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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 バラ・マカルピン 日本伝道百年史・・5   

     水垣 清著

 (元中津川教会牧師・元「キリストへ時間」ラジオ説教者)

5 初祈祷会

この小会堂で日本人最初の祈祷会が開かれたのは、篠崎桂之助と言う英学塾の学生の発案によるものであった。篠崎は当時横浜在留の外人信徒が新年に初祈祷会を開いているのをみて、自分たちも初祈祷会を開きたいとバラ先生に申し出たのである。その間の事情についてバラ先生の話を記した文面によると「横浜の石造りの小会堂は日本第一のリバイバルのあった所、篠崎桂之助は親切な愛心のある青年、私の所に来て一時貸してくれ(小会堂の一室)と言う。何をするのかと聞くと祈祷会を開くと言うので貸した。旧正月2日祈り会を開く、 私も一緒にやった。イザヤ書32章13~15節を読んだ。小川(義綏よしやす)さんが祈った。続いて他の人が祈った。三ケ月続いてもやまぬ。3月10日9人洗礼をした」(横浜海岸教会百年の歩み12頁)。

「公会日誌」第一の最初の頁を見ると、

「明治五壬申歳正月元日

二日 今日ヨリ聖書使徒行伝講義始マル、バラン師出席 前後祈祷有之

三日 即安息日朝九字集会祈祷畢(おわ)リ、バラン師使徒行伝講義畢リ祈祷、11字散衆 昼後三字バラン師ノ馬太伝講義聴衆四十余畢(リ祈祷シ聖晩餐守之 五字散衆 夜山四十八番八字集会 馬太伝講義 バラン師出席 聴衆凡四十余名祈祷シ畢リテ九字散衆ス」

とあり、バラ先生は使徒行伝のペンテコステの章を熱心に講義し「されど遂

には霊うえよりわれらそそぎて、荒野はよき畑となり、よき畑は林のごとく

見ゆるとき来らん」(イザヤ書32章15節)と黒板に書いて祈った。

 こうして祈ったことのない青年たちが、次々と祈り出し、霊溢るるが如く、

或る者は泣き、或る者は感激の声を発して尽きることを知らず、バラ先生を

驚かした。

 祈祷の集会が連日同じように開かれて2月2日に至った(新暦3月10日)。

二日 即安息日朝九字集会祈祷 バラン師出席 十一字散衆 昼後三字集会祈祷 バラン師 馬太伝講義畢リ洗礼ノ者九人アリ 長老ノ撰アリ 小川当撰ナリ 即チ、ブラウン師、バラン師手ヲ按テ授ク 山四十八番ノ婦人三人外ニ信者二名会シ聖晩餐共ニ守リ五字半散衆 夜山四十八番へ集会 バラン氏馬太伝講義 聴衆凡四十余名 九字散衆」と以後、

安息日には聴衆五十名ほど集まった。

 

 

 

 この文章は、月刊「つのぶえ」からの転載で、つのぶえ社から許可を得ています。

 

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
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森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
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定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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