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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  その愛のゆえに
  =時々の記=
   (28)
 
5月14日
主人は、昨夜からとてもご機嫌です。そして、また作り置きの俳句を出してきました。一人でも読んでいただけたら本望だと言っております。今朝は、昨日の雨の後、緑が一層、輝いています。犬たちも気持ちがいいよーと言って、庭でねそべっています。
二色の 房が伸びたり 藤の棚
近燐も 都忘れを 咲かせたる  馬場路哉
 
5月15日
昨日、今日と風薫る5月の言葉がぴったりの天候です。今日は、教職員退職者のお世話役をさせていただいて2年間、最後の働き(総会)でした。朝4時30分に起き、まず、犬たちを散歩に連れて行きました。8時に橿原に着かなければなりません。家を6時30分に出発です。主婦が早くに出るということは、とても大変です。共働きのころを思い出していました。無事に終了いたしました。たった2年間でしたが、私にとって、主人の病が発病した時からでしたので、とてもしんどいときが何度かありました。でも、支えられて、今日の日を迎えられて感謝です。
                 4aa4f359.jpg
5月19日
初夏の訪れを告げるホトトギスの初鳴きで目を覚ましました。鶯とは、また違って、すがすがしい声です。甲高く響き渡って、夏が来たことを教えてくれます。緑が日増しに濃くなってきました。この気持ちの良い季節を待つことなく、前にもお伝えした方(末期がん)が17日午後11時30分に天に召されました。自然療法にこだわり続け、最後まで、現代医学の治療を拒否し続けていました。でも、最後の1ケ月は、自分で何もすることができなくなり、入院をせざるをえませんでした。牧師婦人は(看護師)が夜2回も泊って、祈って平安の中、天に召されたとのことです。今日、11時から愛農高校で、葬儀が営まれます。執事の方と参列いたします。今、痛み、苦しみから解放され、天で安らかにおられることを確信しています。馬場路哉は、俳句つくりに精を出しています。
房長き 藤かかるなり 喜寿祝う(恩師の77歳を祝って) 
     白つつじ 心洗わる 白さかな
野草(やそう)摘む 背に届きたる 雉(きじ)の声。
遠足の 列は棚田を 横切りて
 
主人は、今から月1回の山添村の俳句会に出かけます。20名ほどの集まりです。女姓が圧倒的に多く、男性は、主人を含めて3名だそうです。女性パワーは、教会も同じです。
 
5月20日
昨日の余韻がまだ沈まらぬまま、朝を迎えました。愛農高校は、無教会主義の高校です。でも、本当に残された悲しみにくれている、ご家族のために心からの奉仕、会場提供、それぞれの賜物を存分に生かされ、慰めを与えてくださっていました。改革派教会にしか属していない私には、とても心打たれました。生徒たちも先生方も、すでにそこを去って6年を経過している方に、あのように、丁重にされたこと。感激いたしました。
 
5月24日
昨日、不覚にも右手首を骨折してしまいました。犬の散歩中の出来事です。野生の動物に反応を示したのです。急に方向を転換し、その弾みに思い切り引っ張られてしまいました。大げさに、ギブスをはめられ、4週間この状態です、とのこと。少しばかりショックでした。でも、主人が動けるようになってきたので、いろいろ手伝ってくれます。今朝は、味噌汁、野菜のおひたしを作ってくれました。結婚して、初めて主人の作ったものを口にしました。こうして、いただけることに感謝しなければ…。犬たちは、何があったの?とでもいうように、不思議そうに見つめています。この子たちにたくさん癒されているので、これくらいのことは、許してあげなければ、と思っています。
創立は 石の校門 樟(くす)若葉
参道や にぎわう昔 スイカズラ     馬場路哉
 
5月25日
早朝まで、激しい雨。10時には、その雨も止み、礼拝に二人で出席いたしました。増幅機を使っての奏楽でした。皆さんと同じ向きで賛美できる幸いを覚えました。ふと、左後ろの方から、とても美しい響きが聞こえるではありませんか。音楽家グループ「麦の会」の奥様の声でした。ご夫妻がいらしてくださると、上野緑ヶ丘教会は、とても励まされます。「麦の会」のメンバーのお一人とご一緒に礼拝を捧げられるなんて夢のようです。名張でこれからも、生活されることを願っています。
右手は少し動かせるようになってきました。小学校1年生の孫(男子)に、おじいちゃんは、右足だったんだよ。足の方がもっと痛くてしんどいよ、と言われました。その通りですね。主人は、その上、悪性腫瘍と診断され、苦しかったことでしょう。6月17日、3ヶ月に一度の三重大病院での検査です。神様に祈りつつ、すべてを受け止められる、信仰を持ちたいものです。ここまで、前向きに生きてくることが出来、神様に心強められ、感謝しています。主人の俳句を、読んで下さる方にも、心からお礼を申し上げます。生きる力となっていますことをお伝えいたします。
 
