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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 水篶刈(みすずかる)だより 
…5…
毎年、この時期になると、「信濃木崎夏期大学講座案内」が届きます。私が初めて信濃木崎夏期大学を受講したのは1996年(平成8年)で、ちょうど80周年記念の年でした。6e08d6f0.jpg
 この夏期大学はわが国で初めての夏期大学として、大正6年から一度も休講することなく続けられています。8月1日から9日までの期間中、朝の9時10分から午後3時10分まで、一日一人の講師を通して、様々な分野の講義をじっくり聴くことができるのが一番の魅力です。主催は近隣の教育委員会や教育会ですが、受講者は教育関係者だけではなく、地域の人々、そして全国各地から避暑を兼ねて来る方もあります。木崎湖の涼風を受け、蝉時雨を聞きながら学ぶ心地よさは格別です。
 この講座を聴講するために、わが家の子どもたちが小学生の頃は、息子と二人で民宿に、またある年は家族で近くの温泉に泊まり、帰りには大町ダムを見学したり栂池高原を散策したりしました。JR大糸線で、安曇野の広々とした景色を眺めながら、受講者の方と夏期大学の話をして、松本経由で長野に帰ったこともありました。それらが、今ではとても懐かしい思い出となっています。白馬村までオリンピック道路が開通してからは、車で日帰りをすることが増えました。この期間中、息子は小さい時に出会った、同じ趣味(写真撮影)の高齢のおじいさんと、信濃木崎夏期大学信濃公堂で、毎年再会するのを楽しみにしています。6b00ed1a.jpg今、振り返ってみると「私のいちばん若い友だちだよ」と言って息子を励まし、可愛がってくださった90歳近いお歳のおじいさんの姿から、生涯、学び続けることの大切さを教えていただいたこと、そしてずっと息子の成長を見守っていただいたことを思い、感謝しています。「今年はスキーに行けんかったよ」と先日電話で残念がっていたおじいさんの健康を案じながら、社会人になった息子が今年も夏期大学で再会できればいいなと思っております。
  画像は「一昨年、90周年を迎えた信濃木崎夏期大学」「天に向かって咲く、庭のヤマボウシの花」

 
 
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 水篶刈(みすずかる)だより 
…4…
 風薫る5月の連休に、小林一茶の故郷・柏原にある信濃村伝道所で礼拝を守らせていただき、信濃町から戸隠へ通じる山道をドライブしてきました。私の大好きな芽吹きの季節、まさに“山笑う”春です。北信五岳のうちの妙高、黒姫、戸隠、飯綱の四山がはっきりと見えました。山頂近くに雪がまだら状に残り、雲ひとつない空に山容がくっきりと現れていました。目を西に転ずると、北アルプスの白馬連山と近景の山々とのコントラストは、「すばらしい」の一語に尽きます。b17028e3.jpg さて、お話変わって、皆さんは信州名物と言ったら何を思い起こされますか。「信濃では月と佛とおらが蕎麦」と一茶の句にあるように、そばを連想される方も多いのではないかと思います。「信州そば」の代名詞ともなっているのが「戸隠そば」です。現在は合併して長野市戸隠となった旧上水内郡戸隠村は、長野市街地から車で30分、天の岩戸伝説で有名な戸隠山の麓の地にあります。そばの味の決め手は、引き立て・打ち立て・茹で立てとのこと。これら三拍子が揃って初めて、そば本来の醍醐味を堪能できると言いながら、美味しいそば屋さんをせっせと探し求めるのが、夫の楽しみの一つでもあります。「私は若いからそばの味はまだわからないよ」と言い放っているのですが、20代の息子の方がそばの味がわかるということは、年には関係ないということでしょうか。7月になったら、戸隠連峰を背景にそばの可憐な花が咲くのを見に行くのを今から楽しみにしています。
 美しいものを美しいと感動できる、今の心のゆとりがある状態を神様に感謝いたします。心のゆとり平安は、神様の前にひとり静かに祈る時を持つことにより、神様からいただけるものなのではないかとこの頃思えてきました。

