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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記= 

    (204)

 

1月17日

 洗濯物が久しぶりに乾燥機を使わなくても、乾ききりました。感謝ですね。一寸したことでもうれしくなるこの頃です。今朝の朝散歩の折には近くの同年齢のお友達二人が出迎えてくれました。“大丈夫か?”“もう少ししっかりしたところで診てもらったほうがいいよ“と私の体調を我が身に置き換えて心配してくれました。同じ年齢なので、その辛さがよくわかってくれるのですね。声に張りが出てきたと一人の方は励ましてくれました。声で元気かどうかがわかるなんてびっくりしました。こうして話し合える、励ましあえる友達が近くにいるのは感謝なことです。私は団塊の世代の一人なのですから。

 初雪や鈴鹿は銀となりにけり。

美しき、ケヤキ枯木の穂杖かな。

マッサージ肩こり治す老いの春。

めらめらと山燃ゆるかに日脚伸ぶ

信楽へ超ゆる屏風の山に雪

雪嶺も鈴鹿厳しと望みけり。    馬場路哉

 

1月18日

 おはようございます。こちらは曇り空です。いつもの朝よりも寒さを感じます。でも散歩の折にじっと木々を見つめるとなんだか春めいてきているのがわかります。庭のこぶしの木にはもうたくさんつぼみがついています。反対側にあるハナミズキの葉っぱには小さなはっぱが巻き付いています。春の準備をしているようです。今朝の散歩はそのような今までとは違った自然界を見ることができました。

病室の友に元旦夕焼けす。

初カラス揃ひ南へ飛び行きぬ。

フォスターの夢の曲聴き年惜しむ。  馬場路哉

主人は今歯科医院へ出かけています。80歳近くにもなると歯があちこち痛んでくるようです。その治療には時間がかかりますから粘り強く通院しなければなりませんね。

 

1月22日

 今朝はあまりにも寒いので散歩は取りやめました。明日からは一層寒さが厳しくなるようです。足元だけでなく、首元にも配慮が必要です。水道管が破裂しそうですから今夜からは一晩中お水を流し続けるようにします。

緩和ケア受くる友へと泣初す。

そこはかとなく喜びて新年会。

点々と目立って来たる冬芽かな。

退職後菊に微笑み逝かれけり。

冬ぬくし、神杉を伐る打ち合わせ。  馬場路哉

主人は一人で散歩に出かけました。私は明日からの雪に備えて大根をたくさんいただいたので大きなお鍋でぐつぐつと昆布でだしを取りながら気長に炊き続けています。大根があればお野菜には困りませんから大助かりです。この大根はお隣の一人暮らしの方が持ってきてくれたのです。田舎ではコンビニもなし、スーパーもなしで不便な生活をしていますが、こうした助け合いの輪がありますので感謝です。私にできることは少ないのですが。皆さん見るに見かねてお野菜は家の戸口に黙っておいて帰ってくださるのです。

 

2月1日

 熱は下がりましたので、少し散歩に出かけました。すると久しぶりなので皆さんから声を掛けられて歩いているよりもお話しているほうが長くなってしまいました。立ち話ですから少し寒くなってしまいました。主人は家でとれた八朔を両隣の方におすそ分けしています。私は酸っぱいからやめといたほうがよいのではというのですが。いうことを聞きません。それでもみなさん喜んでくださったようです。

この湖の橋の上下にカモ群るる。

日輪を眩しみ八朔もぎにけり。

雪止みて模様の入りぬベージュの田。

信楽へ超ゆる屏風の山に雪。

伊賀広し田をゆっくりと冬耕す。  馬場路哉

2月に入りましたね。少しずつ暖かくなってくるのでしょうか。春が早く訪れてほしいですね。

 

2月6日

 朝からは良いお天気でしたから久しぶりに乾燥機を使わずに洗濯物が春の太陽の温かさをいっぱい浴びて乾ききりました。主人の俳句のことを喜んでくださっている方がおられる旨を伝えると、“本当かなあ~”と言いながらも嬉しそうにしていました。主人は郵便局員になった頃から俳句を始めたとのこと。“葛城”という会に入っています。ひと月にたくさん応募しても多くて2句採用です。ですからジャーナルは本当に主人のまずい俳句をも用いて下って、また皆さんが読んでくださって、感謝で胸がはち切れそうなことでしょう。俳句がもうさっそく出てきました。

枯れ木山雪につかの間景変わる。

寒風の吹き荒びをり直売所。

ちぎり雲金色となり日脚伸ぶ

シューマンの曲柔らかく寒明ける。

眩しかる夕日の見えて睦月果つ。  馬場路哉

葛城という俳句会は自然をよく見詰めてあまり感情を入れない俳句会のようです。ですからかなり集中して自然と向き合わねばならず、苦心しています。今年の誕生日で80歳になります。大きな手術に耐えて、17年。ここまで生きられるとは執刀された先生方は誰も思わなかったことでしょう。3か月に一度の検査で肺に転移するといわれ続けていましたから。その宣告を受けるときに待合室で待っている間の苦しいこと。二人で祈りつつ約一時間あまり待ち続けました。そんなことが思い出されるこの頃です。今朝は4日ぶりに散歩に出かけることができました。朝の咳が少し収まったように感じたからです。坂道を下っていくとお隣の大きな梅の木が我が家の道のほうに向いて横たわっているのです。その先っちょを見てみるとなんともう梅の花が咲いているではありませんか。あまりにうれしくなって散歩の途中でしたが主人に知らせてあげました。主人は知っていたのか、あまり驚きもせずに“あそこは、この地域で一番温かい窪地なのだ”と教えてくれました。陽だまりが暖かく感じられるところは、自然の生き物もぐんぐん大きくなって、お花を咲かせたり、新芽を吹きだしたりと私たちを楽しませてくれますね。これからのひと雨ひと雨が春を呼んでくれるのですね。

 

2月9日

 今までにない青い空が広がりました。朝は寒い風が吹いていましたが、今は穏やかな風に変わっています。明日は雨が降るようです。このひと雨が春に近づいてくるのですから。喜びたい雨でしょうか。洗濯物もすべてが気持ちよく乾ききりました。太陽の恵みに感謝です。

氷点下しかすがに身の痛みける。

おきつもの名張の山に雪積もる。

カニ歩き氷の道を降りにけり。(雪で滑ってまともに歩けません。)

アイスバーンゆっくり行くに如くはなし.(しくはなし)

曲がり̪しをじっと見つめて針供養。(主人は自分のシャツなどのほころびはすべて針を使って繕っています。)  馬場路哉

3月号のためにお祈りしています。

 

馬場暁美 

上野緑ケ丘教会会員

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
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定価 2000円 

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鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
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鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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