5月28日
私は家庭礼拝の大切さを痛感している一人です。我が家では、主人の仕事が多忙になると、夜、食事の時間もすれ違い、そんな時、もっとも必要だったことは、家庭礼拝だったのです。でも、それが出来なくなり、殺伐とした家庭になっていきました。そして今、この病になって、仕事から解放され、再び、家庭礼拝の時を持つことが出来るようになりました。時に自己中心なものになりがちです。そんな時、やはり、テキスト(「日々のみ言葉」)は、み言葉に立ち返らせてくれます。今日のみ言葉を日記に書きとめ、その箇所の聖書を開けて読み直し、方向が誤らないように気をつけています。が、多くは自己中心の礼拝になってしまいます。でも、この小さな礼拝は、私たちを少しずつ信仰的にさせてくれています。家庭礼拝なしでは、この厳しい現実を生き抜いていくことは出来ません。牧師の家庭で育った者にとって、最高の慰めは、この家庭礼拝にあります。家庭礼拝から、はじまり、日曜礼拝へと導かれて一層、心新たに信仰を持つことの大切さを感じるこの頃です。今の社会情勢では、家庭礼拝は、難しい面があると思われます。しかし、そのひと時は、時間にして僅か、10分足らずです(我が家の場合)。家庭礼拝を続けていると、何か、特別なことを話したり、見たりしなくても、十分互いの意志が伝わります。ふしぎです。逆に家庭礼拝をしていなかった時は、理解し合おうと努力をするのですが、それが、ギクシャクして、なかなか修復できませんでした。神様が二人の真ん中にいてくださらないのでしょう。
珍しい木を見上げたり 杜(もり)若葉
浮かび出づ(いづ) さつきの蕾 白ピンク
入り来る ツバメと顔が 会いにけり
母子草(ははこぐさ) 周りの草を 引きにけり   馬場路哉
 
6月5日
梅雨さむというのでしょうか。上着を羽織っていてちょうど良いです。昨日、わずかばかりの新茶(娘の嫁ぎ先)が届けられ、口の中でほろ苦さが広がり、今年も夏を迎えられることができたのだと、実感しました。義父は、大工さんで、職人根性で、お茶も栽培しています。無農薬にこだわり続けています。もう、山添でも、農薬を使わないのは1軒だけです。私は、そんなお茶をいただける幸いを感謝しています。
通いくる ツバメの声や 厨(くりや)ごと
樫若葉 黒きはやがて 緑へと
色淡き 馬鈴薯の花 雨来る
昨日、ギブスを巻き直しにいきました。骨は、もう、きっちりついていました。でも、ギブスは、はずしてもらえませんでした。
 
6月7日
今朝、主人とジャーナルをよみかえしました。キリシタン灯篭へようこそは、歴史的に非常に学ぶところが多いです。二人とも、うーんと唸ってしまいました。また、霊的母親であることの学びの会をされているとのこと。霊的な母親でいられない私は、苦しいところです。家族の中で、祈り、思いやり、従順さが大切であるとのこと。私に欠けたものばかりで反省することしきりです。今日も梅雨の晴れ間が広がって、気持ちの良い一日になりそうです。
芍薬(しゃくやく)の 崩れをせかす 今朝の雨
草刈れば、苔(こけ)一枚の現れぬ。
青田風 棚なす畦の 刈られしも      馬場路哉
 
6月10日
今日もすがすがしい梅雨の晴れ間です。主人は、颯爽と運動靴をはいて、リハビリにでかけました。
バイオリンソナタを聴く 初夏となる
草の戸や そちこちさつき 咲かせたる
草引きし 一隅を見て 楽しみぬ
咲初めし 十薬に 宵の雨来る     馬場路哉
昨日は、一年ぶりに庭の土手の草を草刈機を使って、主人は刈ることができました。少し、自信がついたようです。田舎では、草刈機を使えないと一人前に扱ってもらえません。厳しいですね。
 
 馬場暁美
                 (上野緑ヶ丘教会員)
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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