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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  その愛のゆえに

   =時々の記=

    (123)

5月16日

我が家の裏庭の八朔が真っ白い小さな花を咲かせだしました。みかんの花は5月に咲くのだったのかと、そのあまりにも可憐な美しさに見とれ、初夏の香りを思い切り吸い込みました。お茶農家さんではこれからはとても忙しくなって夜もお茶の機械を動かしているというのです。そのお茶が今売れ行きが減って、ペットボトル用のお茶に切り替えなければやっていけないということです。時代の移り変わりをもろに受けているそうです。
 弱りたる老犬の愛く若葉風。
 瑞々し山を映せる代田かな。
 渓流に風走るなりかかり藤。
 ルオーの絵修道女あり聖五月。
 代掻きす同級生の白髪かな。       馬場路哉
主人の三重大病院での精密検査まで二週間となりました。神様に導かれて元気で生かされている今に感謝しています。
検査日は31日火曜日です。主人は今度は入院するように言われても自宅で過ごすと考えているようです。村の大役が回ってきて、入院をしていられないというのですから困ったものです。それほどにまで人が減ってきている村になっています。

5月30日

明日は三重大学病院ですが、主人はひとりで行くというのです。そして主治医の先生が手術をするように言ったら、もうここまで生かされてきましたので手術はいたしません。このままで最後まで頑張ります、と言ってくるというのです。
すべてを神様に委ねて、最善を尽くしたいと祈っています。
 白き鈴揺るるときあり甘野老。(あまところというはなのなまえです。)
 馬鈴薯の花に翁の入院す。
 白鷺の畔より田へと移りけり。
 天地に光新たな五月来る。
 万緑や稜線に雲飛び来る。     馬場路哉

5月31日

心配で、私も一緒に三重大まで付き添っていきました。検査の間、診察時間までの間、ずーっとジャーナル6月号を読みながら、祈りながら待ち続けました。診察の時刻は予定より大幅に遅れて一時を過ぎていました。いつもとは違って心配をしつつ、どこかに神様に支えられている確かさを感じて待っていました。先生に呼ばれて“だいじょうぶですよ„と一言言っていただき診察室が明るく感じました。毎日、山添村を一時間余り歩いているんですよと先生に伝えますと、それはすごい!と褒めてくださいました。肺、腹部、骨盤、大腿部とたくさんのCTを取っての結果が異状なしでしたので、何だかとても感謝な思いで名阪国道から見える山並を落ち着いて見つめることができました。
 健康であることが当たり前ではないことをとても強く思わされた一日でした。
6月1日

 昨日の診察室を出る際、主治医が一言、もし何かあれば連絡いたします。放射線の結果がまだ出ていないので・・・。たぶん大丈夫だと思いますが・・・。そして今日午後に三重大学病院から電話が主治医から入りました。肝臓に一センチほどのものができているので、66日に内科で病理検査を受けるように、とのことでした。もうこちらはお腹がきゅんと痛くなり、昨日の気持ちからがくんと突き落とされた思いでした。でも仕方がありませんから、また6日に行きです。 十年という節目でがんが転移したり再発する場合があるとよく言われています。主人と同じように俳句をされている方で右足膝にがんが十年前にできてお元気になられていたのですが、今年の三月ごろに再発されたと聞いたところでしたので、同病相哀れむというのでしょうか、この事実を受け入れて今度は内科の先生の言うとおりに従うしかありません。
 山里の媼ぞ強し夏アザミ。
 つらなりの美しきかなあまところ。
 笹百合は幻の花山荒るる。
 子ツバメの自由に飛ぶや鮎の如。
 刈込し皐月ぞ今し花多く。    馬場路哉

6月11日

主人がMRIの造影剤を入れての検査に三重大学病院まで行きましたので、今日は一人で犬たちとの散歩、庭の花たちや野菜の水やり、夕食つくりを全部一人でしなければなりません。主人が台所へ立つようになってからは二人で食事の準備をするのがあたりまえのように思ってすごしてきました。一人で以前のようにしようと考えるだけでうんざりです。この暑さですから、ガスで調理をすると考えるだけで気力がダウンしてきます。手抜き料理を考えて何とか夕食の準備ができました。野菜はレタスがとても便利です。それにお豆腐の冷奴も冷たくておいしいですね。毎週山添村のおとうふの作り立てを届けてくれるのです。
 部屋の中の空気は四方の窓を開け放ちますと、やはり裏の山側の窓を開けると風の涼しさが違います。裏の井戸水もとても冷たくて流しっぱなしにしながら手を少し冷やすと体感温度が下がります。何とかクーラーなしで過ごすことができる幸いを感謝です。五時を過ぎてようやく気温が下がりほんの少し涼しくなりました。夏の良いところは夕方にかけて涼むことができるところですね。

6月15日

  不安な気持ちを抱えながら主人と検査結果を聞きに行きました。本当に感謝でした。神様は、今回もお支えください下さり、「異常はありません」というお言葉をいただけました。

 先日の夜、裏山を見ると蛍が飛び交っているのに気が付きました。最近は見たことがなかったので、思わず歓声を上げてその美しい幻想的な光に見入っていました。結構たくさんいたように思われます。まだまだ自然が残っている山添村です。
数年前までは香りのよいササユリが花を咲かせていましたが、今は見ることができなくなってしまいました。

6月16日

 昨日の検査結果が異常なしと言われたのにもかかわらず、なかなか寝付くことができずに、感謝の祈りをささげていました。入院、手術を覚悟していましたので本当にほっとしています。
 献体碑新樹明かりが包みけり。
 山歩き甘く匂ふはスイカズラ。
 竹落ち葉かすかに音す朝散歩。
 あかときを告げて飛ぶなりホトトギス。
 羽広げつっと入りぬ親ツバメ。      馬場路哉
この雨のおかげで稲は大きくなり、作物は実らすとても大切な恵みの雨ですね。今年は家の古木の梅が沢山実を付けています。梅干を作ればよいのですが、まだその気力が出ません。大きな梅が黄色くなって庭に落ちています。何とかしなければと少し焦っています

 馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
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エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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