです。でもその恵みの雨をいただいて木々はとてもうれしそうです。もう、6月に花を咲かせるアジサイが緑の若葉を勢いよく芽吹かせています。その勢いに力をもらって、感謝して一日一日を過ごしたいものです。
4月3日
今日は朝は寒さを感じましたが午後からは暖かくなり気持ちよく散歩ができました。
でも桜が満開に咲いているのにいつものように心から“キレイだな”と感じられないのです。心なしか満開の桜も遠慮がちです。
伊賀街道春の流れに沿ひにけり。
白梅に目白の木たる朝かな。
早天に感謝を捧ぐ受難週。
父植えし杉太きこと山笑ふ。
梅が枝に湖の連立ちにける。 馬塲路哉
1週間分の食料を買い求めに伊賀上野まで出かけてきました。スーパーも人が少なく感じました。でも、私たちが行くスーパーはお年寄りが多いのです。最近ではお互いに声を掛け合って励ましあっています。今日は、“沢山リンゴを買ってどうするの?と尋ねられました。主人の血圧を下げるためにジュースを作っているのですよ”というと、“それはよいことね”と励ましてくださいました。
4月8日
緊急事態宣言が発令され、一層緊張感が増してきました。今日は診療所へ定期検査に行きました。待合室には患者さんらしき方は見当たりません。医師と看護師2人と補助の方1人いるだけです。待ってもなかなか診察してくれません。尋ねてみると今日すぐ近くでコロナの患者が発生したというのです。私はいつもの診察室とは別の部屋に連れていかれました。看護師さんに血圧、採血をしてもらい、後はいつもの薬をもらって帰るというのです。多分主治医がその患者さんと接触したために診察を避けているのだとわかりました。あまりにも身近での患者さんの発生で驚いています。しっかり免疫力を高めて何とか乗り切りたいと願っていますが。
朝散歩、降り注ぎたる柳の芽。
外出の場所限られぬ春愁。
ジュンサイの育ちをるかと覗きけり。
無条件選び説かれぬイースター。
初ツバメ、古巣に入りて鳴きにけり。 馬塲路哉
山添村の同じ場所を行ったり来たりの毎日です。私たち夕の散歩は二人が密着して話をしているので、しばらく一人で散歩を続けるようにしました。
4月10日
二人での夕の散歩は密になる時が多いのでしばらくやめることにいたしました。その代わり一人で、山道を散歩しています。昨日はもうモンシロチョウ、モンキチョウに出会いました。まだ生まれたばかりの小さな羽をひらひらと靡かせながら私の前を横切っていきました。桜は風に吹かれて桜吹雪となっています。もう、梅の枝からは新緑の芽が噴き出ています。いよいよ緑したたる新緑の季節に移り変わろうとしているのですね。
山人の、今朝会費にける初ツバメ、
梅に来てすぐ離れもす目白かな。
畑跡ドッグランさせ草青む。
日当れる山のなぞへよ狸かな。 馬塲路哉
コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、外出が限られると、気持ち的にストレスを感じるものですね。でも道路も静かでとても過ごし易いのです。
4月15日
今日はとても暖かい春の日差しが降り注いでいます。今まで外で草をひいたり、お花に水をやったりしていました。背中にお日様がいっぱいに入り込んでポカポカに暖かくなっています。私たちは今までなら外に出るのは散歩と食料の買い出しでしたから、今は別に不便を感じません。ただ、散歩の途中で皆さん声をかけてくれるようになりました。お互いに声を掛け合って励ましあっているのです。最近は歩いている時間より口を動かしているほうが長くなっています。もちろん5メートルは離れての会話です。とても大きな声を出し合っているのです。田舎ならではの光景と言えますね。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」