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第104課 結びの言葉:個人的挨拶
=16:1~27=
C 分裂と偽りの教理に対する警告
=16:17~20=
「さて兄弟たちよ、あなたがたに勧告する。あなたがたが学んだ教えに背いて分裂を引き起こし、つまずきを与える人々を警戒し、かつ彼らから遠さかるがよい」(16:17)。
「パウロはすべての忠実な教師や信徒たちを親切に受け入れることを彼らに勧めると共に、分裂やつまずきを与える者たちとの関係を断つことを勧めている。彼がこの箇所を記していた時に、その心にあったことは二つの誤りを指していると思われる。すなわち、誤った教理によって引き起こされたつまずきとか、醜聞とかであったと考えられる。初代教会を迷わせたこうした種類の誤りは殆ど道徳的な悪行に関係があったと考えられる」(ホッジ)。
私たちも同じく偽教師やその誤った教えを避けることを常に考えなくてはならない。現代において多くの人々が教理に関する相違などは重要ではない、生活における重大な誤った行動がない限りは大したことではないと考えるのである。しかし、正しい生活は真理から来るのであって、偽りからではない。偽りの教理は結局、邪悪な生活をもたらすのである。
偽りの教理の教師たちは先ず警戒され、直ちに避けられなければならない。キリスト教の愛は、私たちの家庭に侵入する盗賊や家庭に害を与える者を寛大に扱うことを要求していないと同様に、偽りの教理を寛大に扱うことを決して要求してはいないのである。キリスト教の愛は実は偽りの教理を拒否することを要求するのである。
私たちが偽りの教理を教え、すすめる者たちを警戒すべきであるならば、まず第一に真正な教理とは何かを知らなければならない。現代の多くのキリスト者たちは、神聖な教理と偽りの教理との相違を判別できないのである。彼らは自分の属する教会と他の教会との教理的な相違を正確に述べることができていない。偽りの教理を警戒し、それから遠ざかるためには、神の御言葉に述べられている真正な距離の適切かつ正確な知識を持たなければならないのである。
J・G・ヴォス著
玉木 鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」