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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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被災者のお声(メール・お便り)
 
 頑張っていたところに、出荷停止地域になり、力が抜けてしまった。踏んだり蹴ったりの追い打ち、全く先が見えない。これからどうなるのか、・・・・・。
 大学に行っていた娘が、休学届けを出して戻ってきた。手付かずの家具や衣類・記念のアルバムなどを泣きながら片付けていましたが、今は、隣の家の手伝いにも出掛けています。落ち着いたら、医師を目指していた娘に早く戻してやりたいです。
 これからが先の長い再建や子供たちのための町作りが始まると話し合っています。何だか希望が出てきました。被災者じゃない、再建者ですから・・・。
 
 広い体育館での生活にはプライバシーはありませんでした。かなりの人が退去された関係で空間が出来ましたので、家族単位でダンボールの仕切りが出来ましたので、安心しましたが、問題も起きてきました。病気や足腰に痛みのある方は、その仕切りの中で、ただ寝ているか、座っているだけになってしまい、孤独感や圧迫感に悩まされています。一つが解決するとまた難題が出るのですね。
 自衛隊の方々の活動で、地域が維持されていることは感謝ですが、その疲労は見ていて分かります。きちんとした指揮の下での活動には、責任感がありますが、十分な休息はあるのでしょうか・・・。 
 東北地方の地震の影響で私の住む長野県の栄村では避難生活されている方がおります。農作業どころではありません。また地震は、地滑りや地盤沈下などの被害が出ているようです。
♡ 避難所から友達の好意で空き部屋を借りて生活しながら、時間を作り避難場所に出掛けております。疲れたら帰れますから、その時だけは動き回っています。お互いに声を掛け合いながら、次に繋がる気持ちが途切れない様にと願っています。
♡ わたしたちにとって、家畜は家族です。同じ屋根の下に暮らす家族という思いがありますので、畜産農家と言うくくりで理解されることは心外です。汚染地域だから避難せよ、立ち入り禁止と言われても、こころの整理がつかない。家族を捨てよ、見殺しにせよという事には、納得いかないのが、今の気持ちです。
 
♡ 新しい地域の絆が生まれようとしています。普段は頭を下げる程度から、今はお互いの気持ちを伝え合えるようになりつつあります。地域の集まりには積極的に参加しようと、主人と話し合っています。今までは、じいちゃん、ばあちゃん任せだったから。  
♡ 地区の役員としてやっと活動できるようになったが、今までは避難場所での生活確保が重点だったが、今は、それぞれ親戚、知り合い等を頼って引越されたが、一番心配だった孤立、孤独という心の病が、疲れた体にのし掛かって来て、避難所の方が安心出来るので戻りたい、という人がいる。これから多くなるのではないかと、地域の役員会で、今後のことを話し合うことになった。辛いことです。  
♡ 何処を見渡しても壊れた家と壊れた車の無残な姿に、早くこの瓦礫が取り除かれないかと思っていましたが、今度は、取り除かれることで自分も消し去られ、忘れられるのではないかと、思ってしまう自分がおります。不思議な気持ちです。
 
♡ 立ち入り禁止になってしまいました。家もあり、畑もあり、隣りの家も町も商店もそのままなのに、という気持ちを納得させるのに困っています。とりあえず親戚に来ていますが、子供の学校のことが心配です。
 瓦礫の隙間から草や花が咲いているのを見ると、勇気付けられるのですが、今までのことが思い出されて、悲しみが深まり、先の見えない現実となって、希望や勇気の灯火を吹き消してしまいます。大勢の中に入るストレスから逃れるために傾いてはいますが、自分の家に戻ったのですが、散乱した家具や衣類、壊れた食器、壁についている濁流の跡に恐怖心が襲って来ます。自分勝手に戻ってきたためだろうか、とかを考えてしまいます。
 
♡ 子供たちが学校に行くようになって、残っているのは高齢者ばかりです。失礼な言い方ですが、「高齢社会」を見る思いがします。これが、私たちの地域なのですね。お元気なおばあちゃん方は、お掃除をしたり、ゴミの始末をしていますが、おじいちゃんはじっと座って、タバコをすっている姿には寂しさを感じてしまいました。
  
♡ 娘の学校にも福島や宮城からの転校生がいるそうです。子供たちは元気にしているようですが、ご両親の仕事が決まらず、不安定な日々の様子で、お気の毒です。
 助かった感謝から、今は、家や友だちを失った悲しみが湧いてきてか、あの時一緒に死んだほうが良かった、と言い出す母を見つめています。
♡ 叔父から一時帰宅で牛を見てきたら、痩せていて本当に、原発事故が悔しい。総理大臣にこの牛の姿を見て欲しいとメールがありました。・・・。   
 
被災された皆様、避難生活をされている皆様へ

✉ テレビや新聞で被災地や関東地方は日に何度となく余震があり、ご心痛のこととお察し申し上げます。同年の方のお姿を見るたびに、胸が苦しくなります。一日も早く穏やかな日々をお迎え下さいますように、お祈りしています。
                         兵庫県 今井ことよ
 毎回、「つのぶえジャーナル」を頂き感謝申し上げます。今回の地震は、最初は強い揺
れがあり、余震は1、2度で大過なく過ごしております。ところが4月7日の深夜に地震があり、停電になりました。この「ジャーナル」は、私だけ読むのはもったいないので、教会の兄弟に差し上げております。・・・。   弘前  北岡一夫
 
      ******************
憲法第25条(国民の生存権と国の保障義務) すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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