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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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「契約の継承」(50)
 
第7章 キリスト教教育のための方策
  神の契約にそって生き、そして教える
 
キリスト教教育のための方策(5)
 
<あらゆることを守るよう教えること>(4)
利点4
 教育のプログラムは、教会全体の奉仕の考え方や奉仕の図式を統合できるために注意が払われるべきです。教育プログラムは教会のヴィジョンと目標の達成に助けとなるべきです。教育プログラムは人々にヴィジョンを教え、教会の目標を達成するために動く車です。
 
利点5
 教師たちは名簿に登録され、訓練を受け、励まされることができます。教師たちは孤立を感じ、つまらないと思ったりするため、しばしば自信を失うようになります。中世の時代に、一人の手配師が、労働者が自分の仕事についてどのように思っているのかを知るためにでかけたという話があります。彼はフランスの建設現場に行き、労働者に近づいて尋ねました。「あなたは何をしているのですか」と。
 その労働者はぶっきらぼうに言い返しました。「お前はめくらかい。俺はボスに言われたようにこの砕けそうもない大きな石を原始的な道具で切ったり、くっつけたりしているのだ。この太陽が照りつける中で汗を流し、大変な労力を要する仕事なんだ。うんざりしているよ」。
 その手配師は二番目の労働者のところに行き、同じ質問をしました。その労働者は答えました。「わたしはこの石を使える形にしているんです。そしてこれらは建築家の計画通りに集められることになっています。大変な仕事です。また、ときに何度も同じ事をすることもありますが、妻と子どもたちを支えるには十分な稼ぎです。仕事なんですよ。最高ですよ」。
 幾分励まされてその手配師は三番目の労働者のところに行き、再び尋ねました。「あなたは何をしているところですか」と。
 その労働者は、きらきらした目で彼を見つめて、腕を空に向けて上げて答えました。「おや、お前さんには見えないのかい。わたしは聖堂を造っているんだよ」(注4:ジョイ・テイラーフォード著「機知と知恵の種本」1996年、コミュニケーション・リソース社)。 教師たちが神のみ旨全体を伝えるという大きなビジョンをもって、一緒になって挑戦したり、クラスで主がなさっていることを祝ったり、また共に祈ったりすることが計画されているときは、大きな石よりも聖堂に焦点をあわせることができます。
 
利点6
 教師一人一人が、キリスト教教育のプランの全体像がはっきりしており、自分が働いているプログラムの特別な目的にもはっきりしたイメージを持っているなら、教育分野における自分の担当部分に集中することができます。生徒たちがそれぞれのプログラムで何を学んでいるか、そして、次の年に何を学ぶかを教師たちが知っていることは、教師たちに自由と集中の感覚を与えます。
 
利点7
  それぞれのクラスの中で交わりが培われることができます。リーダーシップのチームが指名され、訓練を受け、新しい会員を受け入れたり、交わりのときを計画したり、クラスの会員の中で困っている人の面倒をみたり、欠席している会員のフォローアップをしたり、奉仕の働きの計画を立てたりします。子どもたちのクラスのために両親たちのチームが示されます。定期的な訓練と会合がその勢いを維持し、説明を与えることができます。種々のクラスは実施していることを、ニュースレターのハイライトの記事とすることで努力していることがよく見えるようになります。神学的規範は、説教とニュースレターの記事が共同体の聖書的基盤を絶えず教えるので、維持されることができます。   ccf163ba.jpg
 
利点8
 共同体は年齢層の違うグループの間で、計画的に培われることができます。子どもたちのクラスを大人と組み合わせて、色々な奉仕の働きを割り振るように計画され、実行されることができます。大人一人と子どものクラスが、一人の宣教師のために祈ったり、帰国した会員を励ます役割を任せられることが可能です。二つのグループが一緒に活動するのでその関係は拡大し、成熟して、教会が聖なる交わりを維持するのに助けてくれます。 
 
利点9
 人々は愛の働きのために訓練を受け、動員されることができます。小さな子どもたち、十代の子どもたち、大人たちは障害をもった人たちをどのようにしたら守ってあげられるか、また迫害を受けた人たちのために、どのように祈ってあげられるかを学ぶことができます。貧しい人たちに食物を持って行ってあげたり、刑務所にいる人たちに手紙を書いてあげることもできます。「正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むこと」(ミカ六・八)をどのようにしたらできるかを学ぶ機会が与えられています。
 
利点10
 一致は育てられることができます。奉仕の働きが専門的になり、年齢も特定された現代の傾向は分裂を生むことがありえます。どの働きの場もたいてい専門のスタッフがいますが、多くの場合それはチームとは呼びがたいものです。実際、それぞれの働きは縄張りになることが多く、現に教会の週報に載せるためとか、教会カレンダーの日程のためとか、予算獲得のためという理由で他の働きと競いあうようになります。働きが競争しあうと、関係は悪くなります。確かに、このことは次のように祈られたイエスの心を深く悲しませます。「…彼らが全うされて一つとなるためです。それは、あなたがわたしを遣わされたことと、あなたがわたしを愛されたように彼らをも愛されたこととを、この世が知るためです」(ヨハネ17・23)。
 教会の働きの多くが、キリスト教教育の傘下にあるので、傘の「骨」、それぞれの骨の間に一致の思いがなければなりません。そうでなければ、教会の業と証しはそこなわれてしまいます。一致はその関係の中で信頼と成熟によって特徴づけられます。というのは、その一致が特定のグループの必要よりも、むしろ神の栄光を取り巻くものだからです。それぞれの「骨」つまり働きは、教育委員会に代表が出席し、定期的な会合を持つべきです。会合ではビジョンが展開され、目標が定められ、働きの重なる部分は愛の精神をもって取り扱われます。お互いの間に協調、協力、説明責任があるとき、それぞれの働きはますます豊かになり、一致がますます深まります。子どものための働きの指導者は、片親の子どもを助けるために、女性の働きと男性の働きから援助と祈りの協力を得ることができます。女性の働きの指導者は十代の子どもに、未亡人宅の庭仕事の協力をしてもらうことで、青年の指導者と一緒に働くことができます。可能性は無限にあり、一致は途方もなく広がっていきます。
スーザン・ハント著
WIC委員会訳
 
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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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