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バラ・マカルピン 日本伝道百年史
水垣 清著
(元中津川教会牧師・元「キリストへの時間」ラジオ説教者)
23 ミッションの引揚・・1・・
1939年(昭和14)3月30日、マカルピン氏に次女のジェンさんが生まれました。二人の幼児をかかえてポーリンさんも毎日忙しい日が続いた。日本は準戦場と化して学校も軍事教練や学徒動員が必須となり、鉄製不急品回収、献納が始まり、物資も統制期に入った。すべてが日本の戦争目的へと、駆り立てられる時代に、しかも敵視の目で見られるマカルピン氏夫妻の日々は辛いものがあった。
そして8月26日、アメリカは日米通商条約の廃棄を通告、ここに日本とアメリカとの平和への通路は、全く閉ざされた急迫期に入ったのである。さらに、9月1日、ヨーロッパではドイツ軍がポーランドに侵攻し、同3日、英・仏の対ドイツ宣戦によって、 ここに第二次世界大戦は始まった。世界制覇を目指す日本・ドイツ・イタリアの共同体は、日本も極東の地に於いて同様の侵略戦争は回避すべくもないところから、戦争体制強化の一環として宗教統制の法令である宗教団体法が同年3月に成立し、翌1940年(昭和15)4月1日実施された。
キリスト教団体も全て許可制となって、国策に反するものは認可されず、認可されないものは文部省の管轄を離れて内務省の支配下にはいり、言論、集会、思想の取り締まりの対照となって警察力による検挙弾圧を受け、解散させられることは必定であった。
この1940年は日本全国が軍隊化したと言ってよいほどミリタリズムによって統制され、日本絶対主義の全体主義体制へと進行した。
写真…岐阜県大井国立療養所聖書研究会(1950年)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」