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聖霊とその働き
エドウィン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
(元日本キリスト改革派名古屋教会牧師)
第1章 聖霊と三位一体
Ⅲ 聖霊は父と子から区別された神としての位格を持つ
聖霊の人格とその神性を信じていながら、三位一体の統一性を極端に強調したため、神には三つの区別される位格のあることを否定する人々が、教会の歴史にはいた。三世紀には、彼らは父を創造の時に現れた神、子をそれ以後の歴史の神、そして、最後に出現する神が聖霊であるとしてた。彼らの見解によると、神は同時に三つの位格としては存在せず、ある時は父と呼ばれ、別の時には子と呼ばれ、また違った時には聖霊と呼ばれたのであると言う。そうでなければ、父が初めに子に変わり、さらに後に聖霊に変わったと言う。
こうしたものも聖書の啓示から離れた考えである。神には三つの区別された位格があり、同じ神の単なる違った現れ方ではないことを、はっきり指摘している聖書の個所が幾つもある。例えば、イエスが洗礼を受けた時、父の声が天から響いて、「あなたはわたしの愛する子、私の心にかなった者である」と言い、それと同時に、聖霊ははとのようにイエスの上に下った。この三位一体が同時に現れたのであるから、神を単一のかたと解釈することは出来ない。同じことはイエスの次の言葉についても言える。「わたしは父にお願いしょう。そうすれば、彼はあなたがたに別の助け主を与えて下さるであろう」(ヨハネ14:16)。同様に使徒行伝2章33節は、次のように三位格の相違をはっきりと言い表している。「神の右に引き上げられて、彼(すなわちキリスト)は父から約束の聖霊を受けた」。
一つの位格だけでなく三つの位格を持っていることは、確かに祝福である。この三位格は豊かな三位一体をなしている。なぜかと言えば、私たちを愛して育てて下さる父がおるだけでなく、私たちの救いを獲得し、とりなしてくださるキリストもおり、私たちの内に住み、救いを私たちのいのちに適用する聖霊がおってくださるからである。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」