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世田谷通信(210)
猫草
生活は色々制限されるが、小学生たちはその中でも日々笑ったり、はしゃいだりしている。我慢している部分もあるだろうが、精一杯、順応しているようにみえる。
いま、本を読む楽しみがある子どもはとても良いと思う。頭の中でいくらでも冒険して、笑って泣いてどきどき、すっきりできる。子どもたちが本を読むことを制限する大人はいないだろう。しかし、長い文章を読むのが苦手な子も少なからずいるし、本を敬遠する子もいる。親や先生に「本を読め、読まないとダメだ」と言われて嫌いになる場合も多い。本を読む子は思考力、想像力が育つだろう。では読まないからそれがないのか?そんなわけはない。写真でも映画でも漫画でもゲームでもなんでもいい。動物でも自然でも電車でも石ころでも、「何か」と触れ合って、あ、面白い。と思えたらそれはきっかけになる。
毎週1回、低学年のクラスに行って絵本の読み聞かせをしている。子どもたちはお話を聞くのが大好きで「今日は何を読んでくれるの?」と歓迎してくれる。熱心に聞いて、最後に感想を先生が聞くと「はい!」とたくさんの子が手を挙げて、自分が面白いと思ったところを言ってくれる。ただ笑えて楽しい本、ちょっとしんみりする本、不思議な気持ちになる本、ラストが意外な本、絵が美しい本、そしてお腹がすく本もある。
先日は『ひみつのカレーライス』(作:井上 荒野、絵: 田中 清代、出版社:アリス館) という絵本を読んだ。家族でカレーを食べていると子どもの舌の上に一粒の「カレーの種」が残る。お父さんが本で調べて、庭に植えて家族で世話をすると、やがてカレーの実とライスの実がたわわに実る。町がいい香りに包まれ、それに誘われたたくさんの人たちと一緒に美味しいカレーを食べるのだ。そして最後にまた「カレーの種」が一粒・・。という物語。
挿絵の家族はお父さんもお母さんも着物姿、昭和の中頃の感じで、今の子どもたちの心に響くかな?と思ったが杞憂だった。とても集中して聞いてくれてほっとした。一人が、「あの!この“カレーの種”は本当にあるんですか?」と真剣なまなざしで私に聞いた。そんなことある訳ない、でもあったらいいな、いやひょっとしたらあるのかも?とさえ思わせる。ファンタジーの面目躍如といったところか。
教室を出るとき、子どもたちが「あ~、なんかカレーライス食べたくなっちゃった!」と言っていた。それもまた一つのきっかけ。
<いきいき里山ものがたり>
*急勾配の竹林。杭と竹で土壌流出を防ぎます。
*落ち葉だめはシュロ縄で固定。釘を使わず環境に優しいです。
*落ち葉をいれたら土壌の微生物にお任せです。良い腐葉土になります。
*サザンカが朝の光を浴びて艶やかです。冬の貴重な彩りですね。
*日当たりの良い壁面に咲くツタバウンラン。ムラサキサギゴケやカキドオシにも似ています。
*近所の方が子供の頃は家から持ってきたパンとハムに野生のクレソンを添えておやつにしたそうです。ハイキング気分ですね!
*土壌断面を見ると、根が網の目のように土を支えています。微生物も活躍しています。
*散歩、通学、保育園や幼稚園、高齢者施設など多様な年齢の方々が利用する広場。
*陽当りの良い場所に咲くホトケノザ。春の七草のホトケノザはコオニタビラコのことです。
*雨後は流れが速いのでカモたちが全員同じ方を向いています。自転車競技のようです。
*しゅんせつ前に池の水生生物レスキューも行います。長靴が必需品です。
=写真説明も兼ねています=
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」