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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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バラ・マカルピン 日本伝道百年史・・3・・   

     水垣 清著

 (元中津川教会牧師・元「キリストへの時間」ラジオ説教者)

 

15 明治末期の伝道・・1・・

 

女婿のマカルピン師も、義父バラ先生に劣らぬ宣教の活動に忙しかった。同じく11月22日には、高知県幡多郡下田町の青年会の招きで特別集会が催され、肌寒い雨の中を100余名の来会者があった。筆者も昭和8年から15年までの8年間、中村町に赴任して、この下田町に毎月2回自転車で伝道したのであるが、俊寛が島流しにあったような、太平洋の荒波に面した小さな部落で、地の果てに来たような淋しいところであった。

すでに明治の末期、この見捨てられたような土地にも、福音がマカルピン師によって伝えられていたのに驚いた。交通の発達した今日にはもう見ることの出来ない伝道精神に、こころをうたれるものがある。続いて23日、24日は中村町でマカルピン師と青木仲英師の講演会があり、こどもたちも100人あまり集まった。

 

1908年(明治41)から翌1909年(明治42)にかけてマカルピン師の宣教の片鱗を記してみよう。

1908年 2月10日 岡崎劇場にて集会

      3月21日 日本基督金城教会伝道、教会献堂式に出席祝祷

      3月27日 津島劇場にて集会 200余名

      5月 7日 瀬戸集会にて路傍伝道集会

1910年(明治43)開催の名古屋築城300年記念及関西府県聯合共進会を機会に、市内キリスト教8派協同一致天幕伝道を90日連続の集会を持つため、予算1000円を計上し、委員長、関沢義之氏、会計担当マカルピン師、実行委員長、吉川逸之助教師が事に当たった。

1908年9月21日、神戸神学校始業式(新入生8名)、マカルピン師出席祝祷をなす。同10月27日、28日、愛岐教職者会を瀬戸永泉教会で開催し、夜はマカルピン師「罪の性質とその救済」について説教、会衆50名。

1909年5月、岐阜の中学校(旧制)5年生のため毎週水曜日マカルピン師が名古屋より出張し、バイブルクラスを開く。

以上のように愛岐地区は、キリスト教にとって未開拓の石地のような土地であったが、あらゆる機会を活用して、聖書を、キリストを求め祈り、熱心に教え導いたマカルピン師の伝道の労苦は今日の教会形成を成し遂げるための大きな礎であった。

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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