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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記= 

    (186)

7月16日

 今日は午前中は私一人で家に居ました。すると営業の人が来て1と月でよいから購入してほしいと迫ってきます。少し怖くなりましたが、きっぱりと今は必要ありませんのでと何度も断りましたが、それでも一向に帰ってくれません。こんな時には一人で田舎の家にいるのは身の危険を感じました。恐ろしくしていると、関西電力の方が検針に来てくれましたので、そのしつこい営業マンは怒った様子でそそくさと帰ってくれました。ほっと致しました。田舎の一人暮らしが狙われているとよく耳にします。ですから、こちらも冷静に対処していかなければと考えています。

7月22日

お変わりありませんか?この暑さでバテ気味な私です。でも朝、起きると朝顔が律儀に5つ、6つ花を咲かせて“おはよう”と話しかけてくれました。自然の生き物にも不思議な力があるのですね。神様の御手の中にあることを感謝するものです。

コロナの禍同窓会も夏の夢。

祇園会や雨に端垣刈り込みて。

梅雨明けの近きはずよと夕からず。

驚愕す夕立なれど短かり。

竹の皮道に散り̪しを掃きにけり。  馬場路哉

今日から4連休、静かな山添村です。

7月23日

 今頃になって解任、辞任と騒ぎになっていますが、もう少し以前からわかっていたことではないのかなと思わされるのです。選手にとっては4年間の集大成が出てくるのですから、重圧がのしかかっていることでしょう。テレビ観戦できる私たちは甲子園の高校野球の試合の時のように手に汗を握りながらの応援です。どの種目にも応援しますが、私は陸上競技が一番の応援したい種目です。二番目は競泳です。

クロイチェル聞けばたちまち梅雨あがる、

乙女の死遠く偲びぬ合歓の花。

茂りたる桐の葉高く大いなる。

ホトトギス、生垣刈ると早起きす。  馬場路哉

月29日

 今朝の散歩の帰り道、86歳の方が同じ時刻に畑に来ておられます。“おはようございます”と声をかけると、“あら、暁美さん、まあちょっとお話していきませんか”ということになりました。畑のベンチに座り昔話に花を咲かせました。

“あんた、よう頑張ったな。こんな田舎で。”とほめていただいて気恥ずかしくなりました。お店を経営している方でしたからやはりお言葉が上手ですねと思いながらこちらは聞き役に回っていました。86歳になられているのに草刈り機も自在に使われます。そして畑にこうして決まった時間に歩いてきて、次は何を植えようかと考えて計画を立てるのが楽しくて仕方がない、といっておられました。

何も畑仕事ができない私はうなづくだけでしたが、この太陽を浴びて、汗を流して一日が始まるなんて健康的やね、というと、“これでお金を儲けようと思ってしてへんから、どんな物ができてもうれしいし、楽しみやねんで。そしてもう冬野菜の白菜を植えたのを見せてくれました。元気の良い方から学ぶところがたくさんあった朝の散歩でした。

緑陰や美声を聞かす知らぬ鳥。

数羽のみ残るや帰燕となりにける。

棕櫚の葉のそよぎてをりぬ西日中

しなやかに吹かれてをりぬ青田風。

くちなしの一輪開き間を置きぬ。  馬場路哉

主人は今朝から家の周りの草刈りに精を出していました。

8月10日

 パラリンピックまでまだ少し日にちがありますが、無事に開催されることを願っています。それにしても暑さが厳しいですね。少し体が重いのですが、1週間分の食材を買い求めに上野市まで出かけなければならず大変でした。スーパーで購入したものをエコバッグに入れてかごに積み込んで、そのかごを引っ張っていこうとしていたら、若い店員さんが駆けつけてきてくださって、“その出口までですが押していきましょうか”と。なんとご親切なお言葉でしょう。感謝の気持ちがあふれてきましたが“ありがとうございます。何とか引っ張って行けそうです”と答えて、引っ張ることができました。他人様にはとても危なっかしく見えたのでしょうね。でもそのお気持ちがとてもうれしくなったひと時でした。

直線も三角もある青領かな。

涼新た夜明けとともに来るなり。

鹿の子やガードレールを飛び超ゆる。

布引や垂直に立つ夏の雲

炎天下雇はれ草を刈りをりぬ。  馬場路哉

8月13日 

 身の危険を感じるほどの激しい雨が降り続いています。梅雨末期の大雨のような状態がここしばらく続くようです。外出はできるだけ控えるようにしています。でも明日は奈良市立病院で検診の予約が決まっています。ゆっくり、山道を通って出かけていきます。

くちなしや虫に食はれて一つ咲く。

穴開けてスイカ獣に食われしと。

初秋や紹介したきリルケの詩。

ひたすらにテレビを見られ生身魂。  馬場路哉

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」 

 

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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