 写真は「 戸隠連峰とそばの花が咲く予定の畑」
 
水篶刈(みすずかる)だより                     200804251047000.jpg
   …3… 
 4月は進学・就職のために故郷を離れ、一人暮らしをする若者が大勢います。私の住む地域では、学校によっては、高校卒業生の7割以上が家を離れます。わが家の子どもたちもそうでした。私たち夫婦も若い頃、進学のために家を離れたので、子どもたちも高校卒業後は、本人が望めば、家を離れることに対してのためらいはありませんでした。むしろ若いうちに一度は親元を離れた方がよいという共通認識を持っていました。
 自分自身のことを振り返ると、何十年か前、私が家を離れた時の数ヵ月間は、ホームシックになってしまい、寂しくて家族に会いたくて、夕暮れになるととても心細くなり、電話料金が割安になる20時を待ちかねて、公衆電話に走って行ったものです。あの頃は寂しいのは子どもだった自分だけだと思っていました。しかし、時が巡って親になり、長女が家を離れて行った時、寂しさを強く感じたのは、娘よりむしろ私の方でした。ちょうど携帯電話が普及し始めた頃で、一日中、いつ娘から電話が来るかと、そればかりが気がかりで、しょっちゅうポケットを覗いていました。心の真中に、ぽっかり穴が空いたような空虚さが居座ってしまった感じでした。
思えば、私が草花を育てることに楽しみと喜びを見出したのはあの頃からです。そして、桜の花をきれいと見惚れているだけではなく、様々な思いが交錯するようになったのもあの頃からです。娘を東京に残して、長野に帰る前に観た千鳥ヶ淵の桜は、私の好きな、さだまさしの「桜散る」の歌と心情面でしっくりとs-P1002024.jpg重なって、今でもちょっぴり切ない思い出です。親離れ、子離れは心の痛みを伴うものです。私たち夫婦の手から離れ、それぞれの道を歩んでいる子どもたちを神様の御手にゆだね、正しく導き守ってくださることを故郷で祈り続ける日々を送っております。    

  写真は「信州の桜の開花1ヵ月前に室内で咲いた“匂桜”」       
   桃の花とりんごの花と菜の花 
 
水篶刈(みすすかる)だより 
…2…
  信州の長く厳しい冬もようやく終り、春が巡ってまいりました。
 信州の自然と地の利を生かし、冬季オリンピック大会が開かれてから早10年が経ちました。長野五輪10周年記念の式典をテレビ番組で視聴し、当時を懐かしく思い出しました。オリンピックの期間中は、各国の選手団や世界中からの観光客で街はとても賑わっていました。小中学校では一校一国運動が行われ、それぞれ指定された国と交流したり、その国の応援をしました。そして現在でも、異文化からの学びや心の交流を通して、草の根の国際交流が続いている学校がいくつもあります。
 s-200803091630000.jpg長野市内だけでなく、志賀高原、白馬、軽井沢も競技会場となりました。自然破壊が懸念されましたが、コースの変更等により、それを最小限に抑えることができました。また、高速交通網が整備され、長野新幹線の開通により、長野-東京間が一時間半で結ばれ、日帰りが可能になったのは画期的なことだと思います。また、高速道路の開通により、長野から東京、大阪、名古屋などの主要都市へは一日に何便も高速バスが運行されています。
 その反面、市内の公共交通網の発達は遅れており、現在も自家用車に頼らざるをえない状況です。市内の渋滞は年々ひどくなっていて、特に冬場、積雪で道路が凍っている朝などは、目に余るものがあります。この冬はスリップ事故で道路が塞がれていることにも何回か遭遇しました。s-P1001895.jpg
 長く寒い冬に別れを告げるかのように、春が来たと実感させてくれる福寿草が、わが家の庭に3月2日に開花しました。神様のなせる業は、時に叶ってすばらしいと感謝の念を抱きました。
 写真は「スノーレッツ」(長野五輪のマスコット)と福寿草

 
水篶刈(みすすかる)だより
 …1…

 立春を迎えたのちの寒さは余寒と言われますが、こちら信州ではまだ朝夕の冷え込みの厳しい日が続いています。しかし、陽ざしは日増しに春らしくなってきました。雪が降っても根雪にならないのが、何かほっとさせられるところでもあります。P1001319.jpg
 四方を山に囲まれているこの地に長年住んでいると、遠くの山々、住居近くの山の四季の移ろいを間近に感じることができます。この季節、雪に覆われた北アルプスの峰々は雲に隠れていることが多く、なかなかその雄姿を現してはくれません。朝の通勤途上で北アルプスが見えた時は、心の奥底から沸々と歓びか沸き上がってきます。夕方、仕事を終えて、わが家に帰って来た時に裏山を見上げると、無事に一日が終わったことへの感謝と安堵感に浸ります。讃美歌21の155番「山べにむかいてわれ、目をあぐ、・・」の歌が自然とくちずさまれます。
 春を真っ先に告げる福寿草の花が、庭のあちこちに花開く日が待ち遠しい今日この頃です。                   (2月10日記す)
 タイトルの水篶刈(みすずかる)は「信濃」にかかる枕詞(まくらことば)です。信濃の国=長野県に住んでいることから使うことにしました。これからも折に触れ、信州の様子をお伝えしたいと思います。
写真は「福寿草の咲く庭の雪景色」
 
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緑を大切に!
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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