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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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世田谷通信(224

猫草

近所にある「食と農の博物館」付近で、卒業論文のための簡単なアンケート調査にご協力くださいと声をかけられ足を止めた。「生態系サービス」という言葉を知っていますかと質問され、「はい」と答えると、おやっという顔をされ、どういうものか説明できますかと聞かれ「はい」と答えると、嫌な顔をされた。そこは「言葉を聞いたことがないか、聞いたことがあっても詳しく知らない」というデータを取りたかったようだ。ごめんなさいね、思ったような回答者でなくて。調査なんてそんなもの。とにかく卒論はがんばってください。

「生態系サービス」という言葉は聞いたことがあるし、説明できる。しかし、納得しているかというとそうではない。違和感がある。生態系の中で人が特にその恩恵に浴しているものをそう呼ぶのだという。当たり前にそこにある自然、環境、生態系に経済的な価値尺度を与え、換算することでその恩恵を明確にする意図だ。それはこれまで人間が自然に対して収奪するだけの行為を繰り返してきて、その結果生態系のバランスを崩すまでに破壊してしまうことへの警鐘だというのも理解できる。環境はタダじゃないし、やりたい放題にすると汚染や枯渇でまわりまわって自分に不利益が起きる。快適な環境というサービスを受け続けたいならそれなりの対価を払おうという考えである。もっともだ。

でもまだ違和感がある。結局人間には何一つ作り出すことはできなくて、すべては地球環境からの借り物で生きている。空気も水も大地もエネルギーも食べ物も、全部。人は生態系のごく一部だろうに。

例えば人類が火星に移住して、地球にいるような環境を創出するために如何ほどのコストをかけなくてはならないのか、という設定で考えるのはどうだろうか。利用できるのは固い地面だけという状態からのスタートで。

まだアンケート調査中の大学生に、あなたの思う生態系サービスとは何か、聞いてみたい気がした。

<いきいき里山・山里ものがたり>

* 八重山は真夏みたいです。NHKTVの朝ドラは沖縄ですが、宮崎から来た私にはなにもかもが勉強と驚きです。お年寄りの方言には今も苦労しています。一度いらしてください。   沖縄県の観光大使? OBさん

* 5月号の草花です。 鉄塔広場のナツグミが強剪定されたので、見に行ったら花も咲いて虫も来ていました。よかった! スノーフレーク、控えめに俯いてますが、昆虫目線だとこんな感じですかね。 ニワトコの花は遠目には白いほわほわですが、近寄ると可愛い花束みたいです。 カジイチゴの優雅な花。やがて熟すオレンジ色の実も爽やかな甘さで楽しみです。 サクラを愛でながらです。暑くなりそうです。こまめなしに水分補給をしながら頑張りましょう!! いちめんの土筆です。食べるなら胞子の開き切っていないのを選び、袴をとってから甘辛煮や卵とじにするとおいしいですね。皆さんお一人お一人の味がありますから腕の見せ所でもありますね。  猫草

《写真の説明と投稿です》

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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