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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記= 

    (205)

 

2月14日

 朝の寒かったこと。冴え返るという言葉がぴったりでしたね。空を見ると小雪が舞っているではありませんか。せっかく花を咲かせた梅たちが震えあがっています。思いきって耳鼻咽喉科へ行ってきました。そこで、ばったりと教会の求道の信仰の友と出会いました。私とどこかで話をしたかったようでしたが、申し訳ないのだけれどと言って待合室の中でだけの話となりました。8か月も入院されていたというのです。とても元気になっていました。でも手が震えておられるし、よだれがマスクの下から落ちてきているのです。薬の副作用ではないかなと察したので、先生に、お薬を減らしてもらうか変えてもらったほうがよいのではと伝えました。どこも悪くないのにどうしてそんなに長く入院されたのかも不思議です。教会へは行っていないというのです。どうして尋ねると、教会に来る人は皆さんお金持ちなので行きたくないと言いました。何かを感じ取っておられるのでしょうから。あまり突き詰めてのお話はしませんでした。また行けるときに礼拝に行こうねとだけ伝えました。

少年期遊びし小川猫柳。

金色の目だって来る竹の秋。

夕焼けの後や厳しく冴え返る。

鳥の巣を求む望遠カメラとも。

東へ広ごる窪の梅早し。   馬場路哉

2月17日

今は久しぶりにお日様が出て暖かさを感じます。200メートルほど離れたお家の庭に紅梅が咲き始めていました。よそのお家のお花ですが、なんだかうれしくなりました。

春立つや朝の祈りを読みにける。

志あり忍耐強く老いの春。

煌めきて傾く夕日春立ちぬ。

東へ広ごる窪の梅早し

鳥の巣を求む望遠カメラとも。  馬場路哉

2月25日

 こちらは今は雨が止んでお日様が射しています。春の陽射しを感じています。うれしいことですね。春を迎えられるというのは・・・・。

シューマンの曲穏やかに春立ちぬ。

角張れる岩白々と春の川。

椿の葉、白樫の葉も風光る。

梅の花過疎なる村に咲き誇る。

春立つや白鷺谷の川に沿ふ。   馬場路哉

春は人生の節目でもありますから、悲喜こもごもの日々をおくっておられることでしょう。それを乗り越えて新しい次のステップへと進んでいくのですね

2月27日

 今日は春の陽射しがいっぱいです。昨日とは打って変わって温かい一日となっています。寒い冬を忍耐して過ごしたからこそ、この日を迎えることができるのですね。

向き合へる日の傾きて谷朧(おぼろ)

公園の散歩道外れ青き踏む。

鹿二頭眠る山より現れぬ

枯れわらの絡まり切られ固められ。

万太郎励ましにける荷風の忌。  

死に勝てる信仰を謝す受難週。

先達と召天されぬ睦月かな。

つかの間の緩和ケア経てイースター。

苦労と工夫重ねし生やイースター。

隣人への愛に満つ生イースター。  馬場路哉

3月6

 今日の最高気温は18度とか4月並みの気候です。一気に暖かくなってきたのでセーターを一枚減らしました。つい先ほど、中学校の時の友から電話が入りました。その友も高校時代も教会の礼拝に出ておりました。そのようなことで今だに関係が続いています。礼拝後には青年会で、ビラ配りのために残っていたものです。

鎮魂の響きのありぬ春の雨。

隣人への愛に努めむイースター。

信仰と愛を捨てまじイースター。

見上ぐれば青空を背に梅の花。

大形の魚浮かぶや水温む。  馬場路哉

3月7

鶯の鳴き声も日ごとに滑らかになってきました。静かな山あいに鶯が声を響かせてくれるだけでほっこり慰められます。庭の八重の椿が今年もたくさんの蕾を付けてその咲き誇る時期を楽しませてもらっています。その重みで枝が倒れ掛かっているように見えます。それでもしなやかにじっと耐え抜いてピンクと白のグラデーションの椿の花を間近に見せてくれるのを楽しみにしています。小さな我が家の庭ではスナップエンドウを今年初めて作ろうかとチャレンジしています。まだまだ朝が寒いので沿道の苗の周りには黄色いゴミ袋をかぶせて霜にやられないように注意しています。それを見てご近所の方たちは、クスッと笑っていきます。よほど、下手な野菜作りなのでしょうね。失敗しても一度やってみることが大切ですから。失敗を恐れては何もできませんからね。

早天に只菅祈る受難週。

イースター死んでも生くる教えとは。

白梅に黒き古木の落ち着きぬ。

はんなりと山に広ごる春入日。

花の数バランスとれて山椿。

3月8

 これで3日連続お隣の方がお話をしに来てくれます。私は聞き役に徹しています。それがうれしいのでしょうね。ずいぶん明るくなってきました。ちょっとしたことで、人は気分がよくなったり、逆に悪くなったりするものですね。

日向ぼこ力を得たる厨事。(主人は決まって午後2時過ぎから夕食の準備を手伝ってくれます)

竹切って野菜の苗の枝作る、

蝋梅や予後順調を願いける。

淡雪や玉つげ羊如なれる。  馬場路哉

昨日は眼科、今日は歯科と連日病院通いです。白内障の手術の時期を決めかねています。歯科のほうはまだまだかなり時間がかかりそうです。何とか自分の歯を土台にしてつぎ足しての義歯になりそうです。

 

馬場暁美 

上野緑ケ丘教会会員

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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