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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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さんびか物語 ・・・47・・・

    (広く愛唱されている50曲)

           ポーリン・マカルピン著

          (米国南長老教会婦人宣教師) 

讃美515番

 十字架の血に きよめぬれば

<神様のみ言葉>

「しかし、もし神が光の中におられるように、私たちも光の中を歩んでいるなら、私たちは互いに交わりを保ち、御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます」。

~ヨハネの手紙第一、1章7節~

この讃美歌は、代表的な福音唱歌の一つであって、歌詞、曲共にルイス・ハートソーの作であります。

讃美歌515番の原作者ルイス・ハートソーは、1828年ニューヨーク州で生まれ、1851年メソジスト派の牧師となり、同教派の慣習に従って各地の教会を歴任しています。1900年(彼72歳)以降は、ニューヨーク市の少し北にあるマウント・バーノンというところに住んでいましたが、191991歳の高齢で亡くなりました。

彼は、牧会のみではなく、宗教音楽の諸雑誌の編集を行ったこともあります。この歌は、1872年に、雑誌Guide to Holinessnに載せられていましたが、英国に住んでいた福音的音楽家サンキーのもとに送られたことによって、この歌は、サンキーの出版したSacre Songs and Solos1878)に収められました。この歌の他にも、ハートソーの歌は収められています。

サンキーは、各地の伝道集会で決心者を招く時に、よくこの讃美歌を用いたそうです。

<515>

  1 「十字架の血に  きよめぬれば

    来よ」との御声を われはきけり。

    (おりかえし)

    主よ、われは いまぞゆく、

    十字架の血にて きよめたまえ。

  2 よわきわれも みちからを得。

    この身の汚れを みな拭われん。

  3 まごころもて せつにいのる

    心にみつるは 主のみめぐみ。

  4 ほむぶきかな  わが主の愛

    ああほむべきかな わが主の愛。

この美しい讃美歌は、神様の愛に満ちたお招きの言葉で始まっています。それは「『十字架の血にきよめぬれば 来よ』との御声を われはきけり」と呼び掛けてくださっているからであります。

聖書の中には、このような神様のお招きのお言葉は、何度となく語られ、記されています。

その一つは、マタイの福音書11章28節で、主イエス・キリストは「すべて、疲れている人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休めせてあげます」とあります。また新約聖書の最後のページでありますヨハネの黙示録22章17節にも「来よ」とのお招きの言葉と共に、次のように記されています。「渇く者は来なさい。いのちの水がほしい者は、それをいただいて受けなさい」。しかし、当時も今日でも、人は疲れを覚え、重荷を負って、この世を歩んでいますが、この神様のお招きに、心から従い受け入れることを、せつに求める人は少ないようです。

魂に渇きを覚え、生きる目的を失っている人、持っていない人は、世に満ちています。しかし、本当に悲しいことですが、自分の魂の渇きを認めません。むしろ、富んでいるかのように思い込んでいるのであります。

イザヤ書55章にも、有名な神様の招きの言葉が記されています。

「耳を傾け、わたし(まことの神)のところに出て来い。聞け。そうすれば、あなたは生きる」。

このみ言葉に中には、特に大切な点がいくつかあります。その一つは「神様のところに出て行くこと」、また「神様を心から求めること」であります。神様が私たちに、「来よ」とお招きになる時「耳を傾け、謙虚になって、そのご命令にしたがうこと」であります。

なぜなら、まごころを持って、神様を求め、神様のみ声に耳を傾ける者には、「生きる」という素晴らしい約束が待っているからであります。「生きる」とは、神様と共に、神様の恵みの中に生きる、と言うことであります。主イエス・キリストは、マタイの福音書7章8節に、はっきりと約束してくださいました。「だれであれ、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開かれます」。

 

