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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  「あなたに聖書を」

「キリスト教百話」・・・41

問21 キリスト教でいう「救い」とはどういうことでしょうか。・・5・・

答・・8 パウロという人は「わたしにとっては、あなたがたから裁かれたようと、人間の法廷で裁かれようと、少しも問題ではありません。わたしは、自分で自分を裁くことすらしません。自分には何もやましいところはないが、それでわたしが義とされているわけではありません。わたしを裁くのは主なのです。ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけません」と言っています(コリント4:3~5)。

 「義とされる」ということは『「よろしい」』と認められることですから、パウロは、自分でそういう風に自分を評価しないし、他人からいろんな評価を受けようとそういうことは問題にしていない、というのです(これに比べたらわれわれは何と他人の評価を気にし、また自己評価をして一喜一憂していることでしょうか)。

 パウロがこういうことを言うということは、彼に対してのいろんな批判や中傷などが聞こえていたからでしょう。そして、自分でも「こんなことじゃダメだ」とか「これくらいならまあまあ」とかの自己評価をしたことがあったかも知れません。

 そういうことを踏まえた上で、「わたしを裁くのは主です」「主がなされる裁きは正しいのですから、それに先立って自他を裁くのは僭越至極で、してはならないことだ」と承知しているのです。「宗教の根本問題は、自分を裁くまことの権威を持っている者を誰に見いだすかにある」と言った人がいますが、パウロはその問題に対して「主がまことの裁き主であられる」という答えを得ているのですから、究極の権威に触れて、そうでないものに捕らわれることなく、これから解放されているのです。

 また、自分に取り付いているあらゆる既成の価値観や人間が作り出している思考枠に捕らわれない自由を得ているのです。その根拠は、ことのすべてを判断し評価する主体(裁き主)を、「主」と呼ぶ自分以外の超越的な方イエス・キリストに見出しているからです。正確に言えば、この「主」の方からパウロに「わたしがいるよ」と声を掛けられたことによって、自分のことを評価し究極的に位置づけられる方がおられことに目覚めさせられた、ということが出来ます。「目から鱗のようなものが落ちた」というのはこの時のパウロの偽らざる体験でありまして、今までは自分が主であって自分以外の他を、神をも含めて客体化していたのが、今や、神が主であって、自分を含めて神以外のすべては客体であることに気付かされたということです。

 ここで「知っている自分」ではなく「知られている自分」として自分を相対化または客体化することが出来る者とされるということが起こったのでありまして、この主客が転倒されることをもって「救い」というのであります。ここで、モーセの十戒の第一戒「わたしのほかに何者をも神としてはならない」というのが、禁止命令というより、「まことの主はわたしなんだよ」と言って、自分やこの世の富などにより頼んでいる見当違いからの解放を促しておられる主なる神の語りかけに他ならないこと知ることができるように思います。

                篠田 潔

(日本基督教団隠退教師・元「キリストへの時間」協力委員・ラジオ説教者)

      

     <2016年5月のラジオ放送予定>  

   5月 1日 二宮 創 (日本キリスト改革派太田教会牧師) 

      8日 二宮 創 (日本キリスト改革派太田教会牧師) 

     15日 西堀則男 (日本キリスト改革派岐阜加納教会牧師)  

     22日 西堀則男 (日本キリスト改革派岐阜加納教会牧師) 

     29日 相馬伸郎 (日本キリスト改革派名古屋岩の上教会牧師)          (放送開始1952年10月)

CBCラジオ「キリストへの時間」(1053KHZ

毎週日曜日朝6時30分~45分放送

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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