2023年7月号
№193
号
通巻877号
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7月10日
最近でこそ気にならなくなってきたが、用事を思い出し、ふと立ち上がってみると、わたしは何のために立ち上がったのか、何のためにこの部屋に来たのか、忘れてしまうことが多い。以前はこのことでパニックを起こしたりしていたが、それがわたしの特徴なのだと理解出来るようになって、気にならなくなった。それは、どのことについても同じで、料理など作っていると、メモをしていても何で冷蔵庫に来たのか、ティーポットを取りに行くその場所を通り過ぎたり、細かいことを言い出したらきりがない。
最近困ったことがある。デイケアに通っている人の顔と名前が一致しないのである。また、人の輪の中に入れない。これもアスペルガー症候群の特徴だ。社会生活を送るって、わたしみたいな特徴を持った人には大変だ。窓を開けるだけでいろいろな情報が入って来て頭が疲れ切ってしまうのだ。
7月30日
デイケアのある日は、午前中のミーティングと昼食を食べた後帰ってくる。帰ってとにかく眠る。午前中の脳の疲れを取らなければならない。そうすると、夕食の準備をするのにちょうどいい時間になる。それがリズムに乗ってくれればよしとする。しかし、簡単に夕食の用意というが、これがわたしにとって簡単ではない。献立を考えて、その順番や材料を揃える。それからが大変、おたまは何処、ああ鍋が噴いている、お味噌を入れなきゃ・・・。一度に1つのことが出来ないのである。話もそうである。一度にいろいろいわれても分からないのである。
それは外見からは分からない。わたしは何となく喋るから、自閉症(アスペルガー症候群)とは思われないのである。しかし、分からない、分かってもらえないということほど辛いことはない。デイケアのない日(休診日)は、自助グループのミーティングに出ることを教わった。曜日に合わせて行ける時に行く。確かに抗酒剤の副作用の影響はあるが、飲酒しなくなった。1日1日が今は大切だ。
8月29日
ここ数日、泣いている自分がいる。今も先程から泣いています。落ち着かないで部屋の中をうろうろしながら。主人に伝えることがあるのに、お喋りが出来なくて、それが一杯あっても、どうしょうもないのです。ダメ主婦だし、もう生きたくない。死にたいとは違う。もう生きるのが辛くなって…。ここは6階だ…。
9月1日
昨日の感情の高ぶりは何だか分かりません。明日、精神科に行きます。アスペルガー症候群でアル中、掃除も出来ない。餌のような食事。主人には本当に申し訳けない気持ちと、わたしが伝えたい気持ちが抑えられてしまう気持ちのなかにある自分が寂しい。禁酒は一ヶ月続いているが、夫婦の聖書輪読は消えてしまった。
加納さおり
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緑を大切に!
書籍紹介
エネルギー技術の
社会意思決定
日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授
「本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
共著者・編者
鈴木達治郎
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント
スーザン・ハント
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
鈴木英昭著
「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円