私たちは、この恵みの約束をいただくために、何をなすべきでしょうか。それは今の態度を捨てて、神様に立ち返ることであります。神様は、決して、私たちの死を喜ばれません。むしろ、神様と共に永遠に生きることを喜ばれます。神様は、いつも語りかけています。「悔い改めよ。悪の道から立ち返れ。なぜ、あなたがたは死のうとするのか」(エセキエル33:11)。

この神様のお招きのみ声に聞き従わないのは、どこに理由があるのでしょうか。私たちには、このみ声は必要ないものなのでしょうか。そうではありません。神様のみ声を拒否する、ただ一つの理由は、罪のためであります。私たちの耳が罪によってふさがれていて、み声が入ってこないのです。暗い心が、光をさえぎっているのであります。罪は、私たちのすべてを支配し、死へといざなっているのであります。

このように、罪は目も耳も心もすべてを不自由にして、私たちは全身が罪によって麻痺しているのであります。あなたは、目の悪い人が、この激しい交通戦争の渦の中に迷い込み、道路で行く手をさえぎられているのを見る時、きっと大声で言うでしょう。あぶないですよ。今助けに行きますから!

神様からご覧になった私たちは、死に直面し身動きできない人と同じ者であります。神様のみ声は、あなたへの呼びかけであります。神様は言います。「なぜ、あなたは死のうとするのか」。このみ声が耳に入らないとは、まったく悲しい、情けないことではないでしょうか。

しかし、この暗い闇の中にも光が―喜びの声があります。それは、神様の愛―まったく一方的な愛―と救われた喜びの声―であります。それは、私たちを救って下さる、イエス・キリストの救いの恵みであります。イエスをキリスト(救い主)と信じる信仰によって、あなたも救われます。

讃美歌515番は、この素晴らしい救いの恵みを声高らかに歌っているのであります。特に「おりかえし」には、「主よ、われはいまぞゆく、十字架の血にてきよめたまえ」と歌っています。

主イエス・キリストの十字架の血とは、全人類が罪を犯した結果、流さなければならない刑罰の血を、私たちの身代わりとして、ご自身を十字架(神にのろわれた者)にかけて死んでくださったのであります。罪の罰としての、のろいの死を身に受け、私たちの贖いとなられたのであります。このキリストの贖いによって、父なる神様のところへ立ち返る道が開かれました。

この恵みにあずかるために、自分の弱さと心のけがれを認めること、そうして、神様のみ力と聖霊のお働きによって、きよめられることを心から求めなければなりません。

 

2節には、「よわき我もみちからを得」と歌い、3節では「まごころもて、せつにいのる」と歌っています。この歌声は、神様から頂いた祝福が心に満ち満ちている者、救いにあずかった人々の喜びの声であります。神様のみ力を、またきよめをいただいた人だけが、心から讃美する感謝の声であります。この歌声は、神様の愛の深さ、ひろさ、高さを味わい知った人々だけのものであります。

4節は、その心を歌いあげています。

「ほむべきかな、わが主のあい

 ああほむべきかな、わが主のあい」。

この世が、そして、人生が、どんなに暗く苦しくても、神様の愛に救われた人、きよめられた人の毎日の歩みは、光と喜びの中を神様と共に歩み続けるものであります。

イエス・キリストの血によって、すべての罪からきよめられているが故に、とこしえまでも、神のみ前に生きることが出来ます。あなたも、どうぞ一日も早く、心から「主よ、われはいまぞゆく、十字架の血にて清めたまえ」と歌い、主イエス・キリストを信じてください。

<517>

 1 「われに来よ」と主は今、

   やさしく呼びたもう。

   などて愛のひかりを

   避けてさまよう。

   (おりかえし)

   「かえれや、わが家に

   帰れや」と主は今呼びたもう。

 2 つかれはてしたびびと、

   重荷をおろして、

   きたりいこえ、わが主の

   愛のみもとに。

 3 まよう子らのかえるを

   主はいま待ちたもう、

   つみもとがもあるまま

   きたりひれふせ。 

 

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