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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記= 

   (175)

 

812

 一日に何度も励ましのメールを下さい、心から感謝いたします。やはり娘の近くの病院にしてよかったと考えています。自転車でも15分で行けるというのですから。15日に診療所の先生が予約を入れてくださったのはとてもうれしく思います。若いころから何かあるとなかなか寝付けなかった私です。生まれ持ったものなのです。亡き父の一番下の妹。私からすると叔母は38歳で乳がんになりました。当時はその治療法も進んでいない中、東京まで出てきて治療を受けていたようです。その叔母は元気になり、一昨年90歳で亡くなりました。そんなことも思い出されるのです。

 

814

 こんにちは。入院の準備を整えて家を出発いたしました。市民病院の前で娘と出会うことができました。いろんな手続きを娘がほとんどしてくれました。助かりました。娘が一緒に診察室へ入ってくれました。先日のマンモグラフィーの写真を手渡しました。

すると主治医の先生はこれではわからないわね、と言われ、胸のエコーを撮りましょう、ということで念入りに撮ってくださり、また触診もしっかりしてくださいました。その結果、先生曰く、“これはお水が溜まっている水疱というものです”“がんではありません。”“えー!

私は山添村の検診結果を聞いてから、ほとんど毎晩眠れず、胃腸の調子も壊してしまっているのです。今日はきっと組織の検査入院があると思って入院の準備もしてきました、とまで言いましたが、はっきり水の溜まっている様子をエコー写真で見せていただくと納得しました。

このようなことがあるのだなと・・・。がんと言われて一週間の長かったこと。娘はまだ信用せずにこれががんになるかもわからないから安静にしているようにと言って別れました。

 

816

やはり昨夜からは今までとは違う眠りができました。薬には頼っていますが、自分でも眠る力が出てきたように感じられます。私自身本当に信仰的にも、肉体的にもなんともろくて弱いものかということを思い知りました。このような者ではありますが、これからも「ジャーナル友の皆様」のお祈りでと支えてくださいますようにお願いいたします。

 灯火親し人魚姫の一途さよ。

うつうつと草木茂り過疎進む。

秋立つや聞かむとすなる神の声。

西行の眺めし秋の夕日かな。

草の露好き通りもす朝日かな。  馬場路哉

 

817

 この暑さ。名古屋はさらに暑さ厳しいことでしょう。私も今週に入って少しずつ平常心を取り戻しつつあります。8月7日からは取り乱してしまいました。それを何度も受け止めてくださり、支えてくださり、申し訳なさでいっぱいです。でも心から感謝しています。昨夜は薬の力も借りましたが眠り方がさわやかでした。私のようなこんな鈍いものでもこれだけ大きなダメージが体のあちこちに影響するのですね。今朝、主人が精神科の先生が処方してくださったお薬を上野まで取りに行ってくれました。

忙しき日々なるツバメ帰りけり。

朝顔の紫浅くまた深く。

白雲の近くへ上る帰燕かな。

荒梅雨や一方ならず長引きぬ。  馬場路哉

 

9月3日

 大型、超大型と二つも相次いで日本列島を襲いかかろうとしています。平和な、平穏な日々をお与えください、と祈る日々です。最近はシューベルトのピアノソナタを毎晩聞きながら休むことにしています。というのもシューベルトは曲を作り上げるときに“永遠の命”があることを確信していたと、添え書きれていました。確かに聞いているうちにどこか秋めいた雰囲気の中、平安な気持ちになり眠りへと誘ってくれるのです。

緑陰に新型特急眺めけり。

朝顔に庭の景色の定まりぬ。

灯火親し情熱的なリルケの詩。

秋暑この四隅は風通る。

マスカットイエスの言葉瑞みずし。    馬場路哉

 

9月8日

9月に入ったばかりなのに、実った稲穂が見られません。よく見るとどの家の田んぼもすっかり刈り取ってあります。稲の収穫は10月頃でしたのに。この頃はひと月以上も前倒しです。台風の被害にあわないようにするためと、獣たちに食べられないようにするために早めているそうです。でもどの稲穂もまだ青いのです。うっすら黄緑色になる景色を見てきた私には、信じられない光景です。

すべてが大きな機械で手際よくなされていきます。秋を感じることもなくあちこちの田んぼは刈り取られた後の株だけが残っています。山添ではお米作りの後継者がおらず、大阪から業者さんを雇っているとのことです。なんだか不自然ですが致し方ありません。

熟睡のでき有難き秋初め。

朝顔の盛りと揃ふ朝かな。

演奏するかに風鈴売られけり。

広ごれる棚田の脇や破れ芭蕉。

灯火親し一心に読むリルケの詩    馬場路哉

 

そろそろ秋風が吹き出してもよいのでは、と空を恨めしく眺めています。毎日、朝、起きるときにしこりの状態を触ってみます。大きくなっていないか調べるためです。どうしてこのようなものができたのか、またできるのか、詳しく知りたい気持ちになります。何を考えても仕方がありませんから、無心になって散歩に出かけます。朝の散歩では皆さんと声を掛け合って励ましあっています。ちょうど散歩コースには同じような年齢の方が3人います。

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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