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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  その愛のゆえに

   =時々の記=

    (100)

617

 日本のサッカーのワールドカップブラジル大会初戦は残念でしたね。毎朝早くから息子がテレビ観戦しているのでこちらも影響され、4時には目を覚まして散歩に出かけています。息子は高校生の時、選手でしたからサッカーに関しては解説者級の力を持っています。部屋には、サッカー日本代表の着るユニホームが3枚(自分のひいきの選手)もかかっているのです。私から見ると無駄使いをして、と思うのですが、本人にとってはそれを眺めているだけで、モチベイションが上がってくるというのですから、ファンっていうのはこのようなものなのでしょう。

 クラッシックバイクで集ふ老いの夏。

 幻の如く吹かれてつばなの穂。

 麦の穂のしなやかにして吹かれをり。

 薔薇園を想はす庭の香りけり。

 会堂に満つる光や聖五月。

 母一人家を守りぬユキノシタ。(我が家の近くの家のこと) 馬場路哉。

 主人は今年から山添村森林組合の理事としての仕事が入ってきました。我が家の山も祖父が管理してくれていた時はとても良い杉、ヒノキが成長していましたが、もう誰も山に入って手入れをする者がいませんから荒れ放題です。どの家の山もそのようです。山は荒れ果てて行きますが、せめてその山を眺めてよい気持ちになれるよう、下草刈りだけは怠らずに続けられるまでは続けていきたいと主人は言いながら、今朝も早くから下草刈りに出かけました。

6月23日

 こちらは梅雨の晴れ間でしたが、やはり蒸し暑さがありました。空ではホトトギスがとても美しい響きで声を出しています。姿はどうしても見られません。きっと人間にみられると危険なので木の枝の影から響かせているのでしょう。もう、6月も最後の週になりました。早いものですね。一年の半分が過ぎようとしています。昨日は退職された先生が88歳になられたお祝いの会に出席いたしました。とてもポジティブで毎日、趣味の書道、水墨画、パッチワークに励んでおられ、その作品を皆で鑑賞させてもらいました。生涯現役を貫かれているお姿に敬服いたしました。それぞれの生き方に哲学を持っているのでしょうが、でもやはりすべてご自分のためにされていることで、私としてはやはり、信仰を持っておられる方との違いを感じました。信仰を持っていると何時でもさほど変わりはないのですが、自分のためだけでなくやはり苦しんでいる人、困っている人に何らかの愛の手を差し伸べたい。そのような者でありたいと考えながら帰路につきました。

6月25日

 万緑や一線走るハイウェイ。

 干ばつの後の雨音響きけり。

 伸びるだけ首を伸ばしぬカタツムリ。

 鳥取の砂丘のらっきょ漬けにけり。

 語るかに一つの蛍近づきぬ。        馬場路哉。

6月30日

 今日で6月も終わりです。一年の半分が過ぎてしまいました。いったい何をしていたんだろうと時の過ぎゆく速さに焦りさえ感じるこの頃です。

 文にあり今も夜明けのホトトギス。

 軽快なピアノの音に緑さす。

 黒々と強さを秘める樫落ち葉。

 壁登りふわりと落つる毛虫かな。

 アゲハチョウよぎれば直に失せにけり。

 薄明や蛍袋の灯りをる。          馬場路哉

7月1日

 毎日、サッカー漬けになっています。息子が隣の部屋でビデオに撮っておいて仕事から帰ると見続けます。時々、わあ~とか、よっシャ~とか叫び声が聞こえるので覗きに行くのです。私たちはBSで静かに見ています。この蒸し暑い中、90分走り続け、ゴールを決める。若さと訓練と精神力によってあのような技能が高められていくのですね。あとしばらくサッカー熱の勢いが我が家を占領しそうです。季節はいよいよ夏本番へと移り変わっていきます。お体が支えられますようにお祈りしています。

 ひたすらに頭を垂るる梅雨の竹。
 広場にてツバメの飛翔確かむる。
 水無月や白を掲げる花多し。
 この盆地囲める山に雲の峰。
 玉の汗狙い定めてボール蹴る。
 長き竿鮎を釣りをる広瀬かな。     馬場路哉   

7月8日

 6日の礼拝では信仰の友と語り合うことができ、ともに賛美し祈ることができて感謝でした。神様は私たちに多くの試練を通して、一層謙遜にさせ、神様にすべての思いを委ねきる信仰をお与えくださっているのだと感じるこの頃です。でも人間は弱いもので、試練に会うと、心揺れ動き、悲しみに暮れるものですが、悲しみ苦しみを通して、神様がともにいて励ましてくださることを確信しています。上野の友は同級生です。中学生の時に教会にお誘いして以来の友です。彼女はいつも冷静に事を処理できる方です。私は感情的な面ばかり持っていて彼女からは学ぶところ大きいです。幼馴染でもある友と祈り会えることはとても力づけられます。
      馬場暁美 

    (上野緑ヶ丘教会員)

 

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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