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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 「あなたに聖書を」

「キリスト教百話」・・・37

 <続き> 

問21 キリスト教でいう「救い」とはどういうことでしょうか。・・3・・

答・・4  「菊と刀」という著書によって有名になったルース・ベネデクトは、欧米の文化は罪悪の文化であるが、日本の文化は恥辱文化であると述べています。罪悪文化というのは神に対する罪が人間の意識の根底にあってそれによって文化が生み出されているというのです。恥辱文化というのは恥の意識が人間の根底にあってそれがもとになって文化が作り出されているというのです。

 最初読んだ時には「成る程」と思いましたが、今では必ずしもそうとは言い切れないのではないかと思っています。それというのも、例えば昔から「そんなことをしたんじゃ、お天とう様に申し訳ない」と言われるのを聞いていますし、親鸞が自分のことを「最悪深重」と言い「地獄は必定わが住家ぞかし」と言っていること即して言えば、日本人がただ恥だけを意識の根底においているとは言えないのではないか思えるからです。

 親鸞が自分のことを罪深く救い難い人間であると自覚したのは、超越的人格的存在である阿弥陀仏との人格的関わりがあってのことと思います。しかもその救い難い人間であるとしか思えない者であればそうであるだけ救い出さなくてはならないとされるのが阿弥陀仏の本願であることを知らされたことが、親鸞にとって救いであったのです。

 親鸞が仏教全体の中でどういう位置付けをされているのかわかりませんが、「善人なおもて救われる、まして罪人をや」という「悪人正機説」は、「キリストは罪人を救うためにこの世に来られた」ということと、救いの構造はよく似ています。ただし阿弥陀仏というのが超越的存在であることと、キリストは真の人としてこの世に来られたこととは違います。

 ところで、先述したモーセの第一戒に背いた時どうなるかというと、そういう人は最も崇めなくてはならない方を冒涜したこととして、死刑に処されます。キリストが死刑に処せられたのはキリストの言動が神を冒涜しているからだというのが、その理由でした。実際はキリストは父なる神様のみこころを行うことに終始されたのですが・・・。

 神のみこころを行うことに生きた人を神に背く者であると判定したのですから、これほど大きな見当違いはありません。しかもその見当違いに気付くどころか、自分たちこそ神のみこころにかなうことをしているのだと自負していたのですから、救いようがありません。

 キリストが十字架の上で、父である神に「父よ、彼らをお赦し下さい。彼らは自分たちが何をしているのか分かっていないからです」と祈られたのは、この救い難い見当違いの一切を自分の死において担い切られたからです。人間の犯す最大の見当違い(罪)は、人間が自分の価値判断を絶対化することにありますが、その見当違いを命をかけて担う人がいて、赦しが成り立ちます。ここに救いの根拠があります。その根拠となるのが「愛」であると言えます。

                篠田 潔

(日本基督教団隠退教師・元「キリストへの時間」協力委員・ラジオ説教者)

      

     <2016年1月のラジオ放送予定>  

   1月 3日  保科 義朝 (日本基督教団熱田教会信徒)

     10日  保科 義朝 (日本基督教団熱田教会信徒)

     17日  佐野悠紀子 (日本基督教団枇杷島教会信徒)

     24日  佐野悠紀子 (日本基督教団枇杷島教会信徒)

     31日  田口 博之 (日本基督教団名古屋桜山教会牧師)

         (放送開始1952年10月)

CBCラジオ「キリストへの時間」(1053KHZ

毎週日曜日朝6時30分~45分放送

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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