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猫草
小学校に新しい子どもたちが入学する。在校生の学年も一つあがって、6年生は中学生に。新しい先生が配属になり、みんなが心機一転。そうはいっても環境の変化になじめない人もいる、変わらないこと、ずっとそこにあることの大事さを思う。図書室はそんな場所でありたいと願う、普通の書店のように新刊がずらりと並ぶわけではない、いつもだいたい同じ、でも季節ごとに展示を変えたり、掲示物を新しくしたり、心地よく過ごせるようにしている。
昼休みは忙しい。たくさんの子どもたちが本を借りたり返したり、探したり。返却された本の表面をアルコールスプレーで拭いて除菌してから棚に戻すのは昨年度から続いている。そのお手伝いをしてくれるのが図書委員さんだ。やさしく接するように心がけている。「ゆっくりでだいじょうぶ」と話しかける。大人が早口でいろいろなことを言うとそれだけで緊張してしまうのだ。「こんにちは、来てくれてありがとうね」の気持ちを込めて私が用意するのは『図書委員会お仕事中』のネームプレート。それを首からさげて日誌に名前を書いて仕事スタート。
本を持ってずらっと並んだ来館者に、パソコンを操作し、ミスがないように丁寧に対応していくのは緊張する。自分の役割がわからず、ぼーっとしてしまう子もいる。最初は「何したらいいですか?」と指示待ちだった委員さんが仕事の流れを覚えて、作業を分担してチームになっていく。自分の当番でなくても「忙しそうだから手伝います」と力を貸してくれる。数か月ですっかり「お仕事する人」の顔になっている。
昼休み終了の音楽が流れるとみんなほっとした顔になる。「今日も忙しかったですね」「ありがとうございました」「お疲れ様でした」「来てくれて助かりました」一人一人に声をかけて頭をさげる。最初は「えっ」「あ、いや別に」「当番だから来ただけだし・・」と言っていた子たちが「お疲れ様でした」と返事をしてくれるようになる。
少し仕事が暇なときは他愛のない話もする。塾の宿題が大変、ピアノの発表会がある。「あのね、学校の竹馬って竹じゃないんだよ!知ってた?」「プラスチック製?」「ううん、鉄なの。金属。」「竹馬より金馬の方が強そうね。」「金馬いいね!かっこいいね」そんな会話も和やかな雰囲気になる。
「仕事キツイけど楽しかった、図書委員やってよかった」と言ってくれる子もいる。子どもの成長ってすごいなと頼もしく思う。
<いきいき里山ものがたり>
* 祖父の話の中に今でも記憶にあるのが、桜を「種まき桜」と言っていたことです。村の者が料理を持ち寄り、今年の種蒔きの話や年頃の若者の縁結びの時になっていたそうです。桜にも、そのような趣のあるものだと、桜を見ていると祖父を思いつつ、畑の端にある数本の桜を見ていました。その頃の農作業には何もかもが先人たちの経験と苦労がしのばれます。今は、天気予報と農作業情報が頼りで、時の流れを感じます。孫が農業の専門の大学に進み、後継者になってくれることを楽しみにしています。
* オタマジャクシが田んぼに泳いでいました。無農薬栽培で見かけない虫やメダカを見ることが多くなりました。学校の野外学習の一つに蛍の繁殖が10年近く行われていますが、その成果は、まだまだ先のようで、現れていませんが、ふるさと作りになれば良いなあと思っています。
* 長年、娘の小学校の野外学習は裏山の動植物探しで、生き物に興味を持ち、家ではメダカ用の大きな水槽が2つあります。我が家にはゴキブリ退治の殺虫剤はありません。庭の片すみには、野菜くずで土を作るとかで、娘が管理しています。虫が苦手な私も今はありません。
* ヤマブキの花に小さな昆虫が集まってきます。ハムシの仲間でしょうか?食痕を探すのも面白いです。春の野原をよく観察すると、白・ピンク・紫・青等の色、様々な形、匂い、手触り、音や小さな生き物の存在に気がつきます。子どもたちと一緒に楽しみながら発見したいです。タンポポの綿毛に小さな種がびっしりと規則的に並んでいます。フィボナッチ数列の最適配置です。陽気に誘われて日光浴の中のベニシジミです。可愛いですね。
* 昨年からビニールでトンネルの形を見よう見真似でいろいろの物を作ってみました。出来栄えは度外視してイチゴ、絹サヤ、小松菜、ホウレン草、サニーレタスなどで、それを妻は料理してくれましたので、今年も挑戦中です。ご近所の畑が気になって仕方がありません。そんな私を見て、話しかけてくれますので、それもまた楽しみになりまました。
=写真の説明も兼ねています。皆さんの投稿を歓迎いたします=
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」