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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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第104課 結びの言葉:個人的挨拶 

=16:1~27=

ローマにいるキリスト信者へのパウロの同労者たちの挨拶・・・1・・・

        =16:21~23=

数人のパウロの友人たちや同労者たちがここで挙げられている。それらの人々の中には、キリスト信者になったコリント市の要職の会計係エラストがいる。22節に出てくるルツテオはパウロのこの手紙を筆記した人である。これら人々は多分コリントでパウロに加わってキリスト教伝道の働きに参加したのであろう。

 

E 結びの讃詠 =16:24~27=

 25~17節は、ギリシャ語の原文では長文である。しかし、教えていることは明白である。キリスト信者を確立することは神の力であり、この力はイエス・キリストの福音を通して働くのである。この福音は「長き世々にわたって隠されていたが、今やあらわにされた」奥義として語られている(16:25~26)。

このように福音は「人間の哲学の体系でも、また人間の調査の結果でもなく、神の御目的の啓示なのである。パウロは度々、贖いの計画は永遠より形成されたものであって、人の目も発見することは出来ず、人の心も考えつくことができないものであることを述べています」(ホッジ)。

福音は永遠より神の御心の中にあったが、遂に終りの時、旧約においては部分的に、新約においては全面的に人間に啓示された。永遠より神の御心の中にあったこの福音は、遂に「今やあらわにされ、もろもろの国人に告げ知らされた」のである(16:26)。

ここで私たちはパウロの福音と旧約の預言者たちとの間に本質的な調和と一致があることに注目しなくてはならない。この福音は何か新奇なものなのではなく、旧約の中にあるものと全く一致するものなのである。それは同一の真理が完全な啓示の段階に到達したのに他ならないのである。

パウロの時代と私たちのこの時代においては、旧約の預言者たちの時代とは異なり、福音は「信仰の従順に至らせるために、もろもろの国人に告げ知らされた」のである(16:26)。

「すなわち、唯一の知恵深き神に、イエス・キリストにより栄光が永遠より永遠にあるように、アーメン」(16:27)。

人間の救いの全体が全く神とその恵みに着せられているこの手紙において、結びの文章が栄光をキリストにより神に帰していることは、まことに相応しいことである。そして 神はここで「唯一の知恵深い神」と述べれているが、それは、神はその無限で完全な知恵がそのすべての御業と特に御子に関する福音の中に現わされている御存在であるからである。

       ローマ書講解  =完=

 

     JG・ヴォス著

      玉木 鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師) 
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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
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東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
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「あとがき」より
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 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
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おすすめ本
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キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
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おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
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讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
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