2023年7月号
№193
号
通巻877号
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『旧・新約婦人物語』(1)
「すべての人間の母エバ」
創世記2章
旧約聖書に登場してきますいろいろな人物の中から、主な婦人たちについて、考えつつ学びたいと思います。この研究によって、少しでも、お互いの信仰が強められ、励ましとなれば幸いです。
さて、この研究で第一番に取り上げられる婦人はもちろん聖書の一番初めに現われてまいりますエバであることは、言うまでもないことです。では、エバはどういう婦人だったのでしょうか。どこに住んでいたのでしょうか。親は一体誰であったのでしょうか。
ご記憶下さい。エバには私たちの両親のような親はなかったのです。彼女には赤ん坊の時も、少女時代もなく、エバは神によってアダムの次に、大人として完全な人として、この世に造り出されたのでした。これは神様の聖なるみ業の一つでした。創世記2章20節と23節を見ますと、「そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠ったときに、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。主なる神は人から取ったあばら骨でひとりの女を造り、人のところへつれてこられた。そのとき、人は言った。『これこそ、ついにわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。男から取ったものだから、これを女と名づけよう』・・・」。
この創造の順序が非常に大切です。神が第一にアダムを造り、その後にアダムの助け手として、エバをお造りになったのです。パウロもテモテへの第一の手紙2章で「アダムがさきに造られ、それからエバが造られたからである。またアダムは惑わされなかったが、女は惑わされて、あやまちを犯した」と同じことを言っています。ここで2、3のことについて学びましょう。
第一は、この20、21世紀におきまして、男女同権ということがやかましく叫ばれ、女の人も男の人と同様、権利・義務を持つべきだといわれて言われてきました。ここで私たちは聖書の与えている教訓を静かに考えねばならないと思います。男は男らしく、自分に任された範囲において、自分の責任と義務を果たさねばなりませんし、女は女らしく自分に与えられた範囲において、女としての義務と責任を果たすのが一番理想です。
第二は、皆さんもご承知の通り、このアダムとエバの二人が住んでいましたのは、エデンの園でした(創世記2:8)。この園はペルシャ湾の北西に当る美しい谷と川のあったところだと言われています。創世記2章14節を見ますと、2つの川の名が出てまいります。ヒデケルは現在のチグリス河であり、ユフラスはそのまま今もユーフラテス河と呼ばれています。それでエデンの園は、この2つの河の流域であったと思われます。
神様はアダム、エバの二人にこの園を治め、守らせになりました(2:15)。また神様は、彼らが何不自由なく住めるように、すべてを備えられました。彼らはエデンの園で自由に生活することができましたが、ただ一つの条件として、園の中央にある善悪を知る木の実だけは食べてはいけないということでした。彼らは自由を与えられ、恵まれた境遇におかれていました。しかし彼らは自由を濫用し、神の戒めに背いて、「食うべからず」と命じられています木の実を悪いことと知りつつ、悪魔に誘われて先ずエバが食べ、アダムもついで食べたのです。
この悪と知りつつ犯した罪の報いを、彼らは免れる術はありません。彼らは犯した罪のために、エデンの園より追放されました。神から離れた彼らは、死ぬまで額に汗して日々の糧を得なければなりませんでした。しかも地は神の呪いのために、あざみと茨が生じたとあります。その上、女は生涯苦しんで子供を生まなければならなくなりました。「罪の支払う報酬は死である」とある通り、恐ろしいことです。
第三は、この恐ろしい悲惨な希望のない状態のうちにも、ただ一つの望みが彼らにありました。それは暗闇の灯とでも言いましょうか、暗い部屋に細い一本のローソクが燃えているような、かすかな望みでした。この希望というのは創世記3章15節に記されています。
「・・・彼はおまえのかしらを砕き・・・」という神様のお言葉です。いつかエバの子孫から悪魔の頭を砕く力のある者が出て、彼らを罪の苦しみより救うと言う神様のお約束です。きっとエバはその日を待ち望んだことでしょう。その内にカインが生まれました。エバはこの子こそサタンの頭を砕くものと思い「わたしは主によって、ひとりの人を得た」と喜びました。しかしそれは虚しい喜びでした。カインは自分の弟を殺すような大罪を犯してしまいました。
このサタンの頭を砕き、悪魔を征服して下さる救い主を待ち望む思いは、彼らの子孫によって永く受け継がれてきましたが、ついに、今から二千年程昔、ベツレヘムの馬小屋に生まれたもうたキリスト・イエスによって、そのお約束が成就されたのです。
このアダムとエバの罪(原罪)のために、永遠の命を失い、神の国への道をふさがれてしまいました。私たちはキリストの十字架の死による贖いによって、永遠の命を得ることができ、再び神に帰り、失われていた神との交わりを回復し、神の国に入ることが出来るのです。
ヨハネによる福音書10章10節には「わたしがきたのは、羊に命を得させ、豊かに得させるためである」とあります。愛する読者の皆様はどうですか、この命の道をしっかりお歩きになっていますか。
ポーリン・マカルピン著
(つのぶえ社出版)
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
ブログ内検索
バックナンバー
カウンター
★ごあんない★
毎月第一日更新
お便り・ご感想はこちらへ
お便り・ご感想くださる方は下記のメールフォームか住所へお願いいたします。お便りは「つのぶえジャーナル」の管理人のみ閲覧になっています。*印は必須です。入力ください。
[PR]Samurai Sounds
〒465-0065 名古屋市名東区梅森坂4-101-22-207
緑を大切に!
書籍紹介
エネルギー技術の
社会意思決定
日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授
「本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
共著者・編者
鈴木達治郎
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント
スーザン・ハント
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
鈴木英昭著
「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円