2023年7月号
№193
号
通巻877号
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その愛のゆえに
=時々の記=
(68)
9月16日
敬老の日が近づいているので、H先生のお母様のお見舞いに一昨日行ってきました。
一か月前はお元気で、ご自分で食事をされていたのですが、肺炎を起こされ、高熱が出たため、市内の病院に入院されていました。そして、Mさんも同じように、口からは、一切何も入れてはいけない状態でした。話しかけると、答えてくださり、あなたのお母さんはだいじょうぶ?と心配をしてくれました。誤嚥性の肺炎だということです。一緒に手を取り合って、お祈りいたしました。いつまでも、私たちは、手を握り合って無言のまま、過ごしました。母のところへも見舞いに行ってきました。兄が作ってくれたお昼ご飯をおいしそうに、感謝していただいていました。お二人のことを話すと、気丈な母ですが、目にいっぱい涙をためて、もうすぐみんな天国で一緒になれるわよね、と強く言いきっていました。あちこちへの訪問で、少し疲れましたが、訪問できることの幸いを覚えるものです。
9月24日
台風が去り、昨日から朝夕めっきり冷え込んできました。
日中は、秋の空が広がってさわやかです。名古屋は台風の被害は大丈夫でしたか。こちらは、前の12号にくらべて、被害は少なくて済みました。散歩していると、ずいぶん、日が短くなり、夜が明けるのが遅れてきたのが感じられます。
目を土手にやると、彼岸花が咲いていました。むこうの畑では、コスモスが一面にさいています。秋がやってきたのですね。あちこちで、今日は運動会のようです。夏休み明けから3週間で子供たちも先生も、忙しく、大変な準備に追われたことでしょう。
近くでは栗も作るや山住まひ
庭仕事終えて爽やか風来る
ミニトマト捥ぐやルビーと光れるを
伊賀山に登れる月の見ゆところ 馬場路哉
今朝は、13度まで下がりました。暖房を入れました。急な温度変化に対応できません。
10月1日
今日から10月、10月号のジャーナルを届けていただいて、読書の秋にふさわしく、よなよな読みふけっています。たくさんの方が愛読してくれているようで本当に感謝ですね。心からのご奉仕に神様が豊かに実を結んでくださっているのですね。
人の力には限界がありますが、神様は、その賜物を生かして用いてくださるのですから、益となって働いてくださるのですね。震災に会われた方が復興の進まない中、焦り、憤りを覚えていらっしゃいます。
どうぞ、そのお一人お一人の上に神様の平安が与えられますようにとお祈りいたします。
さきほどから、花火の音が聞こえてきました。私の務めていた月ヶ瀬小学校で、運動会があるようです。少し寒いですが晴れて何よりです。
10月4日
深まりゆく秋はやはり読書の秋ですね。またこちらは、昨日から朝だけストーブを入れています。日中は青空が広がり、爽やかな秋の日よりとなりそうです。
主人は、山添村の村民体育祭に出掛けました。郵便局に勤めていたつながりで、村の方と今も交流しています。急な冷え込みはとても体に悪いです。足の痛みが一層辛くなられるのではと心配しています。
10月8日
北国では、秋はほんのひと時で、あとは長い寒い厳しい冬との戦いですね。被災された方は、慣れない場所で、この冬を越さなければならず、一層、寒さが募ることと案じています。赤いリンゴを店頭で見かけるようになりました。赤は元気の色と言われていますが、今年のリンゴはいつもと違って、悲し気です。味はほんのりと酸っぱく、青森の味、長野の味とそれぞれ、味わいのあるリンゴとして大きくなっています。
頑張っておられる被災地の方を思い起こしながら、北陸の味をできるだけ食卓に並べて少しでも、その気持ちに近づけるようにと、努めています。ここ数日、秋日和です。
田舎の祭りが来週にあります。夜には、笛の音色が若者のいなくなった村を象徴するかのように、かすかな音として、よほど耳を澄まさないと聞こえなくなりました。
高齢者の村の代表です。皆、活力ある若者は名張、大阪、奈良市に出て行ってしまいます。
教会と似ていますね。教会は高齢者で、保たれていたのですが、その方たちが次々と弱ってしまわれました。信仰の継承と言われていますが、今、企業は厳しく、土曜、日曜も、出勤しなければならず、大変です。ですから、教会に行けない方は、このようにジャーナルを発信していただいて、とても喜んでいると思います。
ジャーナルのために、いつもお祈りしています。神様を知る機会が与えられますようにと。
台風下疾走すなり赤バイク
暴風雨あらがひ(抗ひ)みんみん鳴かんとす
虹かかる脚に入れば色見えず 馬場路哉
祭りが近づくと、どこの家も競い合うかのように、きれいに掃除が行き届いていきます。
今主人は、必死で家の周りの草刈に精をだしています。犬たちは、草刈り機の音にも慣れて、何の反応も示さず、日向で寝そべっています。
10月11日
祈りつつ、一日一日を感謝して、歩んで行きたいものです。今朝も、ジャーナルを読み始めることから、一日のスタートです。今日は吉岡先生訳の「十字架を負う忍耐について」を読み、思いを深めることができました。
パウロの、私たちは、四方から、艱難を受けても窮しない、途方にくれても行き詰まらない。迫害にあっても見捨てられない。倒されても滅びないとの聖句から強められています。そして、主は、悲しむものに祝福を宣言されたと。ありました。
主を信じる者は、喜びだけでなく、イエス様が悲しみのあまり死ぬほどであったと言われた言葉にあるように、悲しみに暮れることの多さを教えられ、励まされたのです。
感謝して。
台風禍訪ねる電話二つあり(東北のいとこたちから)
道端や乙女のごとく野菊咲く
草刈り機使いあぐねて葛を刈る
ラヂオ体操仰げるときのいわし雲
面影やツユクサ見ればありありと 馬場路哉
馬場暁美
(上野緑ヶ丘教会員)
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緑を大切に!
書籍紹介
エネルギー技術の
社会意思決定
日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授
「本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
共著者・編者
鈴木達治郎
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント
スーザン・ハント
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
鈴木英昭著
「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円