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『その愛のゆえに』
=時々の記=
(204)
1月17日
洗濯物が久しぶりに乾燥機を使わなくても、乾ききりました。感謝ですね。一寸したことでもうれしくなるこの頃です。今朝の朝散歩の折には近くの同年齢のお友達二人が出迎えてくれました。“大丈夫か?”“もう少ししっかりしたところで診てもらったほうがいいよ“と私の体調を我が身に置き換えて心配してくれました。同じ年齢なので、その辛さがよくわかってくれるのですね。声に張りが出てきたと一人の方は励ましてくれました。声で元気かどうかがわかるなんてびっくりしました。こうして話し合える、励ましあえる友達が近くにいるのは感謝なことです。私は団塊の世代の一人なのですから。
初雪や鈴鹿は銀となりにけり。
美しき、ケヤキ枯木の穂杖かな。
マッサージ肩こり治す老いの春。
めらめらと山燃ゆるかに日脚伸ぶ
信楽へ超ゆる屏風の山に雪
雪嶺も鈴鹿厳しと望みけり。 馬場路哉
1月18日
おはようございます。こちらは曇り空です。いつもの朝よりも寒さを感じます。でも散歩の折にじっと木々を見つめるとなんだか春めいてきているのがわかります。庭のこぶしの木にはもうたくさんつぼみがついています。反対側にあるハナミズキの葉っぱには小さなはっぱが巻き付いています。春の準備をしているようです。今朝の散歩はそのような今までとは違った自然界を見ることができました。
病室の友に元旦夕焼けす。
初カラス揃ひ南へ飛び行きぬ。
フォスターの夢の曲聴き年惜しむ。 馬場路哉
主人は今歯科医院へ出かけています。80歳近くにもなると歯があちこち痛んでくるようです。その治療には時間がかかりますから粘り強く通院しなければなりませんね。
1月22日
今朝はあまりにも寒いので散歩は取りやめました。明日からは一層寒さが厳しくなるようです。足元だけでなく、首元にも配慮が必要です。水道管が破裂しそうですから今夜からは一晩中お水を流し続けるようにします。
緩和ケア受くる友へと泣初す。
そこはかとなく喜びて新年会。
点々と目立って来たる冬芽かな。
退職後菊に微笑み逝かれけり。
冬ぬくし、神杉を伐る打ち合わせ。 馬場路哉
主人は一人で散歩に出かけました。私は明日からの雪に備えて大根をたくさんいただいたので大きなお鍋でぐつぐつと昆布でだしを取りながら気長に炊き続けています。大根があればお野菜には困りませんから大助かりです。この大根はお隣の一人暮らしの方が持ってきてくれたのです。田舎ではコンビニもなし、スーパーもなしで不便な生活をしていますが、こうした助け合いの輪がありますので感謝です。私にできることは少ないのですが。皆さん見るに見かねてお野菜は家の戸口に黙っておいて帰ってくださるのです。
2月1日
熱は下がりましたので、少し散歩に出かけました。すると久しぶりなので皆さんから声を掛けられて歩いているよりもお話しているほうが長くなってしまいました。立ち話ですから少し寒くなってしまいました。主人は家でとれた八朔を両隣の方におすそ分けしています。私は酸っぱいからやめといたほうがよいのではというのですが。いうことを聞きません。それでもみなさん喜んでくださったようです。
この湖の橋の上下にカモ群るる。
日輪を眩しみ八朔もぎにけり。
雪止みて模様の入りぬベージュの田。
信楽へ超ゆる屏風の山に雪。
伊賀広し田をゆっくりと冬耕す。 馬場路哉
2月に入りましたね。少しずつ暖かくなってくるのでしょうか。春が早く訪れてほしいですね。
2月6日
朝からは良いお天気でしたから久しぶりに乾燥機を使わずに洗濯物が春の太陽の温かさをいっぱい浴びて乾ききりました。主人の俳句のことを喜んでくださっている方がおられる旨を伝えると、“本当かなあ~”と言いながらも嬉しそうにしていました。主人は郵便局員になった頃から俳句を始めたとのこと。“葛城”という会に入っています。ひと月にたくさん応募しても多くて2句採用です。ですからジャーナルは本当に主人のまずい俳句をも用いて下って、また皆さんが読んでくださって、感謝で胸がはち切れそうなことでしょう。俳句がもうさっそく出てきました。
枯れ木山雪につかの間景変わる。
寒風の吹き荒びをり直売所。
ちぎり雲金色となり日脚伸ぶ
シューマンの曲柔らかく寒明ける。
眩しかる夕日の見えて睦月果つ。 馬場路哉
葛城という俳句会は自然をよく見詰めてあまり感情を入れない俳句会のようです。ですからかなり集中して自然と向き合わねばならず、苦心しています。今年の誕生日で80歳になります。大きな手術に耐えて、17年。ここまで生きられるとは執刀された先生方は誰も思わなかったことでしょう。3か月に一度の検査で肺に転移するといわれ続けていましたから。その宣告を受けるときに待合室で待っている間の苦しいこと。二人で祈りつつ約一時間あまり待ち続けました。そんなことが思い出されるこの頃です。今朝は4日ぶりに散歩に出かけることができました。朝の咳が少し収まったように感じたからです。坂道を下っていくとお隣の大きな梅の木が我が家の道のほうに向いて横たわっているのです。その先っちょを見てみるとなんともう梅の花が咲いているではありませんか。あまりにうれしくなって散歩の途中でしたが主人に知らせてあげました。主人は知っていたのか、あまり驚きもせずに“あそこは、この地域で一番温かい窪地なのだ”と教えてくれました。陽だまりが暖かく感じられるところは、自然の生き物もぐんぐん大きくなって、お花を咲かせたり、新芽を吹きだしたりと私たちを楽しませてくれますね。これからのひと雨ひと雨が春を呼んでくれるのですね。
2月9日
今までにない青い空が広がりました。朝は寒い風が吹いていましたが、今は穏やかな風に変わっています。明日は雨が降るようです。このひと雨が春に近づいてくるのですから。喜びたい雨でしょうか。洗濯物もすべてが気持ちよく乾ききりました。太陽の恵みに感謝です。
氷点下しかすがに身の痛みける。
おきつもの名張の山に雪積もる。
カニ歩き氷の道を降りにけり。(雪で滑ってまともに歩けません。)
アイスバーンゆっくり行くに如くはなし.(しくはなし)
曲がり̪しをじっと見つめて針供養。(主人は自分のシャツなどのほころびはすべて針を使って繕っています。) 馬場路哉
3月号のためにお祈りしています。
馬場暁美
上野緑ケ丘教会会員
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」