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=時々の記=
(185)
6月19日
雨が降っていたので朝の散歩はやめました。坂道が多いので危ないからです。
庭のくちなしが小さな蕾をつけ始めました。去年は一つも咲かなかったのですが、今年は冬の寒い時期から虫が来ないように手入れをしたり、薬を掛けたりと世話をし続けてきました。するとそれにこたえるかのように蕾が顔を出してきました。雨の中傘をさして数えてみると5個蕾がありました。真っ白いビロードのような花びら。それに甘い香り。私の大好きな花の一つです。この梅雨のうっとおしさを吹き飛ばしてくれるのです。首を長くして待っていた朝顔は蔓をグングン伸ばして杖に巻き付き始めました。そんなささやかな楽しみを見つけながら雨の時期を少しでも気持ちを明るくしたいと考えています。
美しく伸びて漆の若葉かな。
朝顔に不揃ひなれど竹の杖。
しもつけの咲き初ムるかと揚羽来る。
国道の脇に笹ユリ開くとは。
黒揚羽舞いまいをする暑さかな。 馬場路哉
6月28日
午後になると真っ黒な雲に覆われ、今もまた雨です。元気なのは玄関先でさえずっているツバメたちです。もう3度目のひなが戻っています。上を見上げると10個ほどのツバメの巣が芸術作品のようにさえ見えるのです。緻密に確実に泥をぬりあげてあります。自然界の生き物たちの生命力のすごさに感心しています。
そのツバメの子供を狙って今日も蛇が庭先でニョロニョロ様子をうかがっていました。
過疎の村勢ひのある柿若葉。
山峡の静寂を破るホトトギス。
耳元ではばたきすなり朝ツバメ
棕櫚の葉の扇と動く青嵐。 馬場路哉
主人の目の検査の一回目が終わりました。老人性のものだといわれていますが、ほおっておくと網膜剥離になる恐れがあるといわれて静かにしています。高齢になってくるとどこからに弱りが出てきますね。
7月8日
激しい雨が3日間も降り続くと気持ちまでが落ち込んでしまいます。でもこの蒸し暑さでは雨が続きそうな変な予感がいたします。梅雨ですから仕方ありませんね。
虎杖を刈って右近の碑を守る。
緑陰や微風あればなおのこと。
合羽着て草刈りをする出会いかな。
朝顔の蔓しっかりと杖囲む。
山田より高きにスズラン群生す。 馬場路哉
今日もこの雨の中、合羽を着て草刈りの「出会い」です。中止になるかと期待していましたが行われたようです。でもいつもの「出会い」よりは短くて済んだようでほっとしています。雨で、足を滑らせたりしたら大変ですからやれやれというところです。
7月14日
まもなく夕立がやってきそうです。昨日は晴れ間が広がって、ワクチン接種2度目を無事に終えることができました。その後の痛みはほとんどなく熱も出ずに一日普段通りに過ごすことができました。なんだかほっとしています。
父の日や専業主夫と申されぬ。
さすらいの旅なる生や時鳥。
拾ひもす利久白茶の竹落ち葉。
谷戸の灯のしばらくともる夏夕べ
城下町囲み広ごる青田かな 馬場路哉
馬場暁美
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」