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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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『旧・新約婦人物語』(5)082ae8ca.jpg
 
 神の約束を信じたサラ
  (創世記18章)
 
 「信仰によって、サラもまた、年老いていたが、種を宿す力を与えられた」(ヘブル11:11)
 
 アブラハムの妻サラは、聖書の中に出て来る婦人の中で、特別な存在であると言えます。それはエバの時からサラまで、信仰のあった婦人が現われなかったため、私たちに淋しい思いを抱かせました。そのような時、サラが登場してまいりまして、信仰の美しい花を咲かせたからです。サラは聖書にありますように、心から神が約束に忠実なお方であることを信じていましたので、彼女の信仰が認められ、年老いた後にも子供を生むことが出来ました。だから、ペテロもこのサラを模範として、全てのクリスチャン婦人が見習うように勧めております(Ⅰペテロ3:5~6)。
 聖書に記されていますサラの話は、アブラハムとの結婚に始まっております。彼らの住んでいたカルデヤのウルという町は、チグリス、ユーフラテス河の流域で、土地は豊かに肥えていました。迷信に満ち溢れた堕落した町でした。ウルの多くの人々は月を神として崇めていたということです。神はこの不信仰の環境から不思議な摂理で、アブラハムとサラの夫婦をお選びになり、彼らをカナンの新しい地に旅立たせて、「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう」(創世記12:2)と、お約束なさいました。ここで私たちは、1、2の大切なことを教えられています。
 第一に、サラが夫と共に、誤った宗教を振り捨てて、真の神様の声を聞き、これに従順に従ったことが、彼女の信仰の第一歩であったことです。
 サラはアブラハムとともに、神様がお命じになりましたカナンの地に移住いたしました。「あなたがたを大いなる国民とし・・・」というお約束は、サラに子供がいないために、すぐに実現されず、彼女は思い惑い、あせって不信仰に陥り、自分のはした女ハガルを夫に与えて、彼女によって子供を得ようといたしました。これは当時の多妻主義の習慣で、普通のことでしたが、神のお約束を何度も受けて分かっている彼らにとっては、神様の前に不信仰をあらわした大きな罪であることには間違いありません。
 その結果、サラは自分の不信仰な行いのために、自ら自分をどれだけ苦しめたことでしょうか。ハガルにイシマエルが生まれるようになり、サラの悩みは一層ひどく、アブラハムの家の大問題となりました。サラは神様のお約束を待たないで、焦ってしたことで失敗し、いたずらに悶えと苦痛が彼女に生じただけでした。
 第二に、創世記18章10節を読んで下さい。サラは初めから大きな信仰の持ち主ではなかったことがわかります。神より「あなたの妻サラには男の子が生まれるでしょう」と告げられました時、彼女はこの言葉を信じないで、「わたしは衰え、主人もまた老人であるのに、わたしに楽しみなどありえましょうか」と、心の中で笑ったほどのはかない信仰でした。しかし神様は彼女を導き助け、聖霊により彼女の信仰も一歩一歩強められ、心より神様のお約束を信じ、やがて約束の子イサクが与えられました。神様には、「主にとって不可能なことがありましょうか」とある通りです。信仰の第一歩は、自分の知識、自分の考えを捨てて、全てを神様にお任せして、従順と謙遜に従うことです。
 
 今日の日本の多くの婦人方は、初めのサラのように、間違った考えを持って、神様でないものを拝み、命のない宗教や習慣に囚われておられるようです。早く間違った宗教や習慣から逃れて、新しい約束のカナンへ旅立とうではありませんか。
 自分の知恵やこの世の知識は、信仰に何の役にも立ちません。これら全てを捨てて、素直な謙った心で、真の神様を求め祈るべきです。神様のお約束はサラに対するように、すぐには果たされなくとも、絶えず祈る謙遜な心に「女よあなたの信仰は見あげたものである。あなたの願いどおりになるように」(マタイ15:28)と、神様はお約束を成就して下さいます。 
ポーリン・マカルピン著
(つのぶえ社出版)
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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