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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  その愛のゆえに
  =時々の記=
   (48)
 
1月16日
 一日に、二回もパソコンに向かうのは、やはり、今まで何も自分の考えを伝えられなかったストレスのせいでしょうか。そうではありません。お返事してくださっていると、思ってです。私の思いに間違いはありませんでした。ちゃんと、メールが入っていました。
嬉しい限りです。今朝、金城学院の友だちから、四十年ぶりの電話が入りました。聞いてみると、伊賀市へ来ている(結婚して)とのこと。逢いたいとおっしゃるので、18日に、お会いすることにしました。お互いに年を重ねて苦労しているので、びっくりすることでしょうね。とにかく、わたしは、その方の車の種類とナンバーをお聞きしました。
主人は、笑って上野の小さい町で年寄り二人が待ち合わせていたら、直ぐにわかると言ってくれましたが、大丈夫かなと昔のアルバムを持ち出して、確認をしておきます。
 
1月18日
今朝は、昨日より幾分寒さがやわらいでいます。それでもマイナス3度です。家の中のガス湯沸かし器が止まったままです。お昼ごろには、温かくなるので、水も出てくることでしょう。このような寒さの中、今年一番の春を見つけました。庭のこぶしがしっかり大きな花をさかせようと、蕾を膨らませかけています。三年前、主人が退院して来た時きも、お帰りなさいとでもいうように、庭のこぶしが満開に咲きほこって、歓迎してくれたのを思い出しています。
明日、いよいよ検査結果の日です。今日一日、イライラしながら過ごすのも、しんどいので、主人は、いつものように、山添の俳句の例会に出かけます。わたしは、旧友と出会うことにしました。このように言っても、やはり二人とも心のどこかに検査の結果のことを気にしながらの外出です。
明日のことは、思い煩うなと聖書にあるように、神様に祈りつつ、平安に過ごしたいものです。
 
s-2010022114310000.jpg1月24日
昨日、日曜礼拝に、久しぶりにKさんご一家がきてくださり、とても、嬉しかったです。Yちゃんはすっかり赤ちゃんから抜け出て、とても愛嬌よくにこにこしてくれました。
Mさんも、母親業の喜びをかみしめているように感じました。まだ氷点下の寒さになりましたが、家の庭には、梅が蕾をふくらませ、すでに花を咲かせているのが見つかり、主人と思わず、春は、すぐそこまで来ているねと和やかに、顔を見合わせました。
すべてのこと、相働いて益としてくださる神さまに、お委ね仕切れる信仰を持ちたいものです。
篤農の手なる沢庵直売す
大学の構内歩き冬温し           馬場路哉
 
1月25日
今朝も、寒さが厳しい中、犬たちに引っ張られての散歩でした。大寒ですもの仕方ないのですが、何時もこの時期、春よこい、早くこいと口ぐせになっています。主人にいわせれば、草たちは黒い地面から、針のような勢いで、天に向かってぐいぐい伸びてきている。自然の生命力のすごさに目を見張る毎日だと。
これと同じように、人間も弱ってしまうとき、また、元気を取り戻して、勢いよく動けるようになるときが必ずあるはずだと。私も、そう信じて生き続けたいものです。
 
1月28日
本来なら、雪が降り積もるころですのに、今日は大雨でした。春を呼び寄せてくれそうな、降り方でした。そんな雨でもなんのその、犬たちは決まった時間に散歩を要求してきます。ちょっと待ってといっても、聞いてくれません。一日、唯一楽しみにしている時間ですから。
散歩から帰ると、どの犬たちも、とても爽快な顔つきになります。動物は、このようにして、私たち人間に、運動することの大切さを教えてくれます。本能的に運動、日光浴の大切さを察知していますから。久しぶりの雨で、また庭の梅が蕾を大きくさせてくれました。あと、一週間もすれば、暦の上で、春をむかえるのですものね。冬きたりなば、春遠からじ。これが今の私の心境です。
 
2月2日
やはり昨日の大雪で、今朝硬く凍っていました。どうしても三重大病院へ、行かねばなりませんので、主人と二人でスコップと竹箒で急な坂道をおおよそ30メートルを雪かきしました。寒いはずですのに、汗がでるほど温かくなりましたが、とっても、力のいる作業でした。
何とか家から脱出できました。検査結果を待つ間の長く感じられたこと。神様に、大きな試練に合わせられ、この私は、神経がどうにかなってしまいます。助けてくださいとじっと、祈ってまつこと二時間余り、やっと診察室へ呼んでもらって、異常なしと言っていただけました。ほっといたしました。
初めて、主治医の先生から、順調に回復してきていますよ、と言ってもらいました。
感謝して、帰路につきました。帰りの景色は、行きと違って、とても美しく雪化粧された山を眺めて、思わず、微笑みながら、和やかな車の中となりました。
福音を読み上げて寝る寒夜かな
母と子の縄飛びしをり冬日向
山仕事始むる日なり雪の舞う          馬場路哉
 
2月8日
先週の厳しい寒さから、漸く抜け出ようとしていますが、高齢の方には、あの寒さが応えたのでしょう。三軒隣のおばあさんが、金曜日に亡くなられ、土曜日には、馬場家の親戚に当たるおばあさんが亡くなり、私たちは二軒に関わっていますので。大忙し。昨日、月曜日まで、連日4日間、葬儀の手伝いに追われました。手伝いといっても、私たち女性は、専ら、食事の準備です。
主人たちは、山へ出かけて墓つくり、受付、帳簿の整理に終われたようです。このような盛大な葬儀を前にして、私のときは、このような無駄なことはしないで欲しいと願ったのでした。家族だけで、静かに、見送ってくれたらそれでよい。多くの方に貴重な時間を費やしてもらいたくない。そんな気持ちに強くさせられた4日間でした。
神の愛覆えるごとし冬の雲
ストーブに寄りたる犬の落ち着きぬ
凍星の冴え渡りたる夜明け前          馬場路哉
今日が何曜日なのか、わからなくなるほど、めまぐるしく過ぎていきます。
アンナの祈り、また、神様の御声に謙虚に耳を傾ける姿に、深く心打たれ、そう、ありたい!と、祈っています。
竹沢さんの特別寄稿も、我が家にあっても、まず家族に福音を伝えていかねばと、反省することしきりでした。体調は、少しづつ回復してきています。
 
2月13日
パソコンがやはり、元のように、うまく、作動してくれません。今も、ちょっとしたことで、2月9日のメールの返事をしていたら、消えてしまいました。
我が家と一緒で、パソコンも、調子を崩しているようです。久しぶりに今朝は、陽がさしています。冷たい中にも、春の日射しです。庭の古い梅が待ちきれずにちらほら咲きはじめました。そのほのかな香りが、私たちを癒してくれます。
庭土に覚ゆ弾力凍て緩む
翼下なる山の先頭雪被る
冬灯強き空港着陸す           馬場路哉
 
いよいよ、バンクーバーオリンピックの開催ですね。
選手団は、皆それぞれプレッシャーを抱きながら、チャレンジされることでしょう。
テレビで、観戦しながら、健闘を祈りたいものです。
 
 
                   馬場暁美
                  (上野緑ヶ丘教会員)
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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