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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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その愛のゆえに
 =時々の記=
     (18)
 
2月13日
 ……。リハビリが順調に進み、今日退院しました。病院は治療には必要なところですが、何も無くても我が家へ帰って静養できる幸いを心から喜んでおります。神様から与えられたこの世での生命を、静かな家で一本の点滴の管につながれず、自由に歩け、自由に話せ、緑の木々を目にすることが出来る我が家は本当に心を和ませてくれます。これからは週1回のリハビリに通うことになりそうです。
 もう少し元気になったら、教会の礼拝で感謝して賛美と祈りをお捧げしたいと願っています。化学療法はせず、です。お便りに心打たれ涙し、また、金田先生や小野田先生の説教テープに釘付けになっております。
 先日、小野田先生が我が家を訪ねて下さいました。その時、主人の口から信仰の再告白を聞きました。「これから残りわずかな人生を教会のために、神様のために捧げます」と。
 三人でその後静かに祈りを合わせました。
 
2月24日
 ……。山添村の美しい空気、木々の緑に触れるだけで「病」から脱け出せるような気がいたします。神様からの豊かな自然の恵みに感謝する日々です。主人は、術後なので公同礼拝にはまだ出られませんが、私は1ヵ月半振りに出席出来ました。どの讃美歌も賛美しようと思うのですが胸がいっぱいになり、涙ばかり溢れ出て賛美になりませんでした。小野田先生も共に涙して下さいました。金田先生は訳された「病みつつ祈りつつ」という本を贈って下さり、ご自身の体験を通されての本として、大変励まされました。お便りを感謝しつつ。
 
3月24日
 昨日からようやく春らしくなってまいりました。私たち信仰弱い者に、励ましと慰めをお与え下さるお手紙をいただき感謝しております。夫は何時もその文才に感激しております。私もこうしたお手紙で弱っている方々を励ますことが出来たらどんなに幸せかと思うのですが……。
 神様は、私にそのような賜物を与えて下さらなかったのですから……。平凡に教会生活を守り、緑ヶ丘教会の一員として、私に出来ることをひたすら祈って、ご奉仕させていただこうと思っています。
 夫は、4月を待たず、3月25日より5年振りの礼拝出席です。小野田先生ご夫妻には大変ご迷惑をお掛けしましたのに……。それらを洗い流して下さり、赦して下さり、喜んで受け入れて下さいますこと、心から感謝です。
 
 主人の手紙を同封します。
 ……。この所、松葉杖による歩行訓練を行っています。足のリハビリを行っていますが、主のお守りと恵みの中にあることを覚え感謝しています。私は1943年生まれです。同志社大学に入った時は安保後でしたが、学生運動は活発でした。私は政治運動に適応しくないと思い同志社大学宗教学部の川崎洋子先生が行っている「聖書を読む会」に出席させて頂きました。卒業後、自宅近くの郵便局に勤めました。聖書の勉強を続けたいと思い上野高校の同級生の斉藤献兄の上野緑ヶ丘教会を訪ねました。当時、郵便局は日曜日にも電話交換や郵便の仕事があり、夕拝に出席させて頂いたりしました。これからは聖日礼拝を守らなければ、と思っています。「夢追い人」という言葉、大切にします。 
来週、3月28日(水)、夫は肺と右大腿部のCTの検査で三重大病院行きです。結果は4月4日に出ます。受け止めるしかありません。
 
4月4日
 春本番となってまいりました。庭には、北国に春を告げる〝こぶし〟の花が例年より1ヶ月早く咲き始めました。
 3月25日、二人で礼拝出席しました。小野田先生はじめ、馬場を知る人も知らない人も集まって、自然に輪になって礼拝後皆で涙と喜びの混じった感謝の祈りを捧げ合って下さいました。
 この病を通して馬場を神様の元へ立ち返らせて下さったことは、辛く悲しい中にも感謝と希望が与えられました。
 そして、いよいよ検査です。馬場は以外にも平静です。私は信仰弱い者で、2日前から夜眠ることが出来ず、胸が不安で高鳴るばかりです。そして4日、検査結果が午後に出されました。CTの画像に目をやる自信はありませんでした。
医師の方から、「不思議です、肺への転移も無く患部も良好です」と言って下さいました。私は小踊りして公衆電話から上野緑ケ丘教会へ伝えました。小野田先生も泣いて泣き崩れて喜んで下さいました。この3ヶ月間、何時も支えて下さった方々からのお手紙を読み返し、「こんなにも私たちのことを祈って下さる方がいてくださる」ことに感謝し、二人で静かに心を合わせて感謝の祈りを捧げました。上野の母は「自分の命を削って伸直さんを生かして下さい」と祈り続けてくれました。
 「人は心に自分の道を思い巡らす。しかし、その人の歩みを確かにするのは主である」のですね。感謝です。
 
8月3日
 真夏の暑さがやってまいりました。「つのぶえジャーナル」が届きました。今までとは別の意味で感慨深く何度も読ませていただきました。今日は、今から三重大学病院まで一ヶ月に一回の検診に行きます。よくここまで癒されたものと、皆様の熱いお祈りに今一度感謝しております。ここまで癒されたのですから、後はもう全てをお委ねして一日一日、神様のご栄光を表すために生きていくだけです。一日を感謝して、夕べの礼拝で心を合わせて祈っております。
 
8月13日
 先日、夫の弟たちが一日里帰りをしに来ました。二人とも、口を揃えて、この静けさ、この自然、この涼しさに感動し、都会での生活は便利だけれど生活しずらいと申しておりました。しかし、この田舎には良い部分とは裏腹に、江戸時代からのしきたり(与力制度)にはとてもしんどいものがあります。我が家は古いので4軒のうち第一与力の義務付けを受け、冠婚葬祭は、その第一与力が一切を取りしきらなければないのです。夫の状態を説明し、二人で一軒一軒頭を下げて与力をはずしてもらうように頼みましたが、なかなか承認してもらえず、本当に疲れ切ってしまいました。夫の苦労が分かりました。神様に祈って、勇気を出して、自分の出来ることだけを処理していきます。主人の日々は、多くの筋肉を切除でしたので、どうしても歩くと膝に負担がかかってきますが、焦らず一歩一歩の繰り返しです。
 
                         上野緑ヶ丘教会員  馬場暁美
 
 
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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