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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  「ローマ人への手紙」研究 (113)

 

 第64課 異邦人の召命とユダヤ人の拒否

       9章1~11章36節(続)

F 神のユダヤ人拒否は最終的なものではない。何故なら、彼らの多くの者がキリストへ立ち帰るからである。

      9章1~36節 (25)

 「神は無限に偉大かつ善なる方であるばかりでなく、人間の心には測り知ることのできない方である」。

 「ああ深いかな、神の知恵と知識との富は、そのさばきは窮めがたく、その道は測りがたい」。(11:30)(2)

 無限者なる神という教えは、人間の心によって分析解明され得ないからという理由で、人々はこれを拒否します。それは常に私たちを迷わせるものです。私たちはその周囲を円で囲んで、それを理解したということは出来ません。自分が十分に理解し分析し得るものでない限り、如何なる神をも礼拝しないという人々は、決して聖書の神を礼拝しようとはしないのです。

 実のところ、彼らは自分の心を神の代わりに礼拝しているのです。木や金で造った偶像を礼拝した異邦人たちと同じく、彼らも偶像礼拝者なのです。真の神は人々の心を迷わせ悩ますものです。しかし、その理由は、神は真の神であるからなのです。もし私たちが神を理解し尽したとすれば、その神はもはや神ではなく、私たちももはや被造物ではなくなるのです。

 「私たちは神を崇め、憧れることができるだけである。神を理解し尽すことなど決してできないのだ。そしてそれは当然のことなのである。私たちによって理解され尽くすものは、有限な存在である。充分に把握されるものは、もはや神ではない。神が知識と祝福の限界なき無限の根源であるのは、神が存在において無限であり、その裁きと道において極め難く、また測り難い神であられるからである」(ホッジ)。

 私たちが銘記すべきことは、私たちのキリスト教信仰は神秘に終わるということです。私たちが神の啓示によって所有し得る小さな知識は、やがて神秘との境界まで私たちを導くでしょう。そして、その境界に立って、私たちは、ホッジのように、「私たちは神を崇め、憧れることができるだけである」と言うのであって、決して理解することなどできないのです。

 キリスト教は18世紀の合理主義の侵略によって、手痛い打撃を受けてきました。合理主義は現今にもその結果を及ぼしています。18世紀の合理主義の目標と狙いは、全ての実存の完全な理解でありました。この故に人間の心によって完全に理解され、解釈されることができないキリスト教信仰におけるすべての事柄は拒絶されたのです。

 合理主義の中には、聖書の神の拒絶と人間の心のイメージで作られた偽りの神とが含まれているのです。この理性の宗教という偽りの宗教に対して、私たちは聖書の畏敬すべき、測り知ることのできない、神秘の神、すなわち、生ける真の神を信じるのです。

 神の「さばき」と「道」とは微妙な区別があります。ここにあるものは神の裁き、神の計画、聖定を意味しています。これらのことは「窮めがたい」と言われています。すなわち、人間の研究や調査の及ぶところではないというのです。それらは神の神秘の領域に属するものであって、人間は近づくことができず、調べることができないのです。

 神の道(ways)とは、神の御計画(聖定)が創造と摂理の業において実行に移されるときの方法を指しています。これは「測りがたい」と言われています。ギリシャ語の「足あと」と言う語の形容詞形です。神は創造と摂理の業において、その計画を実行に移されるのであるが、その時の方法や過程は、人間の知識や調査研究を越えたものです。私たちは神のなされる方法について、ごく僅かの限定された知識しか持ち得ないのです。

 J.G.ヴォス著

 玉木  鎮訳

(日本キリスト改革派引退教師)

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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