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=時々の記=
(184)
5月25日
朝から青空です。気持ちの良い一日となりそうです。
それに今朝、息子は少し興奮した様子で次のように宣言しました。
世界中のワクチン開発のために長年にわたって開発してきた地道な努力が実を結び、コロナに打ち勝つことができる日がやってきたというのです。ワクチンを接種することによって病原菌に対する抗体を体の中で作ることができるようになるのだそうです。そのようなワクチン、薬を開発するために多くのマウスは犠牲になり、また研究員もあまりにも果てしない厳しい研究の道に疲れ、病で倒れていってしまうことが現実です。息子もそのうちの一人ですが。今、こうして各製薬会社が大量に全世界へ向けて送り出しているのです。今こそ、多くの研究者が勝利の喜びを分かち合っていることだろうと言って、郵便の配達の仕事に出かけました。その一言を聞いて、私たちまでもがうれしくなりました。多くの犠牲を払ってようやくたどり着いてワクチンなのですから。
古屋敷涼しくもあり、雪の下。
長雨もどこ吹く風の朝ツバメ。
夕去りて都忘れの端正に。(主人の母が大切にしていたものです。)
夕空を眺むる散歩聖五月。
良き色のありて高原藤掛かる。 馬塲路哉
上野市民病院で定期健診を受けてきた主人は神様の憐れみによって異常なしといっていただきました。14年目になります。心から感謝して今生きています。
5月27日
ケンケンとキジの出で立ち目立ちけり。
けしの花混じる草原刈りにけり。
とある町血のいろなして夕焼けす。
薄曇りしみじみと沁む若葉なる。 馬塲路哉
朝から非常に激しい雨に見舞われましたが、今は小雨になりほっとしているところです。あちこちのお花畑のお花が夏の花に入れ替わっています。洋花のようで名前でわかりませんがとてもかわいらしい花で、白とピンクが入り混じっています。野生の花では卯の花が滴るかのように路にまではみ出て白い小さな花をたくさんつけています。ミカンの花や、八朔の花も白い小さな花をつけてよい香りを放っています。
6月4日
小雨になった時もありましたが、また降り出しています。前線を低気圧が刺激しているようです。ツバメたちはさすがにこの雨には困ったようで、家の玄関先で朝からピーピーとにぎやかにしています。二番目の雛たちが戻り、我が家の庭は何匹ものツバメたちの遊び場になっています。遠いフィリピンからきてくれているのですから、この時ぐらいは玄関を夜も少し開け放ってツバメが出入りしやすいように配慮しています。生き物たちと一緒にいるだけで心和むのです。不思議ですね。猫がいなくなってからはどうも夜中にネズミが出入りしているようです。ネズミと蛇は苦手な私です。
雪の下すがすがし刈り古屋敷。
子ツバメの餌に喜ぶ声揃ふ。
三重奏安らかにして五月の夜。
ワクチンの接種会場つつじ咲く。 馬塲路哉
6月11日
くもり空の朝でした。雨が降るかと思っていたら晴れてきました。風がすがすがしく吹き続けています。体感的には気持ちの良い気候です。新聞のコラムに載っていたことですが、人間は大自然の中に入ると心が癒されて安定してくると。
まさにここ山添村は自然の中にあります。朝早くからツバメが声を響かせ、午後にはホトトギスや時季外れの鶯が声を響かせてくれるのです。
入りたる女性の訃報梅雨寒し。(金城高校での信友です。)
竹落ち葉利休白茶と眺めけり。
天国を約巣説教聖五月。
山峡に光のさして明け易し。
今年また強さを見せて夏アザミ。 馬塲路哉。
アザミの凛とした姿には強さがあります。私もアザミのように一日頑張ろうと思わされています。
馬場暁美
「上野緑ケ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」