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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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…キリスト教…
 社会福祉活動のあゆみ(28)
 
 キリシタンの貧しい人々への救済(1)
 キリスト教の伝来とその展開(1)
 
3d77eebf.gif 今月号から、日本に視点を移してみましょう。歴史の流れに沿いつつ、社会福祉活動の歩みを振り返ることで、日本の歴史のある一面を垣間みることになるのではないでしょうか。
 
 日本にキリスト教がもたらされたのは1549年(天文18)でした。ポルトガル人が種子島に漂着したのは1543年と言われていますから、日本と言う国がヨーロッパに紹介されて間もない時期と言えます。日本のキリスト教宣教のきっかけは、聖フランシスコ・ザビエルが日本人アンジロウに出会ったことによると言われています。
 アンジロウに日本におけるキリスト教布教の可能性を聞いて、ザビエルは日本へ渡る決心をしたようです。ポルトガル人のパードレ(神父)・ザビエル及びイルマン(修道士)・フェルナンデス、スペイン人のパードレ・トルレス、インド人のアマドール、中国人のマヌエル、そして日本人アンジロウ(洗礼名パウロ・デ・サンタフェ)ジョアン(フロイスによるとアンジロウの兄弟)及びアントニオの一行8名は、マラッカより日本に直行しました。(フロイス著・柳谷武夫訳「日本史キリシタン伝来のころ」平凡社)
 1549年8月15日(聖母被昇天の大祝日、陰暦7月21日)鹿児島に上陸、アンジロウの家の客となる。やがて領主島津貴久よりキリスト教の布教の許可とささやかな住家を与えられた。鹿児島滞在約1年、布教活動はかならずしも十分な成果をあげ得なかったが、ザビエル一行は、1850年8月、都に向かって鹿児島を出発しました。
 
 ザビエルは日本に来る前から、「日本へ行けば、第一に国王のいる処へ行き、次に諸大名を訪ねるつもりである」(聖フランシスコ・ザビエル書翰抄上)とイエズス会の創立者イグナチウス・ロヨラ宛の手紙で述べています。先ず都にのぼって、天皇に拝謁し、全国的な布教の許可を得ることが望みでした。途中、山口で領主大内義隆に謁見、領内での布教の許可を得ています。 
 1551年1月半ば、ザビエル一行はようやく京の都に到着しましたが、都はザビエルの期待を全て裏切るものでした。天皇も将軍も名前のみであって、全国に号令する「国王」ではなかったのです。戦禍で荒廃した都に滞在したのは僅か11日で、ザビエル一行は平戸に引き返しました。そこで布教は西の京とも呼ばれ、大内氏のもとで繁栄を誇る山口に定めました。4月末、インド総督の使節として、ザビエル一行は、威儀を整えて大内義隆に謁見、インド総督とゴアの司教から託された親善の書簡と数々の贈物を献上しています。義孝は、大いに感激して領内に布教活動の許可と共に、無住の一寺をも与えています。ザビエルは、以後4ヶ月山口で布教活動を続けています。「その説教の内容は、まず天地創造のことから説き始めて、必ず次の三ケ条をあげて叱咤することであった。第一、日本人は自分たち人間が、天地を創造した神を拝まず、甚だしきは木や石を拝んでいる。第二、人間の自然性に反する男色は最も汚らしく、嫌うべきもので、神の重い罰が下るであろう。第三、日本では平気で行われる幼児殺しと堕胎は、人道に反する重罪である」(片山弥吉「日本キリシタン殉教史」時事通信社)。
 
 
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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