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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 「あなたに聖書を」

「キリスト教百話」・・・39

問21 キリスト教でいう「救い」とはどういうことでしょうか。・・4・・

答・・6  キリストは「あなたの目が罪を犯させるなら目をくりぬいて捨ててしまいなさい」といわれました。同様に「あなたの手や足が罪を犯させるなら、切り取ってしまいなさい」とも言われました。宝石泥棒や強盗などは目が見えるからすることです。「他人の目の中にあるおがくずはよく見えても、自分の目の中にある丸太棒が見えない人」の目は取り替えてもらう必要あるのではないでしょうか。指先の器用な人間が、スリや金庫破りをするのです。頭の良い人が、巧妙に人を騙すのです。口の達者な人が、口下手な人の口を封じてしまうのです。耳の良く聞こえる人は、噂話や他人の悪口がすぐに聞こえて来て同調するのです。そして、人にもそれを蒔き散らします。五体満足、頭脳明晰であることが禍の元となるのです。不老長寿は幸いとされてきました。が、人生内容は問われなくて良いのでしょうか。

 カネを持っていることも幸せと見られてきました。が、そのカネを得るために搾取したり、貧しい人のことなど無頓着な人の幸せとは何でしょうか。

 キリストはまた「あなたの富のあるところに、あなたの心もある」と言われました。「富」とは自分を豊かに生きさせるものであり「宝」でもあります。「あなたのおたからは?」と尋ねられた時、「これです」とさし出すことが出来るものが、その人にとっていちばん大切なものであり、こころはいつもその宝に寄せられています。「子宝」とはよくいったもので、「子」が宝である人は、子によって豊かにされるに違いありませんし、いつも子のことに心が寄せられます。同様にカネ、名誉、権力、家庭、などなどを宝とし自分を豊かにしてくれる富としている人もいることでしょう。

 こういう点について、次のように述べている人がいます。「わたしは、自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えました。貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っています。満腹していても、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっています」。

 これはパウロという人が語っていることですが、この人が授かっている「秘訣」というのはこの人にとっての「宝」であり「富」でしょう。注目すべきは、この「富」は自己本位でなく自分に執着していないことです。前述した宝が自分に即したものであるのに比べ、この人が一番大切にしているのは、自分を超えているものです。「秘訣」であり「授かっている」ものです。

 とらわれている自分から解放されている人であることがうかがえます。聖書が言うところの「救い」というものが、こういうことが言えるようになることの中にあることを、先ずは知っていただきたいのです。要するに、この世とその中にある自分に即して生きている自分でない、新しい自分とされている「秘訣」を授かることにあります。

                篠田 潔

(日本基督教団隠退教師・元「キリストへの時間」協力委員・ラジオ説教者)

      

     <2016年3月のラジオ放送予定>  

   3月 6日 木下裕也 (日本キリスト改革派名古屋教会牧師) 

     13日 木下裕也 (日本キリスト改革派名古屋教会牧師) 

     20日 梶浦和城(日本キリスト改革派春日井教会牧師) 

     27日 梶浦和城(日本キリスト改革派春日井教会牧師) 

         (放送開始1952年10月)

CBCラジオ「キリストへの時間」(1053KHZ

毎週日曜日朝6時30分~45分放送

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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