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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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0b544a11.jpg ビルマ
  戦犯者の獄中記  (6)  遠山良作 著
 
昭和21年
4月25日
-上野大尉死刑の判決-
モールメン及びバンコク刑務所に収容されていたビルマの全憲兵と戦犯容疑者は漸次ここラングーンに集められ、戦犯容疑者に対する本格的な追求は日と共に厳しくなって来た。第二回目の裁判は、ラングーン埠頭憲兵部隊において、搭乗員である英軍の捕虜を死亡せしめた事件である。当時の分隊長であった上野正治大尉はその責任を問われて、絞首刑の判決を受けた。
 
5月10日
 第三回の裁判は、憲兵司令部に留置中の捕虜の待遇が悪かったとして、責任者に対して次のような判決が下された。
 
 憲兵大尉 水原 健造  4年
 憲兵少尉 横田 正夫  2年 
 
5月12日
エデゴン村事件で起訴される-
第四回目の裁判は私の関係している「エデゴン事件」である。
起訴理由は「エデゴン村」の村民10名に対して拷問した事件である。この事件は、終戦直後に、連合軍のスパイ容疑者として「エデゴン」村村民20数名を逮捕し取調べた事件である。
モールメン刑務所において行われた首実験で、「マサメリ」たちを拷問したと称され私は指名された。20数名指名された中から、モールメン憲兵分隊員のみを選び出して起訴した。しかし、例外として、唯一人、モールメン分隊員でない憲兵司令部の高級部員出田大佐がいたことは、意外であった。起訴された者は全部で9名である。私はこの事件について、僅か20分位の取調べを受けたのみである。
取調官の訊問に対して「私は当時、モールメン市より約40㎞北方のチャイマロ町に派遣されており、モールメン市にいなかったため、事件に関係ない」旨を陳述した。東分隊長も、戦友も当時私がモールメン市に不在であったことを証言してくれたにもかかわらず起訴された。この事件は私ばかりでなく起訴された9人中、7名までが事件とは無関係な者である。モールメン刑務所で行われた首実験で指名した現地人の無責任な証言を唯一の証拠として起訴したのである。この事件の裁判の打ち合わせが始まった。担当弁護士は英人マクレガ大尉、バーンズ大尉である。この事件から初めて日本軍の法務官、相田大佐他2名が、アドバイザーとして、応援してくれることになった。
事件に関係していない者が多数いるという理由から事実は事実として、正直にその事実を法廷で証言して、公正な裁きを受けることが裁判を有利にすることであるとの、弁護側の意見に従うことに意見が一致し、弁護士との打ち合わせが終了し、裁判に臨むことにした。
 
この文章の転載はご子息の許可を得ております。
 
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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