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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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第80課 キリスト者生活の実践的義務

=12:1~15:13=・・・32・・・

D 聖い生活を送るべきキリスト者の義務 ・・13:11~14・・

 「なお、あなたがたは時を知っているのだから、特に、このことに励まねばならない。すなわち、あなたがたの眠りからさめるべき時が、すでに来ている。なぜなら今は、わたしたちの救いが、初め信じた時よりも、もっと近づいているからである。夜はふけ、日は近づいている。・・・」(11,12節a)。

ここで「眠りより正に目覚める時である」と教えられていますが、ここでの「眠り」というのは、霊的無関心、または霊的無気力の状態の象徴です。世の楽しみや事業に没頭していて、神や自分の魂・永遠と言ったことについては、僅かしか、あるいは全く無関心である人々は、霊的睡眠の状態にあるのです。真のキリスト者でさえも、一時的にはこのような霊的睡眠の状態に陥ることは稀ではありません。彼らは神に関する事柄について無気力、無自覚的になることが時としてあり得ることです。

 

霊的に眠っている人々は目を覚まさなければなりません。パウロは今こそ目覚める時であると言うのです。その理由として、パウロは、私たちが初めて信仰者となった時より、今や救いは近づいてきていることを付言しています。

ここでの「救い」とは、私たちが死に際して罪より完全に救い出さていること、あるいは復活の時に私たちが罪とその結果の腐敗から、完全に救い出されることを意味しています。さらにこれら二つのことを共に含んでいると考えてよいのです。

私たちが主と共になる日、あるいは主の再臨の日のいずれを考えていようと、私たちが初めに主を信じるようになった日に比べて、大いなる救いが私たち一人一人に近づいてきていることは真実です。この思想こそ、すべてのキリスト者がそのキリスト者生活を不断に目覚めて生きて行くのに、大きな励ましとなるべきものです。

 

今日の教会の中において、ここでパウロは語っているような意味において、霊的に眠っている多くの会員たちがいます。これらの人々がみ霊によって再生しているかどうかは、神のみが確かに知っておられるのです。しかし、聖書の簡単な引照もできず、先の人の祈りの繰り返ししか祈ることが出来ず、礼拝にはごく稀にしか出席せず、出席しても上の空で会堂の中をキョトキョト眺め回している人々、ダビデ王がバプテスマのヨハネより先の人物か、後の人物かを言うことすら答えの出来ないような人々、このような教会員は霊的に眠っている人たちです。

これらの人々は、今こそ目覚めるべき時なのです。おそらく、そのような名前だけの教会員は救われていないかもしれませんし、ある人たちは生まれ変わってはいるが、長い間にわたって霊的成長が止まってしまっているのです。今こそ、このような人たちがその眠りから目覚めるべき時なのです。このような霊的睡眠の状態の教会員が存在することこそ、今日の教会が無気力化し、形骸化し、それと対照的に種々の異端や疑似教会がはびこる理由なのです。

 J.G.ヴォス著

    玉木  鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師)

 

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書籍紹介
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 社会意思決定

日本評論社
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東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

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 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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 「著者のことば」
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讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
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