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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記=

   (172)

 

6月17日

 梅雨時の晴れ間はとても貴重です。毎日何も考えずに洗濯物を干してしまいこんでいます。それがその日のうちに乾ききるというのはとても感謝なのです。どうしても乾燥機を頼ってしまうのですが、乾き方はやはりお日様の力で乾ききったのとは肌触りが違います。今年の梅雨は雨が降り出したらとても激しく降るとの予報です。山添では朝からその予報に備えてか、有線放送から避難指示の、備えて下さいの放送が大きな音で家中に鳴り響きました。

しもつけの夢見心地に咲き初むる。

笹ユリは幻となり山荒れる。

梅雨入り哉大きなカメが道に出ぬ。

朝ツバメ一心不乱にまず鳴きぬ。   馬塲路哉

 

7月号のご準備で御忙しくされていることでしょう。無事に皆さんのところへ発送できますように、お祈りしています。

 

6月21日

 梅雨の中休みというのに、吹く風はとてもすがすがしく感じられました。県を超えての移動が許されての初めての週末です。皆さん、はじけた笑顔で久しぶりの外出を喜んでおられるのがテレビの映像からよくわかります。庭の片隅に植えたミニバラがピンクの花を咲かせてくれています。小さな小さな花なのですがそれがまたとてもいとおしいのです。

なん百年立ち尽くしけむ棕櫚の花。

散歩する向かひの山の若葉風。

幾重にも連なる青領遥か。

ところ得て慎まし都忘れかな。

アジサイや一画家青を好みける。  馬塲路哉

 

先週は村の草刈りで大変でしたが、今週は我が家の家の周りの草狩りに追われています。

草刈りを終えると、今まで見えなかったピーマン、ミニトマトが実を付けているのがわかります。

はじめてピーマンとミニトマトを5個ずつ収穫し、夕食の野菜たちと仲間入りしました。自分の家でとれた野菜を口にするのはとてもうれしいのです。でもまだ酸っぱいのですが。

 

6月27日

 何か仕事をしようと体を動かすと汗がぽたぽた落ちてきます。外での仕事は特にきびしいようです。温暖化の影響で7月から9月まで暑さが続くようです。

荒梅雨や合羽で挑むトユ掃

微妙なるガクアジサイを見つめけり。

犬の墓十薬多く刈りにけり。(犬たちが死んでもう3年がたちました。)

孟宗の直線多く涼し刈り。(竹があっという間に大きくなっています。)

主に任せ祈り続けぬ梅雨湿り。   馬塲路哉

 

半年間続いた町内の納税などの仕事が終わりました。やれやれというところです。村の細かな集金や水道の代金などを集めて事務所まで届ける仕事です。ほっとしています。

 

72

 主人が懸命に練っている俳句ですが、同じようなものが並ぶことがありますね。こうして自然をよく観察しながら俳句を作るのはとても大切なことだと思います。

時惜しみツバメ鳴くなり明易し。

アンデルセン童話のをかし夏夕べ。

青空に湧き上がるかに桐茂る。

伊賀遥か望む鈴鹿の青峰かな。

テントウムシ日差しの強き道作り。   馬塲路哉

 

この頃の、この蒸し暑さですが、外の空気も吸いたいので、思い切り窓を開けて深呼吸をしています。朝の散歩でふと土手の向こうの荒れ地に目をやると、誰にも手入れをされていない場所にくちなしの花が一輪咲いているのです。近寄ってその甘い香りを思い切り吸い込みました。朝いちばんに出会ったくちなしの純白さにこちらまで清く美しい気持ちにさせられました。

我が家に植えたくちなしは、どうしたことか虫に食べられて、葉っぱを出すだけで精一杯のようです。誰も住む人もいない荒れ地からこのような気品ある花を見つけることができて、神様のなさることはすべて時にかなって美しい、というみ言葉が浮かびました。

 

7月8日

 名古屋の雨は非常に激しそうですね。ここ山添村では午前7時頃がピークでした。たたきつけるような雨とともに西寄りの風が吹き荒れてまるで大きな台風に見舞われたようにおびえてしまいました。村の有線放送からは避難場所が設定されたから直ちに避難してください、との連絡。外の雨風の様子を見る限り自宅待機がベストだと考えました。2階がない我が家は土砂崩れの恐れが少ない場所へ移動しました。裏山は大きな木が倒れ掛かり見るのも恐ろしい状態です。

 名を知らぬ鳥の良き声梅雨晴れ間。

棕櫚細くすっと伸びたる涼しさよ。

空青く朝日の明し梅雨晴れ間。

木を立てし塀や緑の蓑虫庵。

ペストとの闘ひ知りぬ梅雨湿り。   馬塲路哉

 

この激しい雨は日本列島を縦断していますね。岐阜、長野県ででも警報が発令されました。

 

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」 

 

  

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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