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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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世田谷通信(228

猫草

  晴れの日はもちろん、雨でも風でもほぼ毎日、電動自転車に乗っている。大雪や路面が凍っているときぐらいは控えるけれど、歩くより膝に負担もかからず、買い物荷物が増えても前後のカゴでたくさん運べる。国分寺崖線の坂道も上手にルートをとればよい。良く知っている道をゆっくり移動する。駐輪場の場所や空き具合もわかっているので停める苦労も少ない。駅前で婦人警官の方々が自転車の人にティッシュとチラシを配っていた。「自転車による事故が増えています、どうぞ安全運転で」と私も声をかけられた。言われずともサドルは一番低くて、スピードは出ない。ジョギングしている人ぐらいかなと思う。何よりすぐに止まれて、安定していることが優先。電動自転車は車体が重い上に、前後に荷物も載っているので、もし転倒したら大変なのだ。今転んだら間違いなく捻挫、いや骨折する自信がある。

免許は更新していても、もう30年ほど車は運転していない、何度か「ペーパードライバー講習」に行こうかなと思っては、必ず交通事故の夢で飛び起きて「やっぱりやめよう」と思う。たぶん自分のコントロールを超えた速度が怖いのだ。バスや電車は大丈夫なので、自分を信用していないとも言える。

 私ののろのろ自転車と比べると同じ乗り物と思えないほどに速いのがロードバイク。世田谷通りの長い下り坂を車ぐらいのスピードで疾走していく。赤信号の交差点で止まるときにも足先がペダルに固定されているので、少しタイヤを斜めにして体幹で立っている。タイヤはびっくりするほど細くてフレームも軽そう。乗っている人もレーシングスーツを着て空気抵抗を減らし、軽量化の工夫に満ちている。インターハイなどの自転車競技結果を見ると3kmのコースで優勝タイムは約3分となっている。1km1分、時速60㎞、ええ、ちょっと速すぎませんかそれは。一口にロードバイクと言っても平地が得意なスピードタイプや坂道、登りが得意な人など、役割分担があるらしい。斜度30度以上を激坂と言うそうだが、そんなところもスイスイ登っていく。降りて押してもキツいのに。一体どうなっているんだか。

 私の自転車は荷物運搬、ロードバイクはより遠く早く行くため、同じ交通法規で括ってあるのが不思議なほど差がある。自転車競技の部活かサークルか、数人でぴったり一列に並んで駆け抜けていく後ろ姿をみると、自分の力であんなに速く走れたらさぞ気持ちがいいだろうな、あのペースで何キロ走るのだろう、と思ってしまう。いや絶対真似しないけれど。どうぞ安全に・・。

 

<いきいき里山・山里ものがたり>

先日、もう20年近くなるでしょうか、大学院の有志が近況報告・同窓会を企画してくれて、新幹線で東京まで行ってきました。先輩、後輩合わせて27名が参加していました。お腹の出た人、頭の薄くなった人たちです。それぞれ、第一線で活躍されている人や学生時代の夢の実現を追い求めておられていて頼もしく、誇らしげでした。それぞれが卒業後の報告を兼ねた自己紹介でしたが、苦労はあっても今があることをお話しされ、エネルギーを貰いました。

私の番になり、院を卒業と同時に、父の建築設計事務所で働いてきましたが、卒業祝いにと2年間の留学を許してくれて、学生時代からお世話になっていたフィンランドのルーテル教会の宣教師を頼りにフィンランドの大学で聴講生として在籍しながら北欧の信者さん宅でホームステイーとして受け入れてもらい、家事を手伝いながら学生時代から興味を持っていた好きな木造建築の教会巡りをしていました。驚いたことに北欧の皆さんは本当に音楽好きで、家では幼い子供たち一人ひとりが自分の楽器を持ち、ホームコンサートをされたり、音楽仲間の家族と演奏会をすることでした。そのような日々の中で、主人と出会い、結婚しました。主人も建築家志望で意気投合、私の故郷に来てくれまして今も一緒にそれぞれの仕事をしています。特に、日本の木造建築に興味を持ち、今は、放置された建物の再生活用を仕事の傍ら考えていて、安く手にいれて、手を加え、それを北欧の友人が日本旅行の宿泊の場に無料で提供して、もう10年以上になります。

また、地域の方々には、ミニコンサートや朗読の会、ママさんコーラスの練習会場や発表の場に活用していただいております。教会の行事や地域の教会員の集まり会にも利用していただいております。

「世田谷通信の猫草さん」の活動も何時も素晴らしいと思いながら読ませていただいております。同じ世代かな???なんて思っています。

そのようなことを、お話ししたら、相変わらずの乙女さん?だねと言われて、内心にやにやしていました。  大分県 TTさん

長いお便りでしたが、このような形で、了解を得て紹介させていただきました。(編集子)

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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