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バラ・マカルピン 日本伝道百年史
水垣 清著
(元中津川教会牧師・元「キリストへの時間」ラジオ説教者)
16 日本宣教50年・・1・・
この年、日本宣教50年に当たるので、日本のプロテスタント教会外人宣教師の共同で、神田美土代町の青年会館を会場に、10月5日より10日まで記念集会が催された。
5日午前、感謝会にバラ先生は、回顧談をされた。先生は民数記略23章24節と使徒行伝28章15節を引用して、「第一の聖句は神が、神御自身のために驚くべき事業をなし給うことを、私達に注意させ、第二の聖句は、神がその僕達の精神の上に同様に驚くべき事業の効果を与え給うことを私達に注意させなさると言うことを知ればそれで充分であります。(中略)この国の統治者の二、三がエホバに逆らってなした長い間の頑固な抵抗を考えて、今ここに善良な政治や宗教の確実な自由の行われている時代を思いますと、その政治や知識や宗教の準備時代は大変長かったのですが、それは決して無益ではなかったのであります。確かに私達は此の予言を現代にあてはめて、最も敬虔な心を以って『神のなし給う所は何と偉大なことであるか』という言うことが出来ます。日本の最初の公使タウンゼント・ハリス卿が、晩年、牧師S・R・ブラウン博士に書簡を送り日本の封建制度より、立憲制度に至る過渡時代を評論して『神の為し給う所は何と偉大なるぞ』と呼ばれました」。と。
キリスト者の政治家であるハリス卿が、自ら目撃した日本の政治的革命に感動されたとすれば、まして幾十万の日本人の中に、また国民の心にあまねく起こっている知識的革命を目撃した私共は「これ実に真正の復活であり、死より甦った生命である」と思わざるを得ないのであります。
すべての国民や社会や各個人を準備するために、神の不思議なる力が働き給うことは、日本社会ほど顕著であるのは他にないのであります。国民の過渡時代に於て、神の用いて善きことをなさしめ給う一団、または一個人を起こし給ことは、日本のほかに見ないのであります。日本の多くの変遷を見、またよくこれを知っています私も、また熱心な感謝の思いを以って「只独り大いなる奇跡をなし給う者」(詩編34:4)に向かって同様に「神の為し給う所は何と偉大なることよ」と言わせてもらいたいのであります。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」