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バラ・マカルピン 日本伝道百年史
水垣 清著
(元中津川教会牧師・元「キリストへの時間」ラジオ説教者)
17 バラ先生来朝50年記念会・・・6・・・
バラ先生は「福音時報社」からの祝辞の書簡に対して返書を認め、50年間の感想と将来への希望を述べられた。その文面は、
「前略、只、言いたいことは、日本に於いて、福音宣教の業に従事することを私に許して下さった天の父の御恩寵に対し、深い感謝をささげます。思うに宣教師として神に召されることは世界における最大の特権です。そして、私の特に感謝したいことは、私がこのような伝道の都合の良い国、このような有望な国民の中に来たことであります。
私は過ぐる歳月の間、主の成就し給いし全てのことを追跡することは出来ません。また、私と内外の同労者に対する主の限りない恩恵を記すことは出来ません。それは、神が私たちが渇望し、また、考えるすべてに勝って、はるかに大いなることをなし給う力であり、また、なそうと志し給うからであります。私の熱望する三つのことは、
1 全国民があらゆる種類の偶像礼拝から、只一人の活ける真の神の礼拝に悔い改めること。
2 階級の如何を問わず、すべての人の心にイエス・キリストが人類の至上の王者、また、救い主として崇められるようになること。
3 この国土に於ける、また、すべての国に於けるキリスト教徒全体の調和、一致、清潔。
これが、愛する日本の前途に対して私の熱望するところであります」。
バラ先生の信仰は、神第一主義の、神の御栄光のためのみに仕え、栄を聖名に帰しまつるという改革派信仰に徹して伝道され、力の限り神を愛し、思いの限り隣人を愛して変わるところがなかった。先生によって助けを得た多くの者があったが、一面、先生の愛の心を利用して自分のためにした者もあった。しかし、それは神の審判れるところとして、先生は意に介していなかったのである。
「機をうるも得ざるも、御言葉を宣べ伝えよ」(Ⅱテモテ4:2)の聖言を、そのまま実行した方であった。バラ先生の文書伝道について忘れてならないことは、明治7年のこと、米国宣教師の名で「廟祝問答」と言う漢文から日本語訳のほんがずいぶん広く読まれたものである。その内容は、廟宇の堂守とキリスト教の伝道師が、偶像崇拝と真の神信仰とを問答体で語り合いキリストの十字架の福音を示した書物であるが、実際は奥野昌綱によって訳させてバラ先生が出版されたものと思われる。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」