2023年7月号
№193
号
通巻877号
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世田谷通信
(70)
猫 草
ボランティア、NPOなど、地域にはさまざまな志と力を持った人たちの組織がある。小学校のPTA組織もその一つだ。ただし、自ら意思を持って参加したわけでなく「子供が学校に通っている」から所属しているPTAへの帰属意識は多岐にわたる。不公平のないようにと毎年工夫や知恵を出し合っても、PTA役員決めは難航するし、あちこちから不満が出て火種になる。結局役員をやるのは毎年同じ顔ぶれ。いっそのこと!とPTA組織をなくした小学校もあり、代わりに地域の方々、保護者などが別組織を立ち上げているそうだ。関わりたくない親を無理に引っ張り出すこともない・・というのも一面ではある。しかし参加の機会をなくしていいものか?という疑念も残る。
長男の学校で、「牛乳パックのリサイクル椅子」を40個作ることになった。牛乳パックに新聞紙を詰めて三角柱を作り、それを24個組み合わせて六角形を作り、布カバーをかぶせて完成である。この子供用のいすを作るボランティア活動には約1000個の牛乳パックやカバー用の布、段ボールなどが必要となる。それらは保護者の協力のもと、約1週間程度であっという間に集まった(さすが児童数900人のマンモス校である)。制作作業は日時を決めて学校側からボランティア募集のお手紙を出してもらい、のべ100人の保護者が来てくれた。みんなてきぱきと牛乳パックに新聞を詰め、ガムテープでとめ、ミシンの得意な方はカバーを縫い、それぞれに作業をして、たった3日間で40個の椅子が完成した。企画したのは数人の有志。裏方で準備や作業計画やさまざまな取り決めをしてあとは多くの方々の力を借りた形だ。誰かがその元締めの役割を果たせば、協力する気持ちのある人はたくさんいる。来てくれた人たちは、みんな熱心に楽しげに、しかも効率的に作業をしてくださる。目に見える形で成果が出るのもわかりやすい。40個の椅子が完成していくのは達成感がある。実際に作業には関われなくても、牛乳パックや布を子どもに持たせて「間接的に参加して」くれた保護者も多い。PTA会長をはじめ役員メンバーも手伝い、校長先生に「みなさんご苦労様です」と顔を出してもらい、「校長室だより」で写真入りのお礼と紹介がなされたこともプラスの要素として働いている。とにかく関わってくれた気持ちを大切にして、絶対に折らないこと。ボランティア組織に携わる基本的な姿勢が少しわかった気がした。
*朝いくつ咲くか楽しみなヘブンリーブルー。毎日8つくらい咲いています。
*朝いくつ咲くか楽しみなヘブンリーブルー。毎日8つくらい咲いています。
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緑を大切に!
書籍紹介
エネルギー技術の
社会意思決定
日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授
「本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
共著者・編者
鈴木達治郎
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント
スーザン・ハント
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
鈴木英昭著
「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円