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第95課 キリスト者生活の実践的義務
=12:1~15:13=・・・52・・・
G キリストの非利己的な態度を見習うことが、すべてのキリスト者の義務である。
・・・15:1~13・・・3・・・
旧約の4つの違った個所からの引用によって、パウロは、ユダヤ人たちと同様に異邦人たちも救いを受け入れることが、古からの神のご計画であったことを示すのである。キリストが両方の部類の人々を救い、受け入れたという事実は、キリストの体である教会の中における相互の愛と調和を進める力強い動因なのである。
「どうか、望みの神が、信仰から来るあらゆる喜びと平安を、あなたがたに満たし、聖霊の力によって、あなたがたを、望みにあふれさせて下さるように」(13節)。
パウロはここでローマのキリスト信者たちのために祈りを捧げている。すなわり、彼らが単なる喜びにならず、あらゆる可能な喜びーすなわち、最高の喜びと最高の平安に満たされるように祈るのである。彼らは信じることに於いて、あらゆる喜びと平安に満たされ、聖霊の力によってのぞみに満ちあふれるのである。
信じることや望みに溢れることなどはローマのキリスト者たちの義務であった。しかし、なおもパウロは望みの神が、そのような恵みをもって彼らを満たしてくださるようにと祈るのである。
「聖書の中ではこのように責任と信頼とは常に密接に結びついているのである。私たちは自分の救いに向かって努力しなければならない。何故ならば、私たちの中にあって、私たちに意思させ行動させて、神のよしとされるところを為さしめるのは神であるからである」(ホッジ)。
「望みに溢れさせて下さるように」。
キリスト者における喜びと平安の旺溢は、彼らに「望みに溢れさせる」のである。そしてこれらすべての望みと賜物とは聖霊の力によるのである。聖霊こそあらゆる善と祝福の作者であられる。このようにして、パウロは、私たちはすべて全く聖霊の恵みに依存していることを思い起こさせながら、この部分を結んでいる。
J・G・ヴォス著
玉木 鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」