2023年7月号
№193
号
通巻877号
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「契約の継承」(44)
第6章 神の契約にそって教育する
神の契約にそって生き、そして教える
キリスト教教育の考え
多くの親たちにとって、子どもたちをどのように教育するかを決めることは、最も熱の入る決断の一つです。その決断の強烈さで、教会内の家族や、家族のグループを孤立させることがよくあります。家族は同じ選択をした人たちと群れになります。そして群れになることは、教会内の一致を脅かす可能性があります。多くの場面で教会の指導者たちは味方しているように見られたくないので、この問題に立ち入らないようにしています。その結果、人々が孤立していると感じたり、誤解されていると思ったりするので、分裂の可能性がより高くなります。
1989年にバージニア州スプリングフィールドのハーベスター長老教会は大胆な一歩を進めました。彼らは家庭と教会と学校を統合することの重要性を認識して、両親が家庭で契約の責任を全うすることができるように、教会側が責任を担いました。校長教師を雇い、ハーベスター教育サービス(HTS)を設立しました。校長の最初の仕事はホームスクールを支援する働きを企画することでしたが、神は更に広範囲の働きに発展するために、それを触媒として用いられました。このことは、パンフレットで説明されています。
「親たちのなかにはホームスクールをする人々がいますが、どの親も家庭の教育者です!」この理解は契約の家庭と各個教会の働きにとって、ダイナミックな意味を持ちます。
家族は神のご計画の中心です。申命記六章では、神のご計画は毎日の生活に必要な食物を与えてくれる〈心のレベルの関係〉を通し、〈世代〉を越えて成し遂げられるものであることを学びます。
多くのクリスチャン家庭の崩壊は、教会が両親、特に父親たちに必要なものを
備えていないことを示しています。…
両親に備えを与えるという新しい視点は、家庭の延長としての教会の再発見に火をつけました。年齢別のプログラムに代え、家庭を中心にしたことは、教会員と地域の共同体にとって、教会の働きの、活気と適切さを回復しました。
校長のエリック・ウォーレスが、次のように書いています。
わたしがホームスクールの働きを展開するにつれて、自宅で子どもを教育する親たちの必要とすることは、学問的なことではないことが明らかになりました。…彼らが実際に必要としていることは、毎日の生活に関連した基本的な問題への助けであることが分かりました。例えば、家族関係、しつけ、権威、リーダーシップ、役割分担、優先順位、相互に仕え合うこと、聖書の原則の適用などでした。
しかし、私たちが用意した資料センター、クラス、役に立つと思われるあらゆる活動を用意したにもかかわらず、現実はやはり問題の核心に触れることができませんでした。その時、一つの発見がありました。ホームスクールをしている
家族が必要としていることは、ユニークなものではなかったことがわかったのです!関わっていたほとんどの親たちは、クリスチャンホームで育てられてはおらず、信仰が毎日の生活にどのようにあてはめられるかという理解がほとんどありませんでした。ホームスクールの効果は家族関係にとっても、広範囲に及び、それを実際に理解するためには、親たちは本や、クラスや、ビデオテープよりも、もっと多くのことが必要となります。キリスト教の概念は彼らには慣れないものであるため、家庭で用いるために充分理解して、それが生活のなかで活かされ、実現されるのを見る必要があります。実際、多くの親たちは問題を評価したり、聖書的な結論を出したりする能力などをほとんど、あるいは、まったく持っていません。…
すべての親たちは家庭の教育をします。そのなかにはホームスクールをする親たちもいます。…純粋に契約の視点から見れば、この言い方は、教会のだれにとっても、独身、片親の家庭、子どものいない夫婦、十代の子、小さい子のいずれであろうと本当のことです…。このような言い方をすることが、分裂を生む特有の壁を排除する助けとなりました。しばしば亀裂を生む〈ホームスクーリング〉という用語はうまく中和され、一致の橋が架けられました。そしてそれは人々に、家庭で見られる相違点ではなく、類似点に注意を向ける助けとなりました。…
家庭における教育者であるということが、どういう意味であるかを理解するために、四つの枠組みが申命記六章にあります。すなわち、神のプランは〈世代〉を越えて成し遂げられ、〈毎日〉の生活を通して育てられる〈心〉のレベルの交わり〈関係〉を通して完成されます。
あまりにも長期間にわたって親たちは、教えるという責任を毎日何かをするものとしてだけしか考えてきませんでした。この理解は、他の三つの要素を無視しているので、近視眼的な見方です。…ホームスクールをするかしないかのいずれにせよ、両親はこのヴィジョンの重要性を理解するとき、教えること、しつけをすること、子に責任を持たせること、そして、教会だけが定められている他の必要なことをいっそうはっきりと分かるようになります。
家庭教育のヴィジョンは、両親が子どもたちと一緒に行う計画以上のものです。それは、教会全体の弟子プランです。毎日の生活で育てられる心のレベルの交わり関係をとおして世代に仕えることは、独身者、親のない子、未亡人、離婚者、10代の子ーすべての人々のための弟子プランです。このようにして、もう一つの橋が架けられ、家庭教育の働きがどのようにしたらキリストの体全体の一致を発展させ、そしてまた最も重要なことの家族をベースにした働きを進めるのに助けとなるか、牧師たちの理解の一助となりました。
HTS(ハーベスター教育サービス)が提供できるものには、次のものがあります。セミナー、指導教材、広範囲の話題に関する視聴覚テープ、雑誌とニュースレター、子ども向けの本やテープ、標準統一テストの実施、月ごとの支援グループの集会、4ヶ月に1回の10代の子を持つ親たちのランチョン、他の教会のための相談。このリソースセンタでのみ使用ができる二つの大切な宝物、それは、アメリカン・インプリンツ・コレクション、これは1639年から1800年の米国の先祖たちの著作原稿の収集、そして、もう一つはジョージ・ワシントンの著作です。
HTSは今では、地域の、百以上の家族に向けて働きをしていて、効果的な活動をしてきています。詳しい情報の問い合わせ先は次の通りです。
Eric Wallace,Director,
Harvester,Teaching Service,
7800 Rolling Road,
Springfield, VA,22153 USA.
スーザン・ハント著
WIC委員会訳
=複製厳禁=
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緑を大切に!
書籍紹介
エネルギー技術の
社会意思決定
日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授
「本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
共著者・編者
鈴木達治郎
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント
スーザン・ハント
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
鈴木英昭著
「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円