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バラ・マカルピン 日本伝道百年史
水垣 清著
(元中津川教会牧師・元「キリストへの時間」ラジオ説教者)
16 日本宣教50年・・4・・
3・・2・・
こういう風であるから私は一向宗が非常に懐かしかった。そしてこの宗派が最近起こったもので、最も広がっているのであるから、これはキリスト教の肉食妻帯を禁ずる一派にも反対する他山の石であると感ぜずにはいられなかった。
神の霊をうけた使徒が言うように肉食妻帯はいわゆる「神の造りし物はみなよし、感謝して受ける時は棄つべき物なし」の類であります。
しかしながら、綺麗に頭を剃った僧侶の道徳を遠くから見て、美しいと思っていた私の幻は私の到着後、間もなく破壊されました。神奈川の成仏寺というヘボン博士の借りていた寺院に私の荷物が着いたのでそれを開けてみると、すぐ老年の坊さんがいろいろな品物を調べて見ていたが、特に米国から持ってきた料理用のストーブを面白がった。
私は非常にこの坊さんに心を引き付けられて、もし出来ることなら将来この人を改宗させようと思った。しかし驚いたことには、翌朝になって、この坊さんが自殺したということであった。それは井戸に入って溺死したのである。どういう訳かというと、この坊さんが自分の妻に金を盗まれたので非常に妻を叱り散らして、大喧嘩となったというのである。坊さんが刃か包丁で妻に迫ってひどい傷を負わせた。妻はそれを警察に訴え出たので、坊さんは自分の罰をのがれるために井戸へ身を投げたのである。
今
タムソン博士と一緒に私は初めて田舎へ旅行した時、大山の麓で人里の遠い宮ケ瀬の一寺院に泊まったことがあります。私の会った坊さんは妻帯していたので、私はその坊さんを褒めたのであるが、坊さんは何も答えずにただ有難うと言ったばかりであった。翌日、タムソン君はその村の年老いた婦人から、坊さんは大抵妾をもっているという恥ずべき話を聞かされた。しかし普通の檀家である男子はこれよりももっと放逸であるということがわかった。「良い坊さんが来た時、手放さないようにするにはこれが一番である」と言っているのでもわかります。その後、いろいろな宗派の僧侶と接近するにしたがって、私の知った限りでは、この常習は偽りでないということを発見した。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」