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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』たので   =時々の記= 

    (206)

 

3月14

 雨がやんで春らしい気候となっています。フキノトウが今や全盛期です。足元にはフキノトウの芽が出始めたので、どこへ足をもっていこうかとふらつくのです。いっせいに芽を吹きだした蕗の勢いがすごいのです。こぶしも花を咲かせ始めました。大きな木に咲く花たちは葉っぱを待たずに咲き始めるのですね。春爛漫です。

花の数バランス取れて山椿。

行く末の遠く思はじ薄霞。

エメラルド良き色見する春の湖。

陽炎や残る蚕室白き壁。

幼子の喜び走るフキノトウ。   馬場路哉

主人はリハビリを兼ねて村内を歩いているようです。

 

3月16日

 鶯の鳴き声があまりにも美しい響きなので、娘に電話を庭に持って行って聞かせてあげました。娘は何度もその鳴き声に感動して、そんな大自然の中に居られて幸せだね。と言ってくれました。

竹の秋吹かれて光放つなり。

マッサージ話題となりしイースター。(マッサージをしてくださっている主人の友達が信仰のことをよく聞いてくるそうです)

春雨に濡るる空き家の瓦かな。

青き踏む大地の応へありにけり。

生家ある町寂れたり翁の忌。(芭蕉の生まれた伊賀市上野のことです)  馬場路哉

温かい陽気に励まされて昼散歩に行ってきました。同級生に出会いました。今はお一人で暮らしているのだそうですが、寂しいと思う時もあるけれど、一日を大切にできることを楽しみながら前向きに生きておられる様子をうかがって、こちらも元気をいただきました。今日も20度近くになりそうです。一日一日を神さまに感謝して生き抜きたいです。

 

3月22日

 ご心配おかけしました。今朝もけだるさが残る中、何とかいつものように起きることができました。主人は散歩に出かけたほうが良いというのですが、途中でまたしんどくなったらどうしようという思いで、なかなか散歩に出かけられません。もうしばらく家で待機してみます。

疾く起きて勤しみにける受難週。

早天に一人祈りぬ受難週。

天上の命を信ずイースター。

感謝する神の選びや受難週。

聖霊の導きを信ず受難週。   馬場路哉

主人は眼科への通院です。白内障が進んでいますのでいつ手術をするかの相談中です。

 

4月1

 私は三重県と、奈良県の二つの県のものを買い求めています。というのも三重県には7年間務めさせていただきましたし、奈良県では17年間務めました。三重県での教え子たちが転勤したり、昇進すると、はがきで“おめでとう”を伝えています。段々小さな文字が見えづらくなってきましたが、それでも4月1日は半日ほど新聞とにらめっこしています。4月。転勤あり、退職あり、進級ありの月ですね。

庭を占むラッパ水仙一人住み。

無住寺を翁掃除す彼岸かな。

信楽の気温を聞くや春寒し。(信楽歯今朝氷点下4度でした。)

白樫の泰然として芽吹く前。

菜の花の畑楽しく過ごしけり。   馬場路哉

主人はよく勉強をするので感心しています。二年ほど前に図書館で借りてきた“イースト オブ エデン”の原書を読み続けています。毎日1ページを読み終えるのが精いっぱいだそうです。そんな姿を見ていると勉強嫌いの私は“よく頑張るな”と感心させられています。私は英語の聖書の4福音書を読むだけで精いっぱいです。なかなか辞書を片手に英語の原書を読むのは辛抱がいりますね。

 

4月4日

 歩いて20分ほどのところに歯科医院があります。良いお天気でしたので歩いて出かけました。いつもとは違った道です。国道ですので車の量が多くてスピードも出ていますので、少し怖かったです。できるだけこの道は歩くのはやめようと反省しながら帰ってきました。

お隣の方が散歩をしておられ、どこへ行ったのかと尋ねられました。歯科の定期検診です、と答えるととても感心されて、ほめてくださいました。

“あなたは偉いな。診療所では2か月に一度検診を受け。歯科医院では3か月に一度の検診を受け。きちんと自分の健康を維持しようとしているのが伝わってくるわ。別にそれほど意識しているわけでもないのだけれど、いつの間にかこのような生活が当たり前になってきています。それに先日から17年前に主人が大病をした時に読んだ本を読み返しています。その本は「食事療法」について書かれてあるものです。藁をもすがる思いでありとあらゆる健康食についての本を読みあさりました。その本の一冊をもう一度読み返しています。食事がマンネリ化していることと、これからこそ健康でいられるようにと食生活に気を付けたいと思ったからです。玄米がよいと書かれてあります。玄米はずーっと続けて食しています。それだけではだめでしょうが、今のところ一つのことしか守ることができていません。反省することしきりです。

白樫の泰然として芽吹く前。

こつ然と乙女椿の落ちにけり。

玄関で触れむばかりの初ツバメ。

水辺なる桜のもとを歩きけり。

早天の空気張りつむ受難週。   馬場路哉

主人は今日もリハビリと言って散歩に出かけました。良いお天気で軽装で出かけたのですが、汗が出たといって着替えていました。もう夏めいてきたこちらです。

 

4月10日

 今は、お日様がたっぷり顔を出しています。朝の散歩に行ってきました。すっかり若葉に移り変わっています。この季節まだ入学式のところがあるようです。今朝は賛美歌122番を賛美するにふさわしい自然界でした。母がこの賛美歌が好きでよく賛美していました。

深甚(しんじん)と祈り続けるイースター。

十字架の釘を思ひぬイースター。

めぐらなる大木の樫剪定す。

花吹雪今日のリハビリ終了す。

奈良七里祖父の歩きし山若葉。   馬場路哉

今日で主人は最後の歯科治療の日です。4か月ほどかかったように思います。これからもしばらく自分の歯で過ごすことができたら感謝ですね。

 

馬場暁美 

上野緑ケ丘教会会員

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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