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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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世田谷通信(203

猫草

 

5月末、急に声が出なくなった。在宅勤務、自粛など人と話す機会が極端に減った、家庭内のストレスもあるだろう。全くでないわけではない、簡単な単語は言える。ただ長文や、何か判断を伴うと、ぐっと喉がつまって頭の中が白くなり、とたんに言葉が出なくなる。ぱくぱくして、声もかすれる。心療内科で「心因性失声症」とのこと。機能面に問題がないならそうでしょう。薬をもらって帰る。幸い土日なので特に不便はない。問題は仕事に支障がないかだ。

体は普通なので買い物に行く。スーパーは会話なしでできる、むしろ今はしゃべらない状況だ。店内の音がいつも以上に気になるのでワイヤレスのイヤホンをしていく。音楽を聴いているわけではなく、ノイズキャンセリング機能で、周囲の音は聞こえるが雑音は拾わないのだ。長男に教えてもらった。便利なものである。

帰り道ホームセンターに行こうしたが気持ちが乗らず、またにしようと引き返した。すると、さっき通ったばかりの交差点で人が倒れている。交通事故。自転車の男性が横にいる。周囲の人が高齢男性を歩道に移動させている。

男性の意識はあるが、右側頭部をさすっている、手足に擦過傷、ふらついている、脳震盪、救急車!と思ったが、悲しいかな声が出ない。私の隣にいた女性が「頭打ってるなら、動かしちゃだめですよ、救急車呼びましょうか?」と言っている。そう、その通り!いつもなら私も言えるのに。大きく頷いて賛同をしめす。

でも自転車の男性も倒れた男性も「大丈夫、大丈夫」と救急車も警察も呼ぶ気配がない。信号が変わる。当事者同士が大丈夫と言うので、気遣いつつみんなが立ち去りはじめる、どうしよう。いや、放っておけない、頭を強打しているなら脳内出血があるかもしれない。すぐ近くに交番があったのを思い出す。中に居た巡査が私の表情をみて「どうしました?」とすぐに出てくる。「・・事故・・」とだけ絞り出して、場所を指さす。あとは紙に状況を走り書きして対応を任せる。危機管理に慣れている人は的確に動いてくれるのが良い。ほどなく救急車のサイレンが聞こえた、きっと適切に対処してもらえたと思う。

声のほうは薄皮をはぐように改善し、幸い仕事には支障なかった、何より小学生の子供たちと話すのが良かった。むしろあちらの方が話すのに緊張している。(大丈夫だよ、大人だって緊張すると声でなくなるんだよ。)心の中でそっと思う。

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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