2019年7月  №144号 通巻829号
松田重雄が観た「切支丹燈籠の世界」(6)
 
 「切支丹灯籠への思い」(5)                                         
 
 「あなた方に言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」(ルカ19:40)
 
 実像と虚像   d1a22d1e.jpg
昨年の世相を現した言葉は『偽』でした。悲しいことと言えます。しかし、弱いものがその身を守る方法に「擬態」があります。弱い者、迫害の中にある者が時の権力から身を守る術、体制に対抗する手段は、何時の時代、いろいろの民族が持つ知恵としてあります。文学、芸術、或いは芸能・習慣の中に潜んでいるものもあります。「弱者の知恵」と言えるでしょう。
一見、織部燈籠としての体裁をとりつつ、細部が異質なものがあります。出所不明であったりしながらも、笠に異質なものがのせてあったり、竿は完全であっても織部とは違う直線形であったり、また、ご尊像を刻んだ燈籠は各地に見られますが、粗末な彫り方ではなく、むしろ巧みな石工の技のものが多いように思います。そのためでしょうか、その姿が7頭身でガウンを着けていたり、足先が外側開きになっているのが特徴ですが端麗です。
今は、車社会ですから、道もつい最近作られているため旧街道や荷車や畑仕事の農道や生活道路に足を踏み入れる機会が少なくなりましたが、つい最近まで、生活道にはお地蔵さんや馬頭観音などを道の辻に見ることができました。無縁墓もありました。今は、道路・区画整備のためにこれらの物は一まとめにされたりしていて古の意味が分からなくなっていますが、それでも見うけることがあります。
民衆が素朴に心の安んじる場所・供養する地蔵信仰は、大伽藍の仏像とは違って生活に密着していて、もっともらしい逸話と共にその土地土地にありました。子供の成長・安泰を願った子安地蔵、農夫が牛を曳いて田を耕す時に、牛が動かなくなって困った時に、鼻取小僧が現れて身代わりに牛を曳いてくれたが、それは実は地蔵菩薩であったという伝説は各地にあります。そうした身代わり地蔵の信仰は、世界の各地にあります。そのような素朴な地蔵信仰群の中に紛れ込むように切支丹燈籠がありました。
松田重雄は「…。指導者たちは町外れに六地蔵尊を建て、旅の安全と他から災厄の入るのを防ぐ地蔵(西洋では聖人像)にからませて、人里離れた町の入口付近の、人家もない淋しい場所に、たくみな聖地をもったのである」とその著に記しています。
 
余記になりますが、「道を考えることはなんと雄大なことでしょう。歴史をしらべることは、なんとゆたかなことでしょう。わたしはこの本で、道のもつふしぎなはたらきをみなさんに考えてほしいとねがいました。道をとおして、歴史のもつ重い意味を考えてほしいとねがいました。なによりもしらべてみることのすばらしさを知ってほしいとねがいました」(「道は生きている」富山和子著・講談社・小学中級から 選定図書)。図書館ででも借りてお読み下さい。お薦めいたします。
 
 
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=記= 
「…」内の文章は、松田重雄著「切支丹燈籠の謎」(同信社)からの引用です。また、ご子息の松田章義氏の賛同をいただいております。インターネットで「キリシタン燈籠」を検索して参考になさることをお薦めいたします。 長村





 
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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