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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記= 

    (182)

 

3月15日

 朝から気持ちの良い春の一日となりました。明日は中学校の卒業式です。山添村全部合わせて20数名だそうです。我が家の子供たちの時には80名近くいましたから、少なくなったものです。今度入学予定をしている新一年生も20名だそうです。都会では30人学級をと叫ばれているのに田舎では一クラスがやっと成立するくらいの人数です。子供たちにとってはどちらが良いのでしょうか。余り少ないと部活動も一つか二つしか成立せず、やりたいものを選べないということが起きてきます。ある程度多くの友達と出会ってもまれることは、これからの人生では大切なことかもしれませんね。

おきつもの名張の奥の山霞む。

一帯が柔和となりぬ枯れすすき。

見晴るかす伊賀の上野の春灯。

お水取り籠ると頭刈りにけり。(東大寺のお水取りもようやく13日に終わりました。)

落椿今誌のことと訴ふる。    馬塲路哉

 

庭では八重の大きな椿が花を咲かせ始めました。ピンクと白のグラデーションがとても見事です。雪柳の葉っぱが緑を増してきました。もうすぐ白い小さな花が咲き誇ってくれることでしょう。

待ち遠しいのです。

3月17日

 昨日の夕方玄関先を見ると小さな白いものが落ちていました。まさか?ツバメのものだとは思いませんでした。例年よりも一週も早いのですから。今朝天井を見上げると、いるではありませんかツバメたちが去年作った巣の中に・・・。私の方を見てはくれませんでしたが、ぴっぴ、ぴっぴと今年もよろしくと言っている様子です。主人に大きな声で“燕がやってきたよと伝えると、やはりあの白いものがツバメのものだったんやと二人でツバメが来てくれたことを喜び合いました。これからしばらくにぎやかなツバメたちと過ごすことができると思うとうれしいのです。

このような風景は田舎でしか見られないことでしょう。どんなふうにして遠い国から飛び続けてきたのでしょう。考えるだけでゆっくり休んでねと言いたいのです。

賛美歌で打ち勝たむとす春愁。

料峭託つリハビリ翁どち。

小ぬか雨続く里山梅の花。

子魚のちらちらすなり春の水。

足腰の強さ残さむ青き踏む。   馬塲路哉

3月28日

 今日は礼拝をお休みしました。またアレルギーで喘息の発作のようなものが毎日起きてしんどいからです。それでも家事をしなければならず、主人にはずいぶん手伝ってもらいました。晴れの日は気持ちがよいのですが雨が降ると気持ち的に落ち込んでしまいます。

北の空紺碧にして春日陰。

常盤木に濃淡ありて風光る。

黄梅を塀にのぞかせ山家かな。

窪にある平安遺跡梅の花。(梅はもぷすっかり散って、今は新芽を出し始めています。)

この曲は春水ながれ行く如し。

里山に農小屋ありて梅の花。

春眠の夢で恩師微笑まれ。

ねんごろに手入れす茶畑風光る。   馬塲路哉

 

定期の検査に診療所へ出かけました。いつもと変わりないですかねに、“はい”と答えるとじゃお薬を出しておきますね、ひと月分のお薬とシップ薬をいただいて帰りました。帰りは少し遠回りして散歩しました。畑で懸命に草を退治している方、玉ねぎの苗を植えておられる方、あちこちではいつくばっての仕事ぶりです。とても声をかける気にはなれませんでした。

4月12日

ようやく、少しずつぜんそくの発作が収まり、やれやれというところです。すべてに時があるのですね。発作が出始めて2週間が過ぎた頃が一番焦りました。病院へ行こうか、もう少し我慢しようかと、でも発作が少しずつ減ってきているのがわかりましたので、自宅療養で過ごしました。しっかりたべて、しっかり歩いて、しっかり休んでの生活に徹しました。

受難週この苦しみに耐へむとす。

畦塗られ棚田の姿決まりけり。(もう田植えの準備が始まっています。)

玄関を我より早くツバメ出る。

丘の上の墓に風ありイースター。

お苦しみはいかばかりとぞ受難週。   馬塲路哉

 

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」 

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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