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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記=

   (170)

 

4月16日

 久しぶりに、お布団を干してみました。きっとお日様の恵みをいっぱいに吸収してふっくらとなることでしょう。この時期は紫色のモクレンが花を咲かせて楽しませてくれるのですが、今年はなぜか一つも咲かないうちに若葉が芽吹きだしています。今、お花が人々の心を癒してくれているそうですね。鉢植え一つ。小さな花束一つ。あるだけでほっとするのです。山並みを見渡すと、ミヤマつつじが薄紫色の花を咲かせ始めています。

庭梅や宮城まり子の愛でし色。

若きらの捨てたる村や桃の花。

降りていく原始林なる藤の花。(藤の花もさきはじめました。)

山中の白れん別荘跡地なる。

布引に並ぶ風車や春霞。   馬塲路哉

 

菜の花畑に入日薄れ見渡す山の端霞ふかし。この唱歌がぴったりの季節になってきました。どこかかすんで見える大空です。

 

4月25日

 朝からの寒さが打って変わってとても気持ちの良い暖かい一日となりました。洗濯物もよく乾き、うれしい一日となりました。これだけ医学が進歩してきているというのに、医療に従事されている方たちが次々と感染されていきます。医療崩壊が起こっているというのですからとても不安です。医者の主人の弟は、検査をしていないからわからないだけでひょっとしたら自分も感染しているかもしれない、という恐怖にさらされながら毎日多くの患者さんと向き合っているというのです。まさに命懸けの医療です。

その医療に従事されている方たちのご労苦をねぎらうために大阪や兵庫では夜になるとブルーの光を照らしてありがとうの気持ちを伝えているというのです。感謝の気持ちを忘れないで過ごしたいと切に思うこの頃です。

東門に庭梅匂ふ明かな。

奥伊賀の雑木山なる山桜。

過疎進み深緑なす春の川。

平家むら急峻にして春日影。

数多散り咲き続けをる山椿。   馬塲路哉

週末には例年ならば、タケノコ堀や山菜摘みに大阪の方からたくさんの方たちがやってくるのですが、今年はとても静かです。

 

4月29日

 今日は午後から23度にもなりました。一気に初夏の気配です。今までストーブが必要だった台所も、窓を開け放って自然の空気を入れ込んでいます。暑くなったらコロナも勢いをなくするのでは?と淡い思いでいます。

川浪の白く立ちもし夏めきぬ。

強き意思ふと思ひけるハナズオウ。(ピンク色をした小さな米粒のような花です。)

花屑と戯れてをる金魚たち。

青鷺の過ぐるや近く巣のあらむ。

水温むみどり児ちょっと手を入れぬ。    馬塲路哉

 

ツバメたちがこの暖かさに大喜びしています。空中を全速力で旋回しています。すぐそばを飛ぶのを見ていたら、風圧を感じるのです。

 

5月7

 今朝はとてもすがすがしく気持ちの良い一日となりそうです。まだ寒さが残るそうですが、冬にお世話になったたくさんの毛布たちを洗いました。毛布といってもすべて化繊ですから、洗っても縮みませんし、すぐに乾きます。洗濯機が絞るところまでしてくれます。とても便利になりました。

渕緑川浪白く夏めきぬ。

たけのこや猪の見落とし一つだけ。

旧道をすこし歩きぬしゃがの花。

初ツバメ古巣に入りて声高し。

柴モクレン一人の翁過りけり。    馬塲路哉

 

主人はリハビリに出かけています。燕に赤ちゃんがうまれて、黄色いくちばしを開けてピーピーと鳴き声を出しています。

 